●前回のおさらい●
クリスマスを忘れてただけで大概なのに。
その上、奈緒さんへのプレゼントまで買うのを忘れてた倉津君。
今年こそ完全に終わったか?(笑)
……まぁ、その、なんだ。
さっきの眞子の一言により、オィちゃんは、絶対に忘れちゃいけない様なトンデモナイ忘れ物をしていた事に気付かされてだな。
只今より、眞子付き添いの下、奈緒さんへのプレゼントを買いに行く事に相成った訳ですな。
ほんでまぁ、なんと言いましょうかねぇ。
こうやって眞子が、俺に付き添いで来てくれるのには理由があってですなぁ。
そんな眞子が言うには……
『真琴ちゃんのセンスで、奈緒ネェへのプレゼント選びは、流石にマズイでしょ』って顔を蒼褪めさせながら、正面切って、そんな悲しい事を言われた訳なんですわ。
しかしまぁ、そんなに言われる程、俺って……センス悪いのかなぁ?
なんか前にも同じ様な内容で、チビ太に貶された様な記憶があるんだが。
これって……結構、凹むよな。
まぁまぁまぁまぁ、そんな風にだな。
今は、他人に指摘される程、自分のセンスの無さを1人で嘆き凹んでても仕方がないしだな。
飛行機の搭乗時間まで、もぉあんまり時間もない事だし、此処1つ、付き添いを申し出てくれた眞子のセンスに頼ろうじゃないか。
だってよぉ。
女子の欲しいモノは、女子が一番熟知してるってのが、世間での常識ってもんだからな。
しかも、眞子と奈緒さんは姉妹。
なら、此処は、時間の短縮を図る為にも、眞子に付き添いを頼んで、効率を重視して考えるべきだ。
だからこれは、決して、俺のセンスだけの問題じゃない筈だ!!
そうだ、そうだ、そうに決まってる!!
大体にして男の俺では、女子の欲しがるもので精々思い付くのが、その代表格ともいうべき『宝石』位が関の山だからな。
(↑まさにセンス0の証明する様な発言)
でも……なんか知らんが、心の中では結構な勢いでショボボボボ。
(↑薄々なにかは感じてるらしい(笑))
***
さてさて、そんな訳でだ。
眞子を、俺のチャリの後ろに乗せ。
早速ではあるが『探索クエスト』の開始だ!!
シナリオ名。
『捜索!!【Nao with GREED-LUMP】のヴォーカルが喜ぶプレゼントを発見せよ』
報奨金:120円(眞子のジュース代)
契約金:0円
制限時間:約1~2時間
指定地:近隣繁華街(昼)
主なモンスター:チンピラ・街のダニ
特殊条件:なし
成功条件:商品の発見
失敗条件:タイムアップ
……っとまぁ、そんな感じの緊急クエストを眞子と共にクリアーすべく。
時間も無い事だし、大急ぎで近場の繁華街へLet`s-go!!
……ってな感じで。
生き揚々と自転車置き場で眞子をチャリの後ろに乗せてから、ペダルを思いっ切り漕ぎ。
地元の繁華街に向かって走り出したまでは良かったんだがな。
何故か、直ぐに校門の近くで急ブレーキを余儀なくされた。
そこで何があったか?つぅとだな。
校門の近くに、学生達がスゲェ群らがってて、チャリ漕いだままじゃあ、そこに突入出来ねぇんだもんよ。
まぁ、過去の俺なら平気でやってたかも知れねぇけどな。
流石に、その中にはツレとかも居そうな気がしないでもないから、今はやんねぇ。
んでまぁ、しょうがねぇからだな。
一旦、眞子にはチャリの後ろから降りて貰ってだな。
俺はチャリを押しながら、2人で、その群がる学生を掻き分け。
校門の前までヨッコラショ、ドッコラショってな感じで出てみたんだがな。
なんかそこには、目が飛び出す様なロクデモナイものが道路に停まってたんだよ。
つぅかな。
なんで『ロールスロイス』みたいな高級車が、こんな柄の悪い地域の……しかも公立中学校の前なんかに停まってるんだ?
しかも、その車の横には、なんかオールバックの英国紳士みたいな奴まで居る始末なんだぞ。
これがまぁ、生徒達が集まってる原因になっとる訳なんだけどな。
そりゃあ公立中学の前に、こんな誰も想像が出来ない様な珍しいものが停まってたら、人が集まっても、おかしくはねぇわな。
しかしまぁ、なんでこんな所にロールスロイスなんか停まってるんだろうな?
そうやって、あまりにも場違いなものの登場に、俺が完全に、それに見入ってると。
不意に、その謎の英国紳士っぽい奴と眼が合っちまったんだよ。
うぇ……なんだよ?
なんでオマエは、俺と眼が合った位で、コッチに寄って来るんだよ?
まさかとは思うが、その紳士的な風貌で、俺に喧嘩を吹っ掛けようって腹積もりじゃねぇだろうな?
いやまぁ、さすがに、それだけはないだろうけどよぉ。
マジで俺は……ロールスロイスに乗る様な『普通の金持ち』なんぞに知り合いは居ねぇ筈なんだけどなぁ?
もし居たとしても、8と9と3を合わせて書いた様な職業の御仁しかいねぇからな。
……( ゚д゚)ハッ!!
いや、ちょっと待て、ちょっと待て!!
そういう893な知り合いしか居ねぇのを承知の上で、こうやって相手が俺に向かって来てる事実があるって事はだな。
強ち、喧嘩を売りに来たってのも間違いじゃねぇんじゃねぇの?
オイオイオイオイ!!
だったら、それはそれで、非常に嫌な予感がするぞ!!
つぅか!!
受験を控えてるって、この大事な時期に、間違っても喧嘩なんぞする気は毛頭ねぇぞ!!
来んな!!来んな!!
そんな意味不明な笑顔を俺に向けながら、コッチに来んな!!
そして最終的には。
みんなが見つめる中、俺の目の前まで来たら、なんか手を差し伸べてきやがったんだけど。
どうすんだよ、これ?
まさかとは思うが。
マジで、こんな公共の場所で、俺と正々堂々と戦おうとでも言いたいのか?
えぇ……
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
眞子に付き添いをして貰ったまでは良かったのですが。
何故か、校門の前にロールスロイスが停まっていて、倉津君達の動きを制限。
更に、そこに立っていたジェントリーな人が、倉津君に向かって歩み寄ってきた次第!!
さぁ、此処で何が起こるのか?
次回は、その辺を書いていこうと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
しかしまぁ、なんですね。
時間がないと言うのに、なにかとトラブルに巻き込まれる男ですな(笑)
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