最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
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第一章 第九十七話 Force one`s way into the Live(ライブ乱入録)

1594 愚痴……から始まらないだと?

公開日時: 2025年6月16日(月) 00:21
文字数:3,565

 第一章・第九十七話【Force one`s way into the Live(ライブ乱入録)】が始まるよぉ~~~♪

(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


 097【Force one`s way into the Live(ライブ乱入録)】


 『アッチ行ったり。コッチ帰って来たり。ニントモカントモ2重生活は辛ぅござんすな』


 ハイどうも~~~!!

最近、なんだか解らない内に、時空の狭間に蠢く生命体に成ってしまった、不幸な倉津真琴でございます。


もぉなんなんッスかね?


これよぉ、明らかに常識外れもいい所っしょ。


なんで俺が、こんな目に……(´;ω;`)ブワッ


……っとまぁ。

普段なら此処で、恒例のエンドレスな愚痴大会が盛大に開催してしまう所なんッスけどね。

今回に限ってだけは、意外な事に、そうじゃなかったりするんだよな。


何故ならな。

この状況自体は、余り良い環境とは、流石に言い切れないにせよ。

思ってたより、この二重生活ってのが悪くないんだよな。


……って言うのもな。

この毎日SAN値が目減りしていきそうなデメリットの中。

嫌々ながらも、段々、この馬鹿げた生活に慣れてきたって言うのもあるんだけどな。

この悲惨な状況の中、幾つかの明確なメリットが生まれ始めてるから『悪くない』って感じに成ってきてるんだよ。


そのメリットの生み出す切欠に成った1つが『前回の崇秀が行なったライブ』


因みにだが、あれから約2週間が経過しており、本日12月23日なんだがな。

あの観客略奪ライブのお陰で。

まずは、ヒナ側での『最初に行なうべき、明確な目標が立ち』ヒナが目標に向って、俄然やる気を出してくれてるんだよ。


コレにより、以前にも増して、積極的にドンドンとライブをこなして行ってくれてるもんだからな。


『コチラのGUILDの知名度を、非常に上げ易くなって来たんだよ』


まぁこれ自体は、直接俺に、なにか影響を及ぼすもんでもないんだが。

自分以外の誰かが成長する姿を見るのは嬉しいもんだし。

何より俺自身も、この案件により、今後の自分のサイト作りでの役割が見えて来てるんだから、コレは既に、明確なメリットと言えよう。


……ただなぁ。

これ自体は、非常にメリットとは言えるんだが。

ヒナの場合に関してだけは、そうとも言い切れない部分があるんだよな。


なんせヒナは、あの忌まわしき仲居間家の血族って奴だから、基本的にポテンシャルも高く。

無駄にヤル気が高い上に、探究心まで高いだろ。

だから、この状況、一概に俺のマネージメントが上手かっただけとも言い切れないんだよな。


この一族は、なにかの切欠さえ与えると、直ぐに、それにのめり込んで、研究熱心に解明し始める習慣があるからな。

それを今の状況に当て嵌めた場合『短期間で大きな研究成果を上げて来た』とは言え。

コレじゃあ、全部が全部、俺のお陰だとは言い切れたもんじゃないだろ。


……っとまぁ、そうは言っても。

高々2週間が経過したのみだから、そんなに吃驚するほど上手くなってる訳じゃないんだけどな。


それでも、ほぼ毎日の様に、2人で他のバンドのライブに出向き。

そのライブの客を出待ちして、その場で路上ライブをし、GUILDのファンやユーザーを着実に獲得していってるのだけは事実な訳だから、無駄な文句は言わないで置こう。


ほんで+α。

前回同様、店の前でゲリラライブをしてる俺達にクレームをつけに来たライブハウスには、崇秀と同じ手口を使って、深夜のライブハウスを借りてたりもするもんだから、ライブハウスとの提携も、地味に増えてきてる。


これも、今の生活に文句が無い理由の1つに成るんだろうな。


それにな。

良い事は、コレだけに留まらず、まだまだ他にも良い事が有るんだぞ。


ライブ交渉が上手く行った日は、その場に居るバンドと対バンをして交流を深めてるんだよな。


このお陰でも、GUILD登録者も地味に増え続けている。


後、最後に、ヒナの側、最後の良い話なんだけどな。

そういったライブ終了後、直接、間近で感じられるファンや、対バンしたバンドとの交流が、なによりも堪らないんだよな。


まぁこれはメリットと言うより、俺の個人的な意見でしかないんだがな。

メジャーバンドでは出来ない、こう言う間近でファンを感じられる関係って、凄く楽しくねぇか?


そりゃあな。

もっと真剣にヒナの方のGUILDの知名度を上げなきゃいけないのは、重々に承知してるんだがな。

この交流が、俺にとっては、なにより一番楽しい時間なんだから、コレだけは大目に見て欲しい。


……ってな訳でだ。

ヒナの世界の方は、意外と順風満帆に行ってる感じだ。



さて、そうなるとだ。

次に問題に成ってくるのは、本当に俺が居るべき世界の方なんだけどな。

実はコッチも、結構、順風満帆な感じだったりするんだよな。


なんせ、俺達のサイトが、早くも立ち上がったからな。


まずは、その当事者である俺のパートナーであるモジャについてなんだが。

奴は【無名】の参入と、沙那ちゃんの親父さんの【無名】の参入を切欠に、翌日にはサイトを立ち上げ『GUILDの下部組織』っとしてメディアに発表。


サイト名は『MUSIC・NEST(音楽の巣)』


……っと同時に、例のトレーラーを、札幌・東京・名古屋・大阪・福岡に配置して、無料ライブスペースの貸し出し条件や、その概要も、同日の発表されていた。


この様子からして、モジャは、崇秀と組んでる時点から、こう言う裏方の仕事を着実に準備していたんだろうな。


いや、寧ろ、今も、裏では手を組んでる様な気がする。


ってか、崇秀が、自分の口でそう言ってたから間違いなく組んでるだろう。


まぁなんにせよ。

矢張り、侮れない男だ。


……っで、次に【無名】

サイトの立ち上げと同時に、札幌でのライブを皮切りにして、各地2日間づつのトレーラーを使った無料ツアーを敢行。


コチラもトレーラー同様、上手く予定の調整がついていたらしく、つつがなくなく始動開始。


あぁ、因みにだがな。

2日間ライブをやって1日休みのペースでツアーを行なっているから、今頃は福岡の空の下でガンガンにライブをやってる頃だろう。


そんで、今日のトレーラーでのライブ終了後。

そのまま地元である神奈川に帰って来て、ツアーの最後に『横浜アリーナ』で、24日・25日の両日に締めのクリスマスライブを行い、ツアーの全日程が終了の予定だ。


兎に角、移籍後は、スゲェ忙しそうだ。

どこやかしこでも満員御礼を超えて、地元の町興しにも貢献出来てるみたいだしな。

(↑他人事の様に言う俺)


……っで、眞子。

眞子に関しては、まだコチラへの移籍が発表されてる訳じゃないから、特に、これと言った動きはないんだがな。

コチラへの移籍をメディアに臭わす為に、手伝いと言う形で、コチラに在籍してくれてるバンドのHELPに行ってくれてる。


勿論、例の『争奪戦』の件があるから、メディアの喰い付きは上々で、幾つかの編集者が、眞子に単独インタビューを敢行し、既に数社から雑誌も発行されている。


けど、最終的には『移籍を仄めかす』だけで、正式発表はしてないんだけどな。

この辺に関しては、ある程度、引っ張るだけ、引っ張った方が、効果は覿面だと考えられるしな。


あぁそれとな。

水面下で動いていたステラ・ミラーの姉御・素直の3人に関してなんだがな。

既にバンドを組む事も、移籍の方も両方決定していて、密かに4人で猛特訓を開始しているらしい。


……後なぁ。

注目度から言って、最後に成っちまったけど。

総帥・沙那ちゃん・カジ・グチ+俺のバンドの件なんだけどな。


コレについては、まだ練習段階に入った所なんだよな。


なんて言っても、総帥は仕事をしてるから中々時間が取れないし、集合出来ても、あまり時間が取れないでいるからな。

だから今の所は、沙那ちゃん・カジ・グチ+俺で、なんとか調整を計ってる段階だ。

後、序に言えば、糞眼鏡の参入については、今の所、絶賛交渉中で、これもまだ決まってない状態だな。


まぁ此処については、早急にナントカせねばな、とは思っとる。



……って言うのが、ウチのサイトの現状なんだけどな。


コチラも全体的に悪くないだろ。


……でもな。

どうしても1つだけ、中々過酷な話が有ったりするんだよな。


この二重生活。

実は俺、自分の世界で1日を送った後、時間を少々逆行して、夜の段階の向こうの世界に行ってるんだがな。


早い話、これってな。

起床→学校→練習→帰宅→睡眠→起床(俺側)

           ↓ ↑

          ↓  ↑

         ↓   ↑

        ↓    ↑

       ↓     ↑

     ライブ→帰宅→睡眠(ヒナ側)


……を繰り返してるって事なんだよな。


要するには、通常の人間の約1,5倍の生活をしてるって事だな。

(↑因みにだが、帰宅から睡眠の間に受験勉強はしてるぞ)


まぁ本来なら、丸1日を両サイドで過ごしても良いんだが。

例の『魂の融合』の件があるから、最低でも半日は、相手の心と体を休めなきゃいけないんだってよ。


意外とキッチリした制約があったりするんだよな。


いやはや、いやはや、やっぱ色々とシンドイでござるよ。

(↑最後の締めは、やっぱり、軽くでも愚痴(笑))


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>

こんな感じで始まった第一章・第九十七話【Force one`s way into the Live(ライブ乱入録)】の冒頭なのですが。


奇跡的にも、倉津君が、ほとんど愚痴を言いませんでしたね(笑)


まぁ、この辺に関しては、順風満帆にさえ行っていれば極々当たり前の話なんですが。

こうやって、出来るだけ愚痴や不満や不平を減らしたかったら【計画的に行動を移さなきゃいけない】って事を書いて置きたかったので、今回、この機会に書かせて頂きました♪


人間って言うのは【当たり前だと思う事こそ見落としがち】ですし。

なにより【出来てる様な気に成って、その当たり前の事が出来てない事が多い】ですからね(笑)


さてさて、そんな中。

比較的、順風満帆な生活をしてる倉津君なんですが。


今は、ドチラの世界で、何をしてるんでしょうね?


次回は、その辺について書いていこうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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