最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
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1581 欲望丸出しに成った馬鹿(笑)

公開日時: 2025年6月3日(火) 00:21
文字数:2,078

●前回のおさらい●


 フェロモンについての説明後。

何気に放った倉津君の『オマエ、女に生まれればよかったのにな。俺、ベタ惚れしてたと思うし』の一言に、身の危険を感じた崇秀。

すると、その行動を見た倉津君が、またロクデモナイ事を考え始め……

「あぁ、そうだなぁ。例えばなんだが『なに言ってんのアンタ?なんで私がそんな事を言わなきゃいけないのよ?大体、私がアンタの事なんか好きな訳ないでしょ。馬鹿じゃないの。ただの幼馴染なんだからね。ただの……』ってのを照れた感じでやってくれるのが良いな」

「オイオイ、なんだよ、その具体的過ぎる例は?欲望丸出しじゃねぇかよ」

「うっさいわ!!オマエが聞くから、解り易い様に答えてやったんだろ。だから、文句言わずに早くやれよ」

「オイオイ、なんか知らない間に、やるって方向に決まってるのは、気のせいか?」


なにを今更ゴチャゴチャと抵抗してやがるんだよ?


こんなもん。

サッと、やりゃあ済む話じゃんかよ、サッとよぉ。


・・・・・・


……( ゚д゚)ハッ!!

ひょっとしてオマエ、恥ずかしがってたりしてるのか?


たっ、確かに俺も、真子の疑似体験の際。

女言葉を使うのには抵抗があった記憶があるな。


これって、そう言う事なのか?


あぁ……アカン。

だったら、余計に見たく成ってきたし、ちょっと虐めたくなってきた。


あの時、俺も散々崇秀に虐められた記憶もあるしな。


我、復讐の時来たり!!



「なんだよ?やってくれねぇのか?折角、可愛い女に成ってるんだからケチケチせずにやってくれよ。襲わねぇからよ」


まぁまぁ、そうやって、あの時の復讐を兼ねてる部分はあるんだが。

実際、この後、崇秀はヒナを演じなきゃいけない訳だから、これは予行演習みたいなもんだ。


やってみ、やってみ。



「あのなぁ……」

「なっ!!なっ!!1回だけ1回だけ。1回ぐらいなら、やってくれても良いじゃんかよ。減るもんじゃなし」

「ハァ~~~っ、もぉ面倒臭いな、オマエわ。……但し1回だけだぞ。絶対1回しかやんねぇぞ。二度とやらねぇしな」

「マジで?じゃあ、セリフはオリジナルの奴で頼むな。さっきのを、そのまま言われたんじゃ、とんだ興醒めだからな」

「オマエさぁ……なんで、そうやって無駄にハードルを上げ様とする訳?俺をいたぶって、そんなに楽しいか?」


……すまん。

正直言えば、何故か異常に楽しい。


困った顔をされればされる程、ドンドンとエスカレートしてきてるしな。


これ、運転中だってのにヤバイよな。



「いやいや、そうじゃねぇっての。どうせやるなら、ガチでやった方が面白いじゃん。オマエだって、いつも、そう言ってんだからよぉ。自分の言った言葉に責任持てよな」

「そうだけどよぉ。なんか腑に落ちねぇ要求だな」

「はいはい。もぉ言い訳は聞き飽きたから。そろそろ、やってくれよ」

「オイオイ、俺は言い訳なんかしてないだろ。不条理だって言ってんだよ」

「そうッスね。わかりやしたから。ハイ、どうぞ」

「オマエなぁ……」


オマエが悪いんだぞ。

そんな虐めて欲しそうな顔するから、期待に応えてやってるだけなんだからな。


俺は、なにも悪くないんだぞ。


多分……全体的に悪いけどな。



「あぁもぉ、解ったよ。四の五の言わずにやりゃあ良いんだろ、やりゃあ」

「解ったんなら、はよやれ」

「なんで命令形……」


なんでか命令形。


なんでそうなってるのかは、俺にも良く解らんが。



「良いから、良いから」

「あぁっそ、じゃあ、やるぞ」

「うん。それはもぉ解ったから、はよやれ」

「クソォ~~『倉津の馬鹿!!なんでそんな事ばっかり言うのよ!!アンタなんか嫌いなんだから!!……私の好きな倉津は、そんな事を言う人じゃないんだからね。そんなアンタなんか倉津じゃないんだから……いつもの真琴に戻ってよ』……っとまぁ、こんな感じで良いか?」


『ポカ~~~~ン』


オマエ……それ、ヤバイって。

俺の大好物の『好きだけど嫌い攻撃』じゃねぇかよ……

(↑なんでも好物な俺)


そんな巧みの技を、何所で習得して来やがったんだよ?


アカンって!!



「・・・・・・」

「……ってオイ!!オッ、オイ、倉津!!車!!車!!対向車が来てるつぅの!!ボケッとしてんじゃねぇぞ!!このボンクラ!!」


はい?


ボケェ~~~っと、って言われてもオマエ……うわっ!!



「へっ?……って!!危ねぇ!!危ねぇ!!なに考えてやがるんだ、あの車!!ブッ殺すぞ!!」

「あのなぁ。俺は、オマエの頭の中が、なに考えてるのか教えて欲しいわ」

「なにがぁ?アイツが、急に正面から突っ込んでくるからだろ。あぁ焦ったぁ~~」

「ボケナス。対向車線にハミ出して走ってたのは、オマエの方だよ。運転中にボケ~~~ッとコッチ見やがって、事故ったら、どうすんだよ?運転するなら集中しろ、ボケ」


そうなんか?


俺……そんなにオマエの事ジッと見てたんか?


そりゃあ失礼。

全然、気付きませんでしたな。



「えっ?えぇ~~~~と、なんか、すんませんなぁ」

「ったくもぉ。馬鹿じゃねぇの?」

「あの、重ね重ね、すんません。心よりお詫びいたします」


ドライバーの皆さん。

運転中は脇見をせずに、集中して運転しましょう。


『注意一瞬、怪我一生の法則』で、事故の元ですぞ。


それと、同乗者に『ツンデレ』を要求したり。

それを見て『萌え』を感じて、ボケ~~っとするのは更に辞めましょうね。


それは、とても危険な行為ですからな。


……俺ですね。


はい、すんません。


凄く反省してます。

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


もぉ、救いようのない本物のアホですな(笑)

余計な事ばかり言った上に、自爆して、事故りかけてたら世話ないですからね。


ほんとアホですね。


まぁでも、今回ばかりは凄く反省したみたいですし、なによりフェロモンの影響もあったと思いますので。

これはこれで、より崇秀の出すフェロモンの凶悪さを知る、良い教訓に成ったのかもしれませんけどね(笑)


さてさて、そんな中。

漸く次回は、ライブハウスに到着するのですが。

このまま2人は、何も考えずに、普通にライブハウスでライブをするのでしょうか?


崇秀が居る以上、何か考えがあるとは思うのですが……


ってな風に、ライブについてのお話を書いていこうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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