●前回のおさらい●
大量にフェロモンが噴き出す体質になった仮定を、崇秀の口から説明された。
今回は、その第二弾です(笑)
「『異性同士の魂の同居』が問題になってるんじゃねぇかなって思うんだよ」
「魂の同居?……って事は、その体の中で起こってる話か?」
「そぉ。……まぁ、此処からは、また例え話になるんだがな」
「ふむふむ」
「これは男でも、女でも、そうなんだが。異性と一緒に居るだけで、綺麗に成るとか、格好良く見えるって法則があるだろ」
「あぁ、あるなぁ。特に『女子は恋をすると綺麗に成る』とか言うもんな」
「そぉそぉ、それそれ。その類の話だ。……ならよぉ、その現象が、1つの体の中で起こってるとしたら、どうなるよ?どうなると思う?」
「えっ?それって、まさか……」
「そう、今オマエが考えてる事で正解だ。今さっき説明した法則に則るなら、男女の魂が近くにある事によって、互いの魂が干渉し合い。永久に体が綺麗に成り続け様としてる結果。この現象が起こりえてる可能性が高いじゃねぇかなって思う訳だ」
はぁ~~~……なるほどなぁ。
まぁ此処に関しても非科学的な話になってはいるんだが。
此方も仮定とは言え、そう言う理屈なら、これも無きにしも非ずな方向だな。
この理屈も、一応は理に適ってる様な気がするもんな。
それにしても、なんだな。
崇秀の奴、よくもまぁ瞬時に、こんな事を次から次へと思い付けるもんだな。
感心としか言い様がないな。
「なるほどなぁ。けどよぉ。そうなると、それってドッチの可能性の方が高いんだ?」
「まぁ、そうだなぁ。双方が仮定の話である以上、一概に、どちらかが正解とは言えねぇんだが。可能性としては同じ位の確率だろうな。……いや、寧ろ、その双方が同時に起こってるからこそ、相乗効果が現れて、こんな結果に成ってるのかもしれんな」
「そっか」
なるほど、なるほど。
この場合、どちらかが一方的に正しいと考えるより、双方の相乗効果で起こってるって考える方が、確かに建設的ではあるな。
ドチラの意見にも、それなりに正当性がありそうだしな。
……なんて、妙に1人で納得していたら。
「……にしても、ホント悪い事したな」
そんな感じで崇秀が謝ってきたんだが。
へっ?
何を謝ってんだオマエは?
「なっ、なにがだよ?オマエ、なんかしたんか?」
「いや、別に俺が何かをした訳じゃねぇんだけどな。事前に、この事に気付いてりゃあ、なにかしろの対応策も打てたかも知れねぇのによぉ。なにもせずに、この有様じゃな。……そのままフェロモンが垂れ流しに成ってたんじゃ。完全に俺のミスじゃねぇかよ。ホント、嫌な思いさせて悪ぃな」
あぁ、そういう意味での謝罪な。
要するに崇秀は、俺よりもパラレルワールドへの移動を沢山して来てただけに。
こうなる想定が出来なかった自分を情けなく感じてしまい、謝罪して来たって感じだな。
けど、それって、幾ら経験が豊富でも……
「いやいや、こうなったのは、偶然の産物なんだから、最初から手の打ち様なんかねぇじゃんかよ。大体にしてオマエ、自分が女だった世界になんか行った事がなかったんだから、想定のしようなんてないんじゃねぇの?」
まぁ、別の世界の崇秀(男性)に入った際にも。
このフェロモン現象は起こっていたのかもしれないがだな。
結局の所、仮にそれが起こっていたとしても。
本人に、本人のフェロモンを感じろって言う方が無理難題なんだと思うんだよなぁ。
現に、さっき俺が言うまで、崇秀自身、なにも気付いてなかった訳だしな。
……っで、更に言えばだ。
崇秀自身が、普段から世界中から注目されてる様な存在だから。
フェロモンが増えたの、減ったのって言う些細な問題なんて気付く筈もねぇんだよな。
元から注目されてんだから、気付きようがないって言うのが正確なんだと思うしな。
「だとしてもだ。こんな状態、オマエにとったら、相当な地獄だっただろ。俺だと解っていて、チンコでも勃ったらシャレになんねぇもんな。ホント申し訳ねぇ」
そっかぁ。
崇秀の奴。
俺が、この話をし始めた時から、此処の気持ちも、既に汲み取ってくれたてた訳か。
だから、こんな話をしてくれた上に謝罪までしてくれてるんだな。
……ったく、コイツだけは。
自分だけが全部悪い様な言い方しやがってよぉ。
俺が手伝って貰ってる立場なのに、コレじゃあ、立つ瀬がねぇじゃんかよ。
悲しすぎるぞ。
「いや、そうじゃねぇんだよ。そんな、おかしな心配しなくても、実はよぉ。もぉとっくの昔に勃ってるんだよな。それがよぉ。あまりにもミットモネェから、オマエに八つ当たりしてただけの話だ。だからオマエは、なんも悪くねぇからな」
「オイ……」
「つぅか、これは男の生理現象だからしょうがねぇじゃんかよ。基本的にヒナは良い女なんだから勃って当然だしな。俺インポじゃねぇし」
「オイって、倉津……」
「だから、気にすんなよ。……まぁ、それにな。実際の話で言えば。女に成ったオマエを、密かに、からかおうとしてたからな。こんなもん、所詮は自業自得だ。オマエには関係ねぇよ」
「はぁ……なんか、すまん」
それこそ辞めてくれ。
そんな顔で謝罪されたら、元々少ない俺の抑制力が、全く効かん様に成るわ。
仕舞いには、マジで襲うぞオマエ。
・・・・・・
イカンイカン。
また余計な考えをしちまった。
なら此処は1つ。
無駄にテンションを上げながら、別話に方向転換して誤魔化そ。
こんな事で、暗い雰囲気になるのもなんだしな。
「つぅか、オマエさぁ。マジで女に生まれれば良かったのにな」
「はぁ?」
「多分、出逢った瞬間に一目惚れして、その後、マジ惚れしてるぞ俺」
「オッ、オイ、冗談でも、そう言うのはやめてくれよ。今の状態じゃ、それは流石にシャレにもなってねぇぞ」
雰囲気を良くする為にアホな事を言ったら、スゲェ嫌そうな顔された。
まぁ、そりゃあ、そうだわな。
今現在、女の体なんだから、こんな事を言われたら身の危険を感じるわな。
でも、この反応は面白かったから、ちょっとだけからかってやろう。
チャンス!!
「そうか。じゃあ、辞めて欲しかったら『ツンデレ娘風』で頼んでみろよ」
「ツンデレって……オマエ」
ってな要求を出してみた。
まぁ素のオマエが、それなんだから。
いつも通り、普通に言葉を交わせば、自然と『ツンデレ』に成るんだがな。
いや寧ろ、それ処か、ズッと俺の中では『ツンデレ』なんだけどな。
けど、本人には、どうにもこの辺の無自覚ないみたいなんで、敢えて此処で俺がレクチャーしてやる。
有り難く、俺のツンデレ講座を受けろ。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
前回に引き続き、またしてもオカルティックな話が続いた訳なのですが。
異性が一緒に居るとフェロモンを放出しやすくなると言うのは、意外と非科学的な話ではないので、ある程度は的を得てると思います。
例で挙げると、異性と一緒に居ると言うのは、同性だけと一緒に居る時とは違い。
男女問わず異性と居る時には、無意識の内に体温の上昇なんかが地味に起こり。
『発汗』なんかをしてしまうのが、一番わかりやすいフェロモンの放出だと思いますので。
一応、汗もフェロモンの一種ですしね(笑)
……っでまぁ。
そんな風にフェロモンの放出に関しては、ある程度、これでお互い納得いった様子なのですが。
またしても此処に来て、倉津君がロクデモナイ要求をし始めましたね。
ホント懲りない男ですよ(笑)
さてさて、それが、どういう方向に行くのか?
そこら辺を次回は書いていこうと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
あぁ……それはそうと。
おかしな日常ばっかり書いてないで、いい加減、ライブシーンを書かんとイカンね。
反省……ちょっとだけだけど(笑)
読み終わったら、ポイントを付けましょう!