●前回のおさらい●
演説家気取りで倉津君達を煽ってくる山中君。
それを聞かされた倉津君の心境は?
そして、観客の反応は?
「「「「「おっ、あんな所に調子に乗ってる奴等が居るぜ。ぶっ殺しちまえ!!」」」」」
「「「「「おふざけしちゃって、GUILDの価値を下げてんじゃねぇぞぉ!!」」」」」
「「「「「オマエ等みたいな最低なクズは迷惑なんだよ。サッサと引退しろ!!」」」」」
おぉ~~おぉ。
早速、演説家気取りの山中の糞演説に感化されたのかして、雑魚が群れを成して、言いたい放題、言ってくれちゃってるねぇ。
オマエ等は、このバンドを盲信してる愚か者の集まりか?
それとも、以前ヒナが言っていた様に。
このバンドがGUILD1の出世頭だから、ファン共々、こんな風に調子に乗ってくれちゃってる訳なのか?
まぁ、どちらにせよ。
見ていて、あまり気持ちのいい光景ではないわな。
しかしまぁ、なんだな。
向こうの世界じゃ、崇秀の圧倒的な力に押さえ込まれてたものが。
コッチの世界じゃ、そこまでヒナの影響力がないからこそ、コイツ等も、こんな感じで好き勝手やってる訳な。
なんともまぁ。
「ちゅうこっちゃから、オマエ等、今から公開処刑にしたるさかい。根性あんねんやったら、ステージに上がって来いや」
そんで山中の性格が、こんな風に歪んじまってるのは、ヒナの圧力の無さと言えなくもないか。
(´Д`)ハァ…
向こうの世界の山中も、コッチの世界の山中同様にアホだが。
向こうの山中は、アホはアホなりにもシッカリしてるし、分別も弁えてるんだけどなぁ。
こちらも、なんともまぁ、って感じだな。
「「「「「オラ、サッサと上がれよ!!ビビッてんじゃねぇぞ」」」」」
「「「「「オマエ等なんぞ、GUILDには不要なんだよ!!」」」」」
「……やってさ」
調子に乗ってるとは言え、更に此処までハッキリ言ってくれるとはねぇ。
しかも、この雑魚モブ共。
なにを勘違いしてやがるのかは知らねぇが、俺の肩に手まで掛けて来やがったな。
そうやって俺を、ステージに無理矢理引っ張り上げようってか?
触んなよ。
ムカついた俺は、自分の肩に触れてる雑魚の手を、思いっ切り払い除けた。
後、これは序に言っておくがな。
もしヒナに何かしたら、マジでただじゃ置かねぇぞ。
「イテェ!!」
「あぁ?イテェじゃねぇだろ、なに生意気にも痛がってんだテメェ?」
「んだとコラ!!」
「よぉ、ニィちゃんよぉ。群れ成して、調子こくのも結構だけどな。汚ねぇ手で、気安く、人の肩に触ってくれちゃってんじゃねぇぞ。……捻り殺されてぇのか、テメェは?」
調子に乗って、あんま舐めた真似してると、軽く殺しちゃうぞ。
ってな訳で、そんな風に殺害予告をしながらも。
顔を思いっ切り近づけて、泣く子もオシッコをチビって土下座する様な睨みをつけたる。
腰砕けに成れ。
「へっ?あっ?ひっ……」
うん、見事に腰が砕けたな。
そして、その光景を見た観客達は、自分に被害が来ない様に目を逸らしやがった。
うむ……最近平和ボケしてたとは言え。
俺の眼力も、まだまだ捨てたもんじゃねぇな(笑)
「あぁ~~あっ、なんだよ、なんだよ。散々挑発してきたくせに、睨まれた程度で腰が砕けるなんざ、口ばっかかよ」
「・・・・・・」
「しかも、ドイツもコイツも、そこのステージに居るタコに踊らされて、見事なまでにタコ踊りしやがってよぉ。ズラズラと舐めた糞口上を垂れちゃってくれてんじゃねぇかよ。……オマエ等、さっきから聞いてりゃ、誰に物を言ってやがんだ?良かったら、オマエが1番最初に、一回死んで見るか。なぁ、ニィちゃんよぉ?代表してオマエが、この場での見せしめに成ってくれねぇか?」
継続して、会場に居る観客に全体攻撃を掛けつつも。
さっき俺の肩に手を触れた後、腰砕けに成った客の1人を、俺はしゃがみ込んでまで集中的に威嚇。
人、コレを虐めとも言う。
でもだな。
先に喧嘩を売ってきたのはコイツなんで、これは、俗に言う正当防衛と言うものだ。
さっき、肩を強く持たれて、なんか調子が悪く成ったような気がするしなぁ。
そうやって俺に怪我をさせた訳なんだから。
これは相手側の過失でもある訳だから、徹底的に集中攻撃されても自業自得ってもんなんですわ。
(↑もう既に、当たり屋の発想(笑))
「いっ、いや……あっ、あの……」
「なんッスかねぇ?俺は耳が悪いから、よく声が聞こえねぇんッスけど?言いたい事が有るんなら、さっきみたいにハッキリと物を言って貰えないッスかねぇ?もしねぇんなら、邪魔だから、そんな所で座り込んでないで、さっさと、そこどけや。こうも舐められたんじゃ、こちとら、腹の虫が収まらねぇんッスわ。……ヒナ、コイツ等全員、纏めてブッ潰すぞ」
「だよね。面白くも無い三文芝居を、これ以上見せ付けられてても、いい加減笑えないだけだし。此処まで馬鹿にされたんじゃ、白黒ハッキリ付けなきゃ気が済まない。絶対に二度と逆らえない様にしてやる」
ヒナのエンジンにも、漸く火が灯ったな。
まぁ言うて。
ヒナが大人しくしてたのは、恐らくは、俺が此処での主導権を握っていたからだと思う。
それが無かったら、此処まで挑発されて、ヒナが大人しく黙ってる筈がないしな。
なんせ、コイツの負けず嫌いな性格は、崇秀のそれと同じの筈だからな。
こうして俺とヒナは、観客とのケリを付けた上で、ソフトケースから楽器を取り出し。
此処に居る観客全員に睨みを利かせながら、ステージに続くど真ん中の道を歩き始めた。
ビビった観客達が、大海を割れた様にステージに続く道を空けてるからな。
なら、これで戦う準備は万端だ。
後は、此処に居る全員に、俺達2人の実力を見せ付けるだけで全てが終わるからな。
さぁ、狩りの時間の始まりだ!!
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
怒っている様で怒っていない倉津君。
取り敢えずは遊び半分で、調子に乗ってる観客とのケリをつけて、いざステージへ!!
さぁ、戦いの時間だ!!
……ってまぁ、言いたい所なんですがね。
前回のあとがきでも書きました様に。
今から戦うにしても『勝利した方がどう言う権利を得る』のかが決まってません。
なので次回は、戦う前に、そこの条件を書いていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
此処が決まらないと、お互い戦う意味がないですしね(笑)
読み終わったら、ポイントを付けましょう!