最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1544 門番

公開日時: 2025年4月27日(日) 00:21
文字数:2,166

●前回のおさらい●


 毎度の事ながら、話の冒頭なので前回の愚痴を倉津君が言ってただけ(笑)

そして夕方から、沙那ちゃんの親父さんとの約束があるので、ダッシュで帰宅してるだけ(笑)


 いやはや、走りましたなぁ。

久しぶりに、ホントよく走りましたなぁ。


そのお陰様を持ちまして、約13分位で、漸く家の前までは到着出来た訳なんですがね。


此処でなにやらトラブルの予感が……


それは家に到着して間なしに起こった事なんだが。。

何故か家の前で、俺ん家に立ち寄ろうとしてる学校帰りの眞子を発見したんだよな。


まぁ、それだけなら特に問題はないんだが。

俺を見つけた瞬間、門番の如くジロッと一睨みして来たのでトラブルの予感がしたんだ。


こりゃあ、あれかぁ。

『昨晩、崇秀との用事が終わったら、直ぐに帰って来るもんだと思われてて、帰って来なかったから』ちょっと怒っとるのかもしれんな。

そしてそんな眞子は元より、奈緒さんや沙那ちゃんまで放置して、話が終わった後も2人で酒を飲んでたのも怒ってる原因かもしんねぇ。


もし俺の予想が恥じれてなかったら……あんでまぁ。

あんま時間がない時に限って、こういうトラブルに見舞われるなんだよなぁ、俺って。


この後、親父さんとの約束があるのに、これは少々時間的にもヤバいかもしんねぇ。


でも、冷静に考えたらよぉ。

例えそうであっても、そこで怒るのは、少々お門違いじゃあ~~~りませんかい?


この崇秀との話し合い自体、眞子の為にやってた様な気がするんだが……



「よっ、よぉ、眞子。たっ、ただいまぁ~~~」


まぁ、そんな事を考えてても仕方がないので。

取り敢えずは、変に警戒せずに、極普通に挨拶をしてみた。


どんな感じの反応が返ってくるんだろうな?



「あぁ、真琴ちゃん、お帰り。ところで……崇秀さんとの話し合いは大丈夫だった?」


あっ、怒ってる感じじゃねぇな。


ってか、この様子だと、あれだな。

別に眞子は、帰って来なかった事を怒ってるって訳じゃなく。

あのアホとの和解談合の経過が解らずに、心配してたからこそ、家の実家に寄ろうとしてただけか。


こりゃあまた豪快に予想が外しちまったもんだな。


そして、邪推して失礼しましたぁ。



「大丈夫、大丈夫。それなら心配には及ばねぇよ。お蔭さんで、話は全部上手く纏まったからな。そこは安心してくれぃ」

「そうなんだ。それは良かった」


まぁ、言うてな。

眞子はこうやって心配してるみたいだけど。

あの時の俺の心理状態で、あの後、アイツと揉めろって方が難しいと思うぞ。


元より怒る気なんてものは0だった訳だし。

なにより、ほぼ解決した状態での事後処理みたいなもんだったしな。



「あぁ、それはそうとだな。俺の留守中、沙那ちゃんの面倒見ててくれて、ありがとうな。迷惑掛けたんじゃねぇか?」

「それは問題なかったんだけど。……ってか、真琴ちゃん、なに?凄くお酒臭いんだけど」


それは、ただ単に飲み過ぎてるからだ。

勿論、此処に大きな意味なんてものはないぞ。


しかも、その酒臭い理由にしても。

ただ単に、消臭の為に、いつも喰ってるブレスケアと、甘ったるい匂いがするガムを噛んでねぇから、そんな事に成ってるだけの話だからな。


まぁつぅってもな。

別に、これから学校に行こうって訳じゃねぇんだから、その辺は気にするな。

もし仮に、これが登校中だったら、それなりには、ちゃんと対応してる筈だからな。



「悪ぃ悪ぃ。崇秀と話し込んでたら、ついつい朝まで飲んじまってよぉ。そのせいで俺は、さっきまでグッタリだ」

「ふ~ん。グッタリなのは解ったけど。それって、良い方向の話だったの?」

「勿論勿論。あの馬鹿は、無類のお節介だからよぉ。俺が、これから何をするべきか、随所に渡って指摘してくれてたよ」


まぁ、此処は多くは語らずとも。

和解が成立した話だけ、ちゃんとコイツに伝えて置けば、後の内容までは特に話す必要はないだろう。


じゃないと、あの馬鹿が、音楽サイトを『趣味でやってる』なんてトンデモナイ暴露話までしなきゃいけない羽目に成っちまうからな。


流石に眞子も、それを聞かされたら。

かなりのショックを受けるのと同時に多大なダメージ喰らい。


この場で腰を抜かしかねないからな。


あそこだけは、俺だけが知ってる秘密にしておくべく部分だと思う。



「ふ~~ん。……っで、その崇秀さんは、今、何やってるの?」

「アイツか?アイツなら、俺と一緒に朝まで酒を飲んでたにも拘らず、早朝からバリバリ仕事してたみたいだぞ」

「はぁ……だと思ったよ。もぉあの人だけは」


まぁ、そう言ってやるな。

どこまで行ってもアイツは、そう言う奴なんだって。


……なにがあっても、早々に止まれないんだって。



「あぁ、だったらゴメン。奈緒ネェと沙那ちゃんの様子を見に、真琴ちゃんの家に寄ってから帰ろうと思ってたんだけど。崇秀さんがそんな調子だったら、ちょっと心配だから、このまま帰って様子を見てくるよ」

「あいよぉ~~~」


ほほぉ~~~、これは、これは。

どれだけ崇秀にとって、それが日常茶飯事な事であっても。

眞子にしたら、自分の彼氏の事なだけに心配で仕方ねぇって様子だな。


言うや否や、そのまま走り去って行くとは、眞子も中々の乙女なんでござんすなぁ。


プハハ……!!


んな感じで、思ってた以上に、眞子との話はアッサリ終結したんで。

その後は当然の如く、実家の門を潜り、1人、家の中に入っていく訳だぁな。


良し!!

取り敢えずは、トラブル回避には成功だな!!


第一関門突破で、なんとか事なきを得たぜ!!

(↑眞子に、昨日の経緯を話しただけなのに、如何にもな事を言う俺)


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


眞子との話は、本当に大した話じゃなかったですね(笑)


なので実際は、このシーンってイラナイ部分なのかもしれませんが。

なんか、トラブルマシーンの倉津君を、アッサリ帰宅させるのもなんだと思いまして書いてみましたぁ♪


いりませんね。


はい、すみません。


ってな感じで、次回からは。

家で留守番していた奈緒さんや沙那ちゃんに対しての対応を、懲りずに書いていきたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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