加賀美は、ズボン部を正式な部として認めさせるために協力することにした。今日から特訓だ。
特別棟3階階段付近。
〈加賀美〉さあ!今日から特訓するわよ!
〈加藤〉は~い始めましょう
〈ズボン部2〉この人が昨日いってた人ですね?
〈ズボン部3〉まえに来てた人ですね、この人に頼んでも大丈夫なんですか?
〈加賀美〉なに?私が信用できないの?
〈ズボン部4〉まあ、おまえらの気持ちもわかる
〈加賀美〉言っておくけど、あんたらなら正式な部活としてできると思ってる
〈加藤〉なぜ?
〈加賀美〉いい!きいて!あなたたち4人は人間の領域をクリアしてるわ
〈加藤〉人間の領域?なにそれ?
〈ズボン部4〉さあ?
〈加賀美〉いい?それは、デブじゃないこと
〈加藤〉は?
〈加賀美〉そう!4人ともデブじゃなく!スリムな体型な人たちってこと!いい?私は正直この部活は変態の集まりだと思ったわ。
〈加藤〉うわ!ひど!
〈加賀美〉だって、そうでしょ?ズボン二重に履いたり、匂い嗅いだり!それが、だめなの!?
〈ズボン部2〉え~
と、ほかの3人は言っていた。だが、部長の加藤だけなぜかブーイングしなかった。
〈加賀美〉いい?4人とも、スリムで、顔も悪くない、だからやってることは気持ち悪いけど、それさえ治せば、普通に正式な部活として、申請もできるし、部活として、活動できる
〈加藤〉まあ、たしかに
その時加賀美は少し加藤に考えさせることがあった。加賀美が正直に気持ち悪いとか、変態の集まりとか、言うなかで、加藤以外の3人のメンバーはブーイングしていたのに、加藤だけ、その会話に、ブーイングに参加しなかった。それだけでなく、他のメンバー3人は話を聴いて、ふてくされているのに、加藤だけは普通に聴いていて、納得したような顔をしている。もしかして、なにかあるのか?と加賀美は考えた。本人には聞いてないので、わからないが、加藤だけは他の3人と違う考えをしているようだ。それに、加賀美が手伝う!と言ったときの顔、決断までの時間が早かった。普通、部長ならもう少し考えたはずだ。
〈加賀美〉そうね、今日はもうこれくらいにするわ。ただし、明日からバシバシいくわよ!私は優しくないわよ!明日までに特訓を考えるわ!
〈他3人〉え~、まじすか
〈加藤〉わかった
その時の加藤の表情はどこか真剣に見えた。
〈加賀美〉ふん!
加賀美はそういうと、階段を下りて帰って行った。
特訓は明日からだ。ズボン部は、正式の部活として、申請できるのか?
ー 37 アゲハの生徒会入門編3 特訓 ー 続く
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