第Ⅱ章河崎(Kawasaki)海戦、(Der Meereskampf)郷土(Einheimisches Gebiet)研究会(Das Treffen für das Studium)発足(Anfang)
―――――あの大戦争が終わって愛が死んで、俺がエンペラーを名乗って三日後。
天照暦21年5月4日
ゴールデンウィーク前半戦に、KGUでは友禅が門前に立っていた。
巨大な御陵都市で山頂の倉田山御陵は歴代の王が眠っている。
「時よ、舞い戻れ王の名を以て我の魂響き給うこれ聞きよりは、KGUよ、過去の産物に大いなる代価を払い此の地に再生を誓う!うっ!あああっ!ぐううはああっ!」
時空のCODEを使い消滅した倉田山一帯を再生させて、一仕事を終えて家族が待つ、自宅に戻る前に、あの御方に会うつもりであった。
郷土研究会を創った人物で、自分の恩師に伊勢名物糸印煎餅と赤福餅をぶら下げて、伊勢市から2000km離れた外郭地域に日本の都と呼ばれた京が位置する。
「電車に乗るのも会うのも久しぶり。150年ぶりだ。」
友禅はこの日の午後に京の駅に着いた。
恩師が居るのは、京都御所である。
その土地に友禅が足を踏み入れた。
「ガガガガガ・・・・グゥゥゥゥゥッッッガアアアッ!」
獣が唸る声がして友禅がコートから手を出して口笛を吹いた。
「鬼返し(鬼返还)」
獣が静まりかえった。
時空のCODEの一つ短刀で上空に孤が描き時空の歪みで獣を狭間に吸い込んだ。
「アンタか?」
黒い狩り衣来て砂利道を歩く男の手元に先程の式神がいた。
「清麻呂来たぞ。久乃宮朝彦親王にお会い願う」
「そうね。五人は?珍しい休暇を取るなんて俺なんてずっと陰陽道漬けさ」
このインチキ臭い青年安陪清麻呂優れた日本最期の陰陽師で、同時にCODEを持つ者。
先代の五皇に選ばれて百六十年間ヴァチカンにて奉公していたという。
「土産だ。俺も帰るから。御前が示した十二人だが実に良い人選だ。流石陰陽師。俺も二百年前殺伐とした京で人を斬り、斬り、斬り、三重でも斬っていた。だが、あの人が俺を受け入れてくれた。今の俺は朝彦親王が居たからだ。」
京の御所は広い。
奥に進み朱色と金色に塗られた唯一神明造りの屋敷がる。
御簾が上がって中から黒コートを着た中年男性が出てきた。
「はっ!久乃宮朝彦親王(ひさのみやあさひこしんのう)殿下」
頭を下げて友禅は砂利に頭を着けると清麻呂も階段を上って紙袋を朝彦新王に渡した。
「珍しいのう来てくれたのか?幽齋」
「来ようと思ってもKGUから離れることが出来ず今日に至りました。俺を救ってくれた親王に恥ずかしくないように郷土研究会も設立以来の大仕事があります。」
眉間にしわを寄せて顔つきが変わって木箱を出した。
「言いたいことは無論分かる。だけどCODEは今の世界百万人に三人ペースだ。自然的に潜在意識が目覚める場合もある。幽齋?話は清麻呂から聞いている。」
清麻呂は急須にお茶を入れて友禅と親王に出した。
「ありがとう」
「うん。美味いな・・・ところで俺は親王じゃない。あれから日本は負けてGHQだかしらねぇが、皇族は解散。今では一般人上等!フッ。俺は正式の名は言わなかったか?新名を聞け、天神天幽だ。なげぇー間天神家はCODEを持つ家系だ。幽齋、神との戦争始まるのだろう」
「は・・は、は・・い」
清麻呂がいくつかの書物を持ってきた。
「神宮文庫に収まりきれなかった書物と俺がヴァチカン在籍時にパクってきた超トップシークレット級の一級品だ。友禅、CODEは最初二人の者が手にして世界中に受け継がれた。驚け、アダムとイヴだ。アダムが地獄のCODEで、イヴが天のCODE、二人を産んだ神自身が神のCODEであるが、神のCODEを潰したのがアダムだ。取り分け東の国にアダムの血を分けて国を治めて太陽の神に人を癒やしたのが、アマテラスだ。イヴは不明。なぁ、聞いてくれよ・・・カオルは恐れている。自分がアマテラスに殺されること。天のCODEを持つ人間がつい最近発表された」
天幽も頷き書物を片手で読んで夕暮れ時の茜空を見ながらその人物の名前を友禅に渡した。
清麻呂は頭を下げた。
自分は陰陽師で俗世を切り捨ててこうして静かに天幽と暮らしている。
友禅は御所から出て行った。
(ああ、清麻呂?俺も動くか)
「ダメですよ。総統府がお許しなさらない。俺が見てる限りアンタはこの塀から出られない」
「ここは刑務所か。息詰まるな、清麻呂よ。糸印と赤福喰うぞ」
「はいさー」
二人は食卓を囲んで伊勢名物糸印煎餅と赤福を食べながらテレビをつけて時が流れた。
友禅はその後自宅に戻ったのは夕方である。
「ただいま」
実に150年ぶりの自宅に戻る。
旧家の荒れ果てた埃だらけの家に明かりを付けた。
「鬼天・閃神冥加(鬼天、閃神冥加)」
時空のCODEで家の時間を遡らせて綺麗に整えられた屋敷に家族四人食卓を並んでいた。
友禅には息子に一人娘が一人いる。
「お父さん」
「親爺帰ってきたのか」
友禅は満足そうであるが、そうでも無いのが幽華だ。
伊勢市倉田山中壁地区御陵町5-8清明寮35F
清明寮は二百五十年前に建てられた木造建築5階の寮であったが、現在は高層マンションの一部だ。
ここに神聖KGUの学生が寝泊まりして日々学問に励んでいる。
その最上層に幽華(エンペラー)が住んでいる。
入所が4月であるが、ご存じの通り大戦争の影響で今日が入所日だ。
幽華は最上層の左側で、7LDKの部屋に居る。
「ゴールデンウィークか。何か無いか」
コンコンコンコンコンコンコンコンコンコン
「はーい。居るよ。」
扉を開けるとエンペラーと應神と澪だ。
「御前が心配で来た。こんな豪邸贅沢だ。それよりもメシ喰ってるか?」
「いや・・・喉が通らなくて俺も食べないといけないのだけど食べれない」
「だろうな」
應神が上がって暗いカーテンを開けると光が差した。
「メシ作って上げるよ」
澪がキッチンを覗いた。
「いいんだ、本当に・・・・」
「良くない!」
三人に叱られてソファーに座る幽華は自分の手をギュッと握った。
「いつCODEが暴走するか怖いんだ。もう二度と人を失いたくない」
「俺も同じだ。俺は妻を亡くした。後妻が居るだけで俺の心が晴れた。」
「御前自身いつか分かる。なぁ」
エンペラーは気に掛けていた。
幽華はこの三日間何もしなかった。
「週明けの月曜日に友禅の研究室に来い。それだけだ」
肩を叩きエンペラーは出て行った。
「應神さん」
「そういうことだ。俺もお前を護る。氷は全てを凍らせて全てを葬り去る」
「ここに伊勢うどん作っておいたから食べなよ」
澪がうどんをサランラップにかけて冷蔵庫に入れた。
「皆さんありがとうございます!」
三人が出て行った直後幽華は伊勢うどんを食べた。
「モチモチのコシが強いうどんに甘口醤油か。濃い醤油味のタレ。葱と生姜と卵とチーズか。後・・・オリーブオイルにバジルやトマト。美味いよ。美味いよ。美味いよ。」
ズルズルズルズルっと啜りながら食べて自然に大粒の涙が流れてきた。
(もう泣くのは止めよう。俺はエンペラーだ。エンペラーだ。強く者)
幽華はその日寝た。
和室にエアウィーブの布団は心地よい。
この後澪が作る伊勢うどんは食堂で商品化されて余りにも絶品で市販化もされた。
翌朝目が覚めて一人キッチン前に立ち牛乳を飲み冷凍庫に鶏があった。
「チキンだ。ううぉおおおおおおおおおおおおおおっ!」
蒼い焔で鶏を焼いて味付けに塩と胡椒で食べた。
《人の焔で(Durch die Flamme der Person)食べるな。(Non mangiare)俺は調理(Io non sono fiamma )の焔じゃない!( della cottura)罪人の魂を(L'anima del criminale)燃え散らす(È fiamma da bruciare)焔だ(e cospargere)》
サタンだ。
青髪の青年でCODEに目覚めた時期に俺に見えるようになった。
「悪い。今日は調査団に行く」
幽華は黒のコートを着て白いワイシャツに紅いネクタイで黒のズボンを穿きサンダルを履いて家を出た。
(郷土研究会・CODE覚醒時のフォーム)。
清明寮の側に精華寮がある。
全面ガラス張りの高級ホテルの外観で、エステやレストランやカラオケ・映画館など配備されている。
女子の寮は最高級のサービスで作られている。
家賃は光熱費やここ全ての費用は全面神聖KGUが負担してくれる。
黒門と赤門と蒼門と死門と天門を潜り抜けてあの男が帰ってきた。
「Hideがぁ、Hide様がぁ、キターーーーーーーーッ!ロックユーで、俺の場所だ。KGUよ、御免な今度こそ御前を傷つかせずにカオルをぶっ殺す!ぶち込んでやる!」
黒いコートに黒のローブを着て黒のストールでギターを担ぐ長身のイケメンこそ菊澤秀保である。久々にKGUに戻ってこられて郷土研究会の一員として呼ばれたらしい。
「凶齋のおっさん!」
「良く帰ってきたんだな。どうだ?異国は?世界はどう映った?」
「ヤベェよ。凶齋、俺が世界中回ってCODEでも生きられるし、ミュージシャンとしても圧倒的な人気と名誉だ。俺の曲聴いていたのか?」
現在の神聖KGUの学長である伴凶齋(漸十朗)はHideの曲が好きでよく聴いている。
「また今度よ」
自分の研究室に戻ってくると五十年前に世話になった部屋が変わっていた。
「だ、誰だよ!お、俺の部屋ァ・・・お、そうだ、潮倉幽(しおくらゆう(史上最凶最悪の女王))のAVがねぇぞ!抜けないぞ」
神聖KGU3号館にHideの研究室だが世界に旅に出てる頃代わりに水鏡老師がその部屋の主だ。
Hideが落胆していると、水鏡老師が戻ってきた。
「菊澤君」
「ん?先生・・・・先生か」
「お、俺の部屋ァ」
「ありますよ。移転したんですよ。6号館に素敵なスタジオが併設されている檜の部屋にありますよ、友禅さんは居ないので話しは僕が受けます」
水鏡老師が中に入ると鎌倉や伊勢の荘園や仏教関係の史料や掛け軸や散乱していて本も色あせっていた。
ギターを置きHideはお茶を飲んだ。
写真立てには自分達の写真や先人の写真にKGUの昔の写真が飾ってあった。
「思い出すな。親爺の頃から聞かされてどんな学校と思ってきたからさぁ」
「よく単位落としすぎでワロタ。私もHIDE君を受け持ってお父さんを思い出す」
「親爺?」
水鏡は坊主頭で大柄の男性。
グレーのスーツに黒コートを着てKGUの校章のバッジを左胸に付けている。
「先生聞かせてくれよ、親爺のこと」
「初めに平成21年に君のお父さんと出会った。今から百年前になるかな。お父さんはギラギラしていて眩しかった。あの頃ミュージシャンとして華があった。度重なる女子と乱交で退学処分になりかねないところだったが、私が責任を重く受け止めてお父さんを更生させたが、余計に頭がボンバーしてしまってKGUを暫く止めたんだ。お父さんは、音のCODEに目覚めた。音は凄いよ。僕は感心する。お父さんは伝説だ。」
「俺もソノ血が流れている。CRAZYケンパンチャッァーだわ」
Hideは研究室を退出後6号館に向かった。
俺は、休日何もすることがなく外に出て空気を吸って将司が素振りをしていた。
「だっ!やっ!やっ!はあああああああっ!」
迫力ある。
将司もCODEを持つ者で侍の血が色濃く残って触れた物を刀に出来る。
「菰野龍牙(Komono Drachenstoßzahn)ッ!」
空気で美しい長刀が出来て素振りを続けた。
和馬はウォークマンで曲を聴きながらノートパソコンを持ち株を買い売りして、ベンチで一人いると見知らぬ女性が寄ってきた。
「和馬居たの。」
「姉ちゃんこそどうして来たんやねん」
「せやで、アンタが心配やって。御父様がお堅いからさぁ」
俺は校内を出て小舟で孤島に向かった。
「ハマショー、居る?ハマショー居るのか?答えろよ!なぁ」
南側の伊勢湾側に通じる門に小屋がある。
ハマショーは小屋の管理人。
臨時職の中世史古文書概説・演習を受け持って小屋の地下には莫大の書物や鍵がある。
幽華はこの小屋に来ると妙に落ち着く。
「居るよ。勝手に入って適当に茶飲んでろ」
幽華は小屋から見る神宮が好きであった。
心が落ち着く。
「済まん。お前さん悩んでるな。分かるぞ、KGUの外は未開の地。超絶隔絶(Isolamento di trascendenza )外壁地区(distretto di muro esterno)に行くのか、御前が行くのなら文句は言わん」
その地難しいからこう人は呼んでいる。
「LOSTENDとな。」
幽華は船の鍵を手に入れて南門から伊勢湾の外れにある孤島に向かった。
「あああああああああっ!」
海で叫ぶと気持ちいい。
天照暦21年5月5日
孤島に居る頃神聖KGUに戻った友禅が研究室を何百年ぶりにOPENさせた。
「郷土研究会は三編成できちんと話す。」
友禅は自分の研究室を見て古びた円卓を磨いた。
十二人それ以外にカオルを殺せる人物は歴史上で二人。
否、神話上伝説上でも一人。
その人物を友禅はインターネットで検索して捜した。
エンペラーともう人がいてこそCODEの真価が試される。
「来たのか。ハマショー」
「あの子は島に居る。最期の人物十三人目がエンペラーと会う」
「ん?」
友禅は椅子に座ってハマショーも座って懐かしげにモノクロ写真を見つめた。
「平成25年度卒のゼミの写真。カオルと郁。二人は一人。俺自身何も出来ずに居た。CODEはその時に目覚めた。カオル殺しの道を外れは晴天耕読の日を暮らす」
ハマショーは杖をつきながらお茶を飲んだ。
「飲んで、飲んで、飲んで、飲んで、飲んで、飲んで、飲んで、飲んで、飲んで。先生も言いますよ・・・・あっ、そう言えば来週か。ハマショー普段通り頼むよ」
「はい。はい。」
友禅とハマショーは高級シャンパンを杯で飲んで郷土研究会の席にクロスカーテンで磨いた跡が見られる。
円卓の席に新しい時代のCODEの名が刻まれたネームプレートが置かれていた。
(フッ。先生はああ言うても心配性だ。俺はいつも通り見てこの景色を)
ハマショーは釣り竿にサングラスでオールバックで髭も伸びてボロボロのサンダル姿履きながら伊勢湾で毎日魚を釣っている。
「5月5日」
将司は十億回も素振りスクワット腕立て腹筋を繰り返して脩爾も来て、二人は坂道を降りた場所にある「菰野城」という飲食店に向かった。
「菰野城は伊勢でも数少ないジビエ料理専門で格安グルメ。俺も一度逝ってみたかった」
「うん。逝こう」
ジビエ料理とは、猪・鹿・熊等獣料理を手頃に調理していただくレストランに、二人が食べに行った。和泉は自室でライブ映像を見ていた。
(ゴールデンウィーク俺は知らなかった。週明け後に俺達の初仕事があるってことを)
孤島の崖を登ってCODEを使った。
「龍擊の(Di dragone)紅蓮(Fiammeggiando rosso)無限浄火!(Fuoco sacro ed infinito)」
ベルゼブブの焔は翡翠色。
この技は距離的に5km内のCODEや人間を無味無臭無色の無間地獄の焔で永遠と燃え尽きるまで魂と肉体を燃え散らす技。
誰も居ない静かな孤島で練習して、ベルゼブブは木の実や生の生きた鹿を食べながら幽華を見ていた。
《腰が低い!(Gentile)腰が!(Una vita)無間地獄の(Dell'inferno peggiore)特徴は(La caratteristica)自分のCODEに(Nel Codice di uno)関係がある。(È connesso con l'un l'altro)CODEを(CODICE)殺すというのは(Quello che io sopprimo)その人間の力を(Il potere umano)消すことだ。(È metterlo fuori)心が乱れていたり、(Un cuore è disturbato e)ぶれていると(Quando io mi muovo leggermente)使えねぇよ。(Io non sono usabile)》
ベルゼブブは中年男性で巨漢。
チリチリの天パーの黒髪に六枚の翼が生えて、黒コートを着て上半身裸である。
幽華はこの日は自分のCODEを基礎を学んだ。
《ルシファーの爺!青二才の若造エンペラーに叩き込んで下さい》
「お願いします!俺はもう失いたくない!死ぬ気の焔です!」
頭を下げる幽華にルシファーが杖を叩くと地面から黄色の焔が宙に浮かび幽華を写した。
四つの水晶に幽華の全てが映った。
《時間・現在・過去・(Tempo passato presente e )未来・・・・( futuro)お前さんの今だ。(Ora è di te)焔は揺らぐ。(La fiamma scintilla)私の力は(Il mio potere)CODEの動きではなく(Non movimento di Codice)時間を止める。(Io fermo tempo)則ち、(Nelle altre parole)死者も生者も(Nelle altre parole)戻せると言うことだ。(È dire che può ritornare su)神の下から(Da sotto Dio)魂の焔を(Io raccolgo la fiamma dell'ani)集め戻せる。( e posso ritornare su)だが、(Ma)御前に出来ん。(Il mio Dio non può farlo)エンペラーは出来る。(L'imperatore può farlo)時々彼奴は(Qualche volta quel individuo)元妻を呼び出して(Chiama una prima moglie)話している。(Io parlo)》
初老の紳士のルシファーは幽華から黄色の焔が浮かび上がった。
「なっ、なんじゃ!」
「力焔じゃ。(La fiamma di potere)ワシは御前に試す。(Io provo l'aquila in caro)」
杖を二、三回叩くと地面から沸き出す黄色の焔の渦に幽華は包まれた。
「罪龍天の(Del cielo di dragone delittuos)歪み(Distorsione)ッ!」
懐から鎖に繋がれた大剣で焔を薙ぎ払うと焔は戻り剣に宿るとドクンドクンドクンドクンドクンドクン心拍数が上がって心臓の鼓動と共鳴して上空に放つと、虹が出た。
虹が島を包むと島の時間が全て俺に伝わってくる。
「うううがっ!あああっ・・・」
ルシファーが優しく幽華を撫でた。
《たいした者だ。(È una grande persona)流石、(Come si è aspettato)天神家の男。(L'uomo della casa di Tenjin)私らは神の者よ。(Noi siamo persone di Dio)御前に授けよう。(Accordiamolo al Mio Dio)死者と生者の(La fiamma di una persona)焔よ(morta e cose viventi)この者に授けよ、(Accordalo a questa persona)王の素質に誓い(Nel nome di qualità del Re)この黄色の焔は(Questa fiamma gialla)御前を暖かく(Io avvolgo su vivamente)包み込んでくれる。( il Mio Dio)》
そう言いルシファーは消えた。
「あと、五つだ!」
孤島で練習を積み上げて翌日にKGUに戻った。
時は遡り天照暦21年5月2日~3日
三重県津市栗田山鳥栖MIU1-5-14
MIU本部
五賢帝とMIU側の巨大帝国三重大学を築いた三賢人が会議室に集まってモニターには、スライドに映し出されていたのはここ百年の傾向と対策についてだ。
「お集まり頂き(Encontrarse el mío)大変感謝と(Con grande gracias)心意気を申し上げます。(Hablo de disposición)」
MIU初代創設者にして帝國大学出身でKGUと長年争ってきた年上の男が言う。
「けっ、(Tut)スペインに成り下った(Se volvió España y retiró)賢者共KGUに(En coKGU prudente)害を為す!(Daño)」
ジョーが悪態をついてエンペラーが謝った。
「済まん(No lo termino)安濃津(Estimado Profesor Tsu )殿。(fuerte barato)」
安濃津影秋(あのつかげあき)(海戦の(Ladrón del rey de)賊王(la lucha del mar))がモニターに表示されるのはKGUが被害を出した先の大戦争だ。
男は四十代前半で細身の躰をしながらも黒コートを着て細身の剣を腰に差していた。
エンペラーもこの時はグッと抑えていた。
「日本語で話そうよ。今日は争わずに両者!」
左側の席でMIUの賢者で唯一の女性長い金髪に長身モデル体型で、年齢は二十代後半。
安濃津も黙った。
五賢帝は平謝りで黙々と史料を見た。
「MIUはどうだ?KGUは現在神聖に名を改めて世界に二つキャンパスを置いている。神の代理戦争はこの世界は地球を滅ぼすと断言する。MIUさんには、KGUのスパンサーになって貰いたいとお願い申し上げまする!るっ!」
龍纖だ。
伴家の当主でMIUに当てがあった。
自分の娘を嫁にした為に安濃津の妻はKGUから政略結婚させられた伴龍纖の娘伴幽邏(ばんゆうら)(安濃津幽邏(あのつゆうら))に申し上げたと龍纖は頼んでいた。
影秋に異を唱える人物が居た。
三人目で白いコートを着てメガネをした若い青年こそMIU全ての教育と今日の三重大を創り上げた藤堂一刀齊(とうどういっとうさい)(藤堂天彦(とうどうたかひこ))が、龍纖に行った。
「KGUの策に溺れない。MIUは明治の頃可の帝國大(東京大学)と同レベルだ。クズのようなKGUと違って俺達スペイン政府の寵愛を受けてこの地にCODEで護っている。人間に与えられた力を持つことで、世を支配する。」
「馬鹿馬鹿しい。だから俺は欲にまみれた人間が大嫌いなんだよ。MIUは?俺等に喧嘩売るのだったら今、ここで全てぶっ潰すぞ!こらアアッ!アアッ!」
應神がキレて女が謝った。
「申し訳ありません。私はMIUの軍神の娘結城黎夜(ユウキ・レイヤ)と言います。KGU側の申し分を聞きまして此方も手を打ちます。では明日」
この会議は明日もある。
五賢帝は苛ついていた。
MIUに乗せられたからだ。
「ムカつくわ!ムカつくわ!ムカつくわアアアアアアア!」
澪がゴミ箱を蹴り飛ばしてタバコを校内で吸いながら歩いた。
「まぁ、落ち着け。聞いてみる」
屋上の階段に昇ると綺麗な茜空でエンペラーは死者を呼んだ。
「飛翔せよ、(Fliege)生天(Von der geraden )昇華の(Himmelssublimierung)時間焔(Zeitflamme)神の命よ、(Ein Leben von Gott)舞い戻れ(Komme zurück)クミカッ!」
黄色の焔が華開き天に続く階段から下りて時間の針が零に戻った。
約束通り0時に天に戻ることを契ってエンペラーの前妻天のCODEを持つクミカが五人の目の前に現れた。
涙ぐむ者も居れば、頭を下げる者も居る。
エンペラーは照れ隠ししながら鉄の柵に腕を組んで嗤っていた。
「よぉ、久しぶり。えっ、え~っとさぁ二百年ぶりだよな?」
「うん。幽が元気に居てくれて私も嬉しいよ。みんなだって元気よね?」
「ああぁ、元気だ。MIUだ。KGUはもうくだらないことから手を引く」
「クミカ?会えて嬉しい。否、呼んで済まない」
この話している女性こそエンペラーの元奥さん。
髪が長く黒コートを着て天の力を持ち神ですら追い詰める人柱の力でありながらも美人である。化粧もして、胸も大きい。
エンペラーは嗤いながら話していると、時々クミカもホッとしている。
「MIUは仕方ないよ。頑固だし、KGUはKGUのママ行けばいいじゃん。三重でも天皇を祀り神の許可で学べるのって家しか無いよ。うん。幽?私はいつだったなたの見方。アナタと結婚して悔いは無かった。本当よ」
「クミカ・・・エンペラーは死ぬ気で戦ってるわよ!」
「澪姉がそんなこと言うって珍しいよ。私も甘ちゃんよ。」
「甘ちゃんは甘ちゃん上等だよ。俺等は人殺し同然よ、クミカはそうでも無い。どんなクズでも平等に救ってきた。そりゃぁ、涙するわ」
ジョーだ。
磯城譲はクミカに言うが應神は顔を隠した。
「魔柄君、魔柄君ったら人間怖いにならなくても良いのよ。私は魔柄君が強い姿やみんなと一緒にチームを思いやする姿だけで満足よ」
「んなあこったぁねぇ!ねぇったらよ、クミカ。人殺しのクズなんか容赦ねぇよ。MIUは頑固だ。あの生け簀かねぇ・・・・糞生意気の餓鬼が俺等の学舎を馬鹿にする。」
「そうね。幽?」
エンペラーは眺めていた。
MIUは規模が広い。
國土の五分の一を占める日本国の三本の指に入る大学で最初から国立大である。
KGUも最初は国立だが時に軍国皇国主義が響きGHQや東京裁判や神仏廃合によって国立官立の地位を失い私立に成り下がって食らい付きで、やってこられている。
クミカもそういう問題は対処できなかった。
「MIUね。凶ちゃんは?」
「龍纖の子よ聞いてみたらあの子頭良いから」
「息子は明日の朝来る。御免よ、糞つまらない些細なことで呼んで」
「ううん。嬉しいよ、みんなと会えるんだから、私はいつでも居るわ。幽を支えてね。もう・・・・時間過ぎたね。」
夕暮れ空に日が昇るMIU。
五人の目に写るのは三重の首都。
津。
「今、神さまもお慌てよ。カオルが着々と進めているって聞くよ。KGUに客人を呼んだ。平泉四家(Hiraizumi Yotsuya)(神の(Dei cinesi di quattro)四神(stagioni di Dio))最悪よ。あのメス隷奴に成り下がった犬よ、ハイエナよ、幽、どうするの?みんなも・・・・」
ああ、そう来られたかと顔をして龍纖が答えた。
「手を打ったよ。クミカちゃん。もう二度とクミカちゃんみたいな犠牲を出さない為にカオルを完膚無く為に叩き潰して殺すのに十二人のCODEを集めた。郷土研究会のシンの目的は、カオルに勝つためだ。クミカちゃんがあんな死に方したのは、俺等に責任がある。非がある。メス隷奴で酷い調教で苦しんでいるのに助けられなくて御免」
五人地面に跪いてクミカを前に土下座して謝った。
「もう良いよ。良いよ。みんな、幽!私も悪いよ。ヘマしたの私だよ。ねぇ。確かに痛かったし苦しかった。クズに犯されたんだよ。クズに・・・キモオタに。だけど、死んで分かったの。幽は私が死んで変わった。みんなも・・・もうさぁ、前向いて生きようよ。カオルが嫌いだったら潰せば良い!攻めれば良い!」
「ああ、そうだよな」
エンペラーが気付かされた。
「もう戻る時間だ。クミカ!クミカ!クミカ!クミカ!クミカアアアアアアアアアアアアアッ!俺は御前を忘れない。ゼッテェー、御前の仇を討つ。」
クミカは消えた。
五人は涙をぬぐって三人に会いに行った。
「俺等は攻める。KGUの属国と進言する。MIUはカオル征伐の傘下に加わって欲しい!俺等、KGUでも世界のCODE合わせても負ける。死に戦なんか今の子を巻き込みたくない!頼む!安濃津考えてくれ!クミカが死んでもう二百年・・・三重はとても大きな代償を払い神に晒された。俺ラァ、生きてるんだ!ゼッテェー、神をぶっ殺す!CODEは人間は自由と愛を手に入れるのにマジで負けてられんのよ!」
五人が同時に言うので必死の嘆願に影秋は黎夜と天彦が来て五人と明日正式に決めると腹を潜った。
――――――KGUとMIUが睨み合って二百年後遂に三重の巨塔はカオル征伐に大きく前進した。
史上最悪最凶の神のCODEを持ち多くを奴隷と手なずけKGUを支配して教皇を惨殺キリスト教・神道・仏教・イスラム教を弾圧した人類史上最悪の悪魔を葬る準備は進められた。
KGUはヴァチカンと協定を結んだのは、アマテラスの意向でもある。
《東の伊勢の(Di Ise est)日本の大神よ。(Oga Giappone)我は(Io sono il )ディゾン・リアレストⅦ世。(resto di retro il mondo di VII)以後お見知りおきを(Dopo la conoscenza)》
《そうだな。(Che è una buon idea)話は聞いてるよ。(Io sento la storia)美人は(La bella donna spinge)図に乗る。(la sua fortuna)アンタは(Tu)乗ってない。(Io non ottengo su)》
《CODEと人間の(Di Codice e l'essere umano)争いではなく(Non una lotta)この世界を(Questo mondo)滅ぼすまいと(Quando io non lo distruggerò)話しがあります。(C'è una storia)》
《そうだ、(Quindi)日本は準備している。(Il Giappone diventa pronto)元々悪魔を(Originalmente quello che )産んだのは(partorì il diavolo)この国に意味がある。(Questo paese ha un significato)処分はこっちが(La disposizione questo)決めさせてくれ。(Permettimi di deciderlo)我が国に関わる(Io concerno col nostro paese)大事な重要な(È importante è importante)主権の問題だからよ。(È un problema della sovranità)》
《多くの宗教と人間とCODEを(È un problema della sovranità)踏みいじって(Io avanzo e gioco con lui)弾圧だの虐殺だの(Oppressione o macellazione)許しがたい!(Imperdonabile)これ以上も一人・・・(Da solo)また一人犠牲になる。(In somma uno è sacrificato)》
《そやぁ、納得だ。(È assenso)十二人のCODEが(Codice di 12 persone)全てを決める!(Io decido tutti)賭ける!(Scommetti)私アマテラスは(Io terrazzo dilettantistico)貴殿に申す。(Io te lo dico)これは最終戦争だ!(Questa è l'ultima guerra)》
《我は同意と致す。(Io lo faccio con un accordo)このSkype(Sorgerà nella parte)役に立つだろう。( di questo Skype)アマテラス(Caro Professore un)殿。(terrazzo dilettantistico)スマホやタブレット(Come un smartphone o la)ネットなどの(rete di tavoletta)世間にメディアの時代(È le volte dei media nel mondo)にもう進んでいる。(Io vado avanti attraverso )カオルとのことは内密に(Kaoru clandestinamente)》
この協議は天照暦2年4月29日に協定を結んだ。
と言うことがあるのは事情である。
アマテラスも十九年後に、正宮で風に当たっていた。
「十九年経った。早いな・・・・MIU(三重大学)もKGU(皇學館大学)も事が起こる前に手を打とう」
正宮に居るアマテラスに凶齋が来た。
「うん。珍しい人間だ。明日、津に行くんだろ?五賢帝は頼みの綱だ」
「そんなのは分かってるよ。俺はKGUを背負ってるんだ。そろそろよ、アマテラスさん?最近思うが、手を打っても策はない。金髪巨乳女に手を打っても俺は、KGUに総意の民意。学生ではない。教授も一貫して決めなければ、終わる」
「ああー、言えるわ。言えるわ。私も年月経って思うけど、教皇はビビってるのか?」
「ビビってない。教皇は今策はある。MIUの件済んだら、アンタに言う」
正宮で参拝して五円玉投げて二礼二拍手一礼で階段を下りていった。
(アマテラスさんはああ言うけども実際怖いんだよ。伊勢神宮は日本が護る財産だ)
伴凶齋は、伊勢神宮を後にして津に向かった。
「ああ、遂にだ。5月は嫌な空気だ。五月雨、梅雨、」
アマテラスも階段を下りて水宮に行き久々に五十鈴川に入水して水浴びした。
(この水温水域も変わった。私ももう・・・中に出してくれないな。ったく一人は寂しいよ・・・・)
そうこう後に夜が明けた。
凶齋は近くのグリーンホテルに泊まって徒歩で、MIUに向かった。
五賢帝はショックを受けていた。
「いや、協定は白紙だ。済まん」
安濃津が頭を下げて戸を閉める。
「は?意味わかんねぇよ!」
エンペラーが戸を叩く。
「MIUの人間は何人居ると思う?この地域だけでも人は何人居ると考えたことあるのか?」
小さく囁く程度に話す安濃津に五賢帝は肩を落とした。
実は、エンペラーが帰った直後にカオルが来たのだ。
「なぁ、安濃津久しぶりに来た。現実世界はつまらん。御前等、この下衆のクズがMIUがこう平和なのは私が居るからと前に言ったはずだ。仮にもしKGUと組んでみろ、御前等の家族とMIUと津と中西部の者全員死ね!奴隷にしてくれるわ!神の私の隷奴になって兵力を生産し続ける性食(生殖)道具にもしてやろうか?考えろ、御前等三人は頭が良い。それは私が知っている。白鳥堂々その首晒されたくないのだろうが、この神を二度も三度と裏切らないと誓え。ハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ。」
そう脅されても言われても三人に言い返す力はない。
それは考えた。
時間が許す限り三人は考えた。
カオルの力は本物だ。
逆らっても反逆は死ぬ。
津市の者を巻き込む訳には、いかないとおもい。
安濃津は重い腰を上げた。
「ちょっと良いか?悪い、俺は人を護る為に今一度力を振るうさ」
「海戦は海の能力。俺は海のCODEを持つ男で、大幅三重は伊勢湾英虞湾太平洋に恵まれてる。ドバッと海でKGUを沈ませてやる!落としてやる!」
言い返した。
「同じだ。同じだぞ。俺達は御前等KGUの小国の相手でこっちは何十万人何百人の命がある。命の差だ。MIUは戦争だ!」
「と言う訳よ。KGUは下がりなさい。死にたくなかったら攻めて自分達の民ぐらいは護りなさい」
天彦と黎夜に言われてエンペラーはガクッと腰を落とした。
「OK」
澪は刀を抜きドアをぶった斬った。
「さっきからゴタゴタ並べて言い返せば、アンタ等は頭がクズだ。私ら五賢帝はKGUの為でも思い伊勢市の小国は手が出せないと言うとMIUは確かに違う。私は、ヤンキー道のヤンキー舐めたらアカンで。任侠道ほど怖い者居らんし」
澪はバシッと手を叩き三人もビビった。
「カオル!あああっ!うぅぅぅわあああああああぁぁっ!」
三人は叫んでMIUの警備音を鳴らした。
「そうだよ。もう戦だ。戦争だ。」
影秋は覚悟を決めた。
「MIUはKGUをぶっ潰す。6月に大幅な戦事を決めよう。カオルに俺達は逆らえない。そうだよ、オレ達は生きてる。津市や中勢部やMIUの者を傷つけるのは創立者の意味合いや立場からゼッテェー、赦すまい!じゃぁ、帰れ」
影秋が言うとMIUに士気が高まった。
「ああぁ、そうかい。KGUも負けない。俺等と交渉決裂」
五賢帝は帰っていき凶齋だけ頭を下げて中に特別入れさせて貰った。
「ありがとう。グラシアス。」
MIUの三賢者の間は異質だった。
MIUの秘密でCODEを護る場。
凶齋はサインした。
《KGU学長伴凶齋漸十朗6月半ば戦争に同意致し候事。MIU安濃津守影秋(花押)》
花押も圧されて凶齋は伊勢に帰った。
先の大地震と極寒期により日本は永久凍土の世界で、いくつもの島に別れて伊勢市も三重県は陸地の形が残るが多くは海に沈む海洋国家である。
倉田山倉田島に位置する霊峰。
アマテラスは足を伸ばしてタバコを吸いながら参拝客を見ていた。
「はした金だよな。バッンバッンぶち込んでやろうか。フゥ。凶齋行けよ」
「すいません戻ります。」
頭を下げて五円玉だけ投げて二礼二拍手一礼で祈ってKGUに戻ると、友禅も来ていた。
いよいよ、郷土研究会発足で期待がワクワクしていた。
幽華は久々にKGUに来ていた。
CODEを会得して更にエンペラーの技も身に付けて黒コートに天神家の家紋《十字に月桂樹に剣に髑髏》刺繍を施して袖を通して、友禅の研究室に来た。
「一番だ。流石、エース」
「先生。否、友禅・・・・週明けの月曜。みんな来るか?」
友禅は煙管を吸いながら新しい論文でも打ち込んでいた。
「友禅さん、入ります」
将司と脩爾が来た。
「菰野城での修行を兼ねて戻ってきましたよ。先生」
「久我山死亡後元々の潜在的にDNAに流れている重力は宿る」
友禅が一言脩爾は重力を持つ剣士。円卓に座る者が出てきた。
「白宮?来たのか」
「先生。俺は親爺達から青二才のエンペラーを護れと言われている。」
白宮は音楽を聴いていながら配付された資料を読んでいた。
「いや、済まん。済まん。済まん。GOさQ!!」
秀保が入ってきた。
「友禅何年ぶりや。音楽ジャンジャンジャン創って歌ってきて戻ってきた。CODEで、創るかと思うてや、郷土研究会のピンチで」
秀保は指定席に座りギターも置いた。
「おいなりさんも来たか!」
稲葉いなりが研究室に入ると、友禅が頭を下げた。
「命のCODEを持つ現理事長のご子息の子だ。御前等、メンバー同士待っといてくれ」
友禅が部屋を飛び出してシエルとヴェルトが廊下を歩いていたので、声をかけた。
「遅れてるぞ、来い( komme)」
長身のイケメン外国人が友禅に案内されて部屋に入ってきた。
「こんにちは、俺はヴェルト。(Guten Tag ich bin ein Gürtel)郷土(Einheimische Gebietsversammlun)研究会( für das Studium)に世話になる。(Es wird das Sorge)日本語も(Wie für Japanisch)話せます。(Ich kann reden)だが、(Aber)今は母国の(Jetzt vom Mutterland)言葉で話しましょう。(Reden wir durch Wörter)」
5月5日(月)
十二人が席について郷土研究会が正式に始まった。
「今日は全員門出を祝そう。」
友禅が席に座ってパソコンから動画を流した。
「十二人改めて自己紹介頼む。最年長の誰?居た?え?」
学科研に呼ばれて部屋を出て円卓に座る十二人に、幽華が口を開けた。
「あのさぁ、初めまして俺が・・その・・・天神幽華って言います。自分は五賢帝のエンペラーと同じCODEを持っています。必然?偶然?訳分かんない状況だけど、俺はCODEを持つが、このメンバーを護ってみせる。だから安心してついてきて欲しい!」
パチパチパチ拍手が終わって白宮がイヤホンを外した。
「俺が白宮和馬。郷土研究会をカオルから護る為に来た。俺のCODEは氷だ。一瞬にしてかき氷にしてやろうか?俺は基本的に念願が嫌い。群れも集団が嫌いだ。心許す相手は、地球上姉ちゃんにしか他ならない。姉ちゃんが娶られて孕まされた。兄ちゃんを慕うのが、俺が家の責任だ。善いな!俺はこのサークルや地球を護ってやる!文句ねぇか!」
鳴り止まない拍手に刀を置く将司と脩爾。
「拙者ってか、俺等は菰野から来た若侍よ。KGUがピンチだ、ヴァチカンの偉いさんの修道教会騎士長に直々に頭下げられて推薦でここの歴史学科に来た。無論、俺等は家族だ。CODEは侍と重力。共にエンペラーを護る腕としてここに来たんで、以後宜しく」
二人を羨ましそうにリア充だと思い拍手した。
「あぁ、俺は和泉。ここに来てスゲェー変わった。磁場だから電気や金属鉄鋼は得意さ。アイドル魂は萌えてくるからな。」
友禅が戻ってきた。
「至急だ。初仕事は来週の土曜日と日曜日に決まった。それまでにここを開けておく。好きに使ってCODEを学んでくれ。いざ、カオルやMIUとの戦になればただでは、済まされない。覚えといてくれ、俺等も生きてる。生きてるんだ。これ以上犠牲者を出さない、俺は今から休暇届で休むから留守中は騎馬魂(キバモト)さんに頼んでくれ。」
そう言い飛び出て、遺された十二人はコーヒーでも飲んだ。
「なぁ、部長とか決めねぇ?」
秀保が言う。
「そうだな」
幽華も賛成だ。
「のー、前に注目だ。郷土研究会の昔話でも聞かせてやろう。このKGUが出来たのは明治十五年だ。維新から十五年後の事だ。」
奧の棚の方に分厚い史料があるのを取り出した。
《CODE全史KGU編》
KGUの全能力者の過去の資料(史料)が全て収められていた。
「これは世界に一つの神宮文庫からパクった書簡だ。今の出版レートで日本が本を生み出せるのはこの神宮文庫のお陰さ。ここに一枚の写真がある。」
一枚の写真の日付は、明治十五年4月29日となっていた。
「真ん中に座って黒い服着てる人がKGUを創った人だよ。名を久邇宮朝彦親王(久乃宮朝彦親王)ガチで、創った。んで、五賢帝も居る。カオルも」
古い写真でモノクロだが、何人かの有志で作った学校だ。
「明治は善い時代だ。カオルが変わったのは明治十七年。神のCODEに目覚めていこうアイツは、人を殺すのに犯すのにそれですら快楽と感じてきた。俺達は、久乃宮朝彦親王の命により爺さん達が指揮の下郷土研究会を設立。史上初めて三重県で初めてCODEを護る騎士団の確立だ。それからヴァチカンやロンドン王立協会や総統府現在の東京都庁や国会に申し出でて今の地位を確立だ。友禅は昔人斬りで血に飢えた人間だ。それから時代が変わり日本が高度経済に突入後、バブル時代というジュディアナ東京やボディコン・株・ドンドンンドンドンドンドンドンドンドンドン金が湧いてくる時代にKGUは賑わっていた。今のバブルを生きた人間には、考えられない。夜なんて大フィーバーだ。メシは奢られ、メシはただ食い。家なんて普通に手に入る。仕事も自由だ。人間も自由で犯されたら犯し返すお返しだ!とありました。御前等が生まれていない時代だ。俺は、この年だかあのバブルを味わった。しかし、バブルが崩壊してリーマンショックに消費税増税、挙げ句CODEと人間の戦で世界がぶっ飛んで死んで百年目。覚えといてくれ、このKGUはバブルのお飾りじゃねぇ!KGUはCODEと人間を護る。MIUが攻めてきたら、全員やれよ。特に幽華、否、エンペラー、その地獄のCODEは全最凶クラスに匹敵する力だ!おおおう、じゃ解散」
秀保は帰っていた。
(アイツらに言うことはない。爺ちゃん、俺はKGUで死ぬ覚悟あるよ)
幽華達は椅子に座って資料を読んだ。
「秀保の言うことまんざら間違いなさそうね。」
脩爾が見せた記述にこうある。
《平成28年度8月~平成45年度11月》
カオルが攻めてきた。
日本に亀裂が走り多くの人間は海に沈みCODEは日本のために死んでいった。
KGUはCODEを多く出兵させ、以下の六人に功績と為す。
将軍エンペラーに五階級特進昇格。
以下六名と同意致す。
この戦は知られてない。
(日本崩壊の際にREALがある。神の創世と破壊の世界。REAL)
REALという世界についてKGUは前から調査報告がされていた。
明治ではない。
驚くのは地球が出来たときから存在していたのだ。
「かつて申す。CODEは魔法。魔法戦争の合図があり一人の王が終わらせた。」
(天のCODE略図)
多くの写真と古文書が出てきた。
「天のCODEを捜していたんだよ。KGUは、天の能力者の為にKGUは存在するのか?」
ああぁ、ソン通りだ。
幽華は一旦外に出て、将司も出てきた。
「幽華殿よ、お久しぶりです。」
「うん。将司も元気そうじゃん。」
幽華は将司と脩爾で近くの洒落た古風なレストランで食事した。
「何にする?CODEを伏せ解くな」
「あったり前だ!」
三人はバーガーセットを頼んだ。
「ハワイ風ベネディクトエッグチキンバーガー。うっわ~美味そう」
KGUの食堂が使えないために坂道を下りたストリート沿いにある菰野城と隣接するめちゃくちゃ潰れそうな建物にレトロ感を感じるプレハブの店に三人メシを食った。
「私はこのトリプルサーモンチーズアボカドバーガーを二つ。タピオカマウンテンを三つ。」
脩爾が財布から二千円でLLサイズのタピオカマウンテン(タピオカにコーヒー・紅茶・ナタデココ・柑橘類)を幽華と将司に渡した。
「かんぱーーーい!」
三人は声を合わして乾杯した。
「美味いわ~」
脩爾が口を切った。
「KGUの裏情報だけどね。うた・ゆな・みひろこの三人には呉々も気をつけてね。カオルが部下よ。いつもカオルはKGUを見張っているの。まぁ、CODEは死んだら最初の者に戻るって言うから」
「だけどよ、脩爾?俺もそう聞いたが全然ないぞ。デマじゃねぇか?」
「そう信じましょう」
このメシは美味い。
ボリュームがアメリカンサイズ。
その頃・・・亜理寿は家賃滞納とバイト代を稼ぐためにKGUの食堂で料理を作っていた。
「アホや生産者と消費者を考えるやねん」と、食堂でずっとレシピを考えていた。
(大戦争の影響でリニューアルオープンが明後日)
レシピは難しい。
「鯖のバジルソース焼き・味噌煮込み風のちゃんぽん・ああああっ!KGUの特産特産特産特産特産特産特産特産・・・・・・・あっ!」
何か閃いて冷蔵庫の中を漁り適当に鍋で煮込みスープを作り麺も入れてチャーシューと煮込み卵と海苔と葱を用意して地元の高級肉松阪牛のステーキ丼と伊勢神宮で刑期を終えた鶏の唐揚げ丼を閃いて食堂を後にした。
「後は儲けだな」
授業は受けている。
5月から講義の始まりで歴史の専門コースは基礎から応用までを学んだ。
カオルがこの世界を見張っている。
平泉家筆頭頭を支配して鈴村家・愛乃家・九鬼家を支配して度々KGUに脅しをしている。
漸十朗も悩める問題で、アマテラスは良き相談相手だ。
「平泉家・鈴村家・愛乃家・九鬼家か・・・・チッ。漸十朗よ、御前は?」
「俺も考えたんだよ。郷土研究会を危険な目に合わせられない。甘ちゃん」
「甘ちゃんはどいつだ?御前だろうが、糞忙しい連休中は参拝客相手の仕事だ。御前が一日毎日来すぎだ。そんなに私頼みか?ん?」
「そうだよ。アンタしか居ないからだ!四家はKGUに関わりがあって河崎拠点の伊勢に棲みついた最凶の海賊だ。賞金首総額一兆額そんな桁違いの連中を相手に間違いなくKGUは海に沈む。甘ちゃんって言うが、俺はこの場所を護る。否、護りたい!」
「ふぅ~ん。好きにデモしろ。四家が来たら言えば言い。天のCODEは居たか?」
「見つけました。クミカお嬢様の末裔を見つけました」
大粒の涙を流して参拝客が居る中漸十朗は地面に跪いてアマテラスに報告した。
「そうか。御前みっともないな。参拝客がごった替えだ。帰れ、鼻水ふけ涙目でだらしないぞ。私は見えない存在だ。一般人の野郎共は見えない。私はこの国の神だ。」
漸十朗は立ち上がって特別に五千円をお賽銭に入れて二礼二拍手一礼を七セットして、帰っていた。
漸十朗の読み通り、四家は河崎を襲い桜橋根城に巨大な船舶が停泊して、この間も古本屋を営む小藪内ぽろんが捕まり奴隷に成り下がった。
5月上旬は波乱が多すぎだ。
幽華達は週明け後に円卓に座った。
秀保が代理の顧問として任命されて四家の情報の史料を配布した。
「お、金髪爆乳海賊嬢。征伐か?」
「ヴェルト君ニヤッと。フフフフフフフ」
「亜理寿!亜理寿!亜理寿!亜理寿!亜理寿!」
秀保に呼ばれて映像を見せた。
「眠いんだよ。四家はこの一ヶ月に起こした事件だ。賊はサイテーだ。アンタ等が勝てる率ってあるんだよ。四家の内気を付けて欲しいのが九鬼正隆だ。嘉隆とも言う。本家でリアルガチで、鳥羽一帯を治めた海賊王だよ。村上並ぶヤバイ連中だ。三家はCODEを使い河崎に特殊な結界を張り巡らせている。」
亜理寿は映像だけ教えて円卓の席に寝た。
「凍らせてぶっ殺すのが早いな」
白宮が言う。何事もスタイリッシュでスムーズなスタイルを好む白宮に部長である幽華が決断した。
「俺は四家ともぶっ潰す。河崎に明日から調査で行く」
午後になってKGUの学務課から調査団の許可証を発行した。
「T2130082天神様ですね。お待ちしました」
「パピルスメイトで支払後此方に提示した金額と顧問の印鑑ですね。」
「支払いは済ませた。明日急な用だ。」
「はーいはいーい」
受付の人が許可証を幽華の手に渡した。
《許可証貴殿にKGUの調査を命じる天神幽華。》
これさえ持っていれば河崎という無法地帯に行ける。
「俺も」
「私も」
「へい、姉ちゃんこれ」
十二人全員来て許可証を携帯した。
「エンペラーさんを一人で逝かせるはずがありませんよ。」
白宮が幽華に言うと黒コートを着て河崎四家の攻略を自分のパソコンで調べた。
「おい、待て、待て、待てねぇのか?クソ餓鬼共」
秀保も亜理寿から策を教えられた。
「Ⅲ部隊編成のローテンションローテンションで攻撃防御回避と人繰り返す。亜理寿ちゃんからだ。九鬼は幽華御前がやるんだ。念入れの為に俺が御前のチームに入る。友禅さんが暫く居ないと俺が代理だ。白宮、和泉、ヴェルトはそれぞれ要所に就いて周りを見て行動しろ。将司と脩爾は刀さえあれば人を斬る。亜理寿ちゃんはクックでオペレーション頼む」
この策は亜理寿が映像を見て判断したもの。
幽華は寮に戻って愛の仏壇に線香を立てて手を合わして荷物をまとめた。
「調査開始だ」
午前11時に河崎に調査として倉田山を出た。
「幽華は街を頼む。俺は船を見てくる。」
秀保が船舶に侵入した。
(四家は基本夜だ。朝は寝ている。)
サッサと動き船の甲板によじ登って黒コートを着て黒のローブで顔を隠して、音のCODE船の周波をチューニングさせた。
「音の周波(Zyklus des Klanges)海賊殲滅(Piratenvernichtung)魔神の(Von der boshaften Gottheit)咆哮(Gebrüll)」
ギターで演奏して船全体河崎全体に強力な音域の周波で音をシャットダウンした。
これで自分達以外に「音」を使うこと出すことは魔神の逆鱗に触れて全てを一瞬にして消滅させる音域に設定した。秀保は、超超超超短期間で攻めた。
(俺が音を支配している。野郎)
亜理寿はクックのカウンターでオペレーションしていた。
《あああぁ、テス。テス。テス。聞こえる?四家以外に動きがある。ゆな・みひろ・うたこの死王が居る。気をつけて。和泉?和泉?アナタは去りなさい。》
無線が途切れた。
和泉は河崎商人館に居た。
古い酒蔵を改良した博物館に、死王に出くわした。
「カオル様の邪魔をするのでなら今、ここで死にますよ。」
三人は背が高く肩まで届く黒髪・茶髪・金髪混じりの白髪の三人。
年齢層は二十代前半から三十代後半の女性。和泉は溜息を吐いた。
「カオル!俺は一歩を引く気はねぇ!ゆな?うた?みひろ?見たことあるわ、俺の家族ぶっ殺しやがって、今ここで撃つ!」
磁場が河崎の家庭で使われている磁場が通る金属や鉄工所の屑などを集めて腕に磁場で収集して巨大な銃器に変形させた。
「電撃銃(Überrasche Pistole)金属屑(Metallverschwendung)」
磁場の銃弾を三人に放つと片手で受け止められた。
「フゥ。良いでしょう家族と同じ死に目に合わせて上げましょう。」
「くっ!電磁波(Elektromagnetische Welle)極大射撃(Sehr große Schießerei)電磁擊(Elektromagnetisch)魔神電通(Boshafte Gottheit Dentsu)」
殿中の電気と磁場の砂塵や金属片を集めて上空にと微衷から三人目掛けて強力な電磁波を打ち込むと三人は結界で無効化した。
「和泉権六憐れな魂に神の救済とせめてもの性の楽園に沈め!」
三人に殺されると踏んで、直前に将司と脩爾が合流した。
「権六よ、慌てるな。今は調査である死に場ではないと申す」
織田の御屋方様(織田上総守信長(第六天魔王))を思い出して和泉は泣き出した。
「三人のCODEは一つ。重力で体をこわすよ」
脩爾は朱色の刀で斬擊の歪みで空間を斬った。
(重力(Ernst)無限(Unendlichkeit))
三人は無傷であった。
「うた姉様はとっても強いわよ」
「違いますわ。みひろ姉様こそ強いのですわ」
「ゆな姉様こそ権六の家族を殺したことを思い出したのですか?」
三人は三姉妹だ。カオルが創った奴隷から産まれた子をCODEに目覚めている。
(和泉!左側に回れ、磁場が集まる場は鉄工所の方位西回りから北にある。
MAXで自分の限界を御前の家族の想いをぶっつけろ!うぉおおおっ)
鞘に納め刀を逆手に持ち替えて桜橋の水を刀に替えて将司は水に触れて名刀圧切(へしきり)として目を閉じて左足に踏み込んで和泉は言われたとおりに磁場を全力に集め限界を超えた。
腕が引き千切れそうになるくらい三姉妹は地面が揺れた。
「天災のCODEよ、われに絶望の淵に沈め!藻掻け!大洪水(Sintflut)」
水が一旦戻り押し寄せる形で橋を呑み込むとすると、和泉が橋の上に立ち磁場で洪水を戻した。
「究極限界突破!(Ein äußerst Grenzedurchbruch)磁場砲(Magnetische Feldpistole)千本桜(1000 Kirschenbäume)アアアアアアアアアッ!」
桜が千本散るように磁場砲が乱射して洪水を戻すが三姉妹の力はそれ以外でなかった。
背後から雷が背中を焼き付け和泉は水の底に消えた。
「CODE:ENDですわね。お姉様」
うたが言う。
「見よ、違う。磁場で浮上か。水の力を応用力学に変えて自分を浮かせた。」
感心してきたみひろは自分の左手の親指をナイフで傷つけてCODEを発動。
「審判のCODEよ、天災は絶望へのテンペスト。禁断の果実のリンゴを囓った時点でこの世界のCODEに死を宣告する。」
和泉・将司・脩爾は息苦しく胸が苦しく張り裂けそうに苦しむ。
「最期の日(Tag letzter Momente)変革者の(Von der Person der Änderung)最期の裁判(Versuch letzter Momente)」
指がパチンと鳴ると三人は目の前が真っ暗に堕ちて太陽が迫ってきて高熱に肌が焼き付き燃えた。血が滴り落ちる。
みひろを抱いたのはうただ。
「みひろ姉様大丈夫?」
「ああぁ、妹。アイツらは絶望に沈んだ。」
みひろが油断した時に脩爾が空間を切り次元事歪んだ。重力はどんな審判でも体の重さと空間の引力を計算して斬り込めば生きられるからだ。
「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・ハァ・・・ハァ重力解放よ。この刀はもう耐えられない。貯まった力をぶっ放す!」
脩爾が太刀を抜くと瞬間的だが、河崎に大きく衝撃波が走り地面が陥没し船が宙に浮いた。
三姉妹は身の危険を感じて撤退した。
「重力刀(Ernstschwert)天聖( vom Himmel)夢幻刃(Träume und phantasms-Klinge)」
脩爾に一撃の刃で河崎は一瞬だが地形が隆起して船も宙に浮き桜橋の水しぶきが雨のように降り注いだ。
「済まない。将司、脩爾、家族の仇討ちに巻き込んじまって俺だって今度何かあったら二人の力になる。磁場は永久的だが、俺の腕が持つかは知らん」
和泉は謝った。
「何事や?」
秀保が来た。
「へぇ~実力は有り余るな。今回は調査だ。下手な手を出すな。幽華を見に行く」
ギターを持ち幽華が居る市街地に向かった。
だが、九鬼家はこの行動を船長室で見ていた。
(案ずるな。下手な小細工で俺を黙らせると思うなよ。KGUのCODEよ)
九鬼嘉隆。CODEを持つ者。日本が誇る最凶の海賊で、カオル側の者。
秀保も正直に不安で亜理寿はクックのカウンターでオペレーションしているが、モニターを見つつ十二人の動きや力は見えては居ない。
(分析解除(Analysenabsage)・モードチェンジ(Formänderung)・ズーム(Gummilinse)・映像再生時間(Bildfortpflanzungszeit)・能力行動分析(Fähigkeitshandlungsanalyse))
主にこの術式で映像を見ているが、亜理寿はクックから水を貰っている。喉が渇くから水を少し飲んで、CODEを見ていた。
「ハァ~疲れるわ。私も逝くか。」
使用料を払いビルから出て河崎市街地に出てくと幽華や他に秀保も旧家の酒蔵のカフェに立ち寄り瓶サイダーを飲みながら待っていた。
「可笑しいな。嗤っちゃうわ」
「ヴェルト、シエル、ホラホラホラホラ、飲めよ」
秀保が杯にサイダーを注ぎ進めた。
「ありがとう。(Danke schön für deinen)秀保(Rat Hideho)」
生まれて初めて飲む瓶サイダーは甘く感じてヴェルトも日も浅いのだ。日本に来てKGUに来て今までロンドンとヴァチカンの重複に経験が違う。
「俺は宇宙だ。天も神も超す。いつか俺が力となって戦争を終わらす。」
「だよ、シエルも思うよ。津市に居るけどMIU管轄は辛いね。KGUは楽だわ」
カフェに居ると電話が鳴った。
《もしもし?こちら郷土研究会現在は調査団として河崎に居ますよ。》
《アホがぁ、名乗れよ。どこの誰だ?》
《済みません。俺はその天神幽華と言います。はい。はい》
《ワッハハハハハハハハハハハ!天神?幽華よ。私だ、アマテラスだ。野郎共集まってるか?今よ、参拝客が来ないから電話してるんだ。》
《幽華聞け、お前のCODEは階梯あるか?無いんだったら今日来い》
《みんなにも聞きます。俺、一人じゃないんで仲間で乗り越えます。前にも言っていたCODEを持つ者にはそれぞれの力があるって言いましたが、俺の場合はエンペラーの血が流れている。カオルはどんなCODEで、俺は死んで欲しくないんだ》
《若いエンペラーと同じ事を居言うな。さぁ、私は参拝客相手に願いを叶える。電話して悪い・・・。御前等はこの時代の希望だ》
アマテラスからの電話で天神幽華はサイダーを飲んで河崎の街並みは狭くて神社があった。
祠は吹きさらしで御神体が盗まれた。
神社の路地裏には長屋が並び僅かな外壁地区の人間が生活していた。
「七月大王祭って。どんな祭り?行ってみようぜ」
「遊びじゃねんだ。友禅さんにも言う。倉陵祭ほど御前等酷な祭りはない。あれは人間とCODEの祭りだ。言わば神々の境界線が消える三日間の祭りという名の線引きだ。」
秀保に言われて説得がある。
瀬田川沿いを移動して伊勢参りの貿易の拠点の名残が随所に見られる。
白宮は、サイダーの氷を食べつつCODEを回復していた。
自然系統のCODEは、消費が高く高難易度の技はCODEを削る為に回復に時間が係る。
そもそも河崎とは、
伊勢湾を渡ってきた伊勢神宮の参拝客が上陸する河岸を中心に室町時代から江戸時代にかけて発達した町で、町屋や土蔵などの歴史的景観が残されている
神社には、アマテラスの弟君スサノオノミコト祀る河邊七種神社に、幽華は胸やけした。
《待てよ、俺を忘れるのか?姉ちゃんばっかフィーチャーされるのズルいわ》
《素戔嗚尊(スサノオノミコト)?スサノオさんですか?》
《だな。河崎に俺の魂の一部を祀られている。姉ちゃんと違って犯罪者を手厚く祀られる訳がない。フッ。幽華?御前には俺が見える。KGUは俺を必要としている。俺の剣があの学校のどこかにある。初代の人間が俺の剣を受け取り神からKGUを護った。その剣は俺しか扱えないが、俺の魂を剣にすることで本来の能力や輝きを取り戻すぞ》
《ありがとうございます。俺達今日は調査に来たんです。海賊が棲みついてるって》
《そうだよ、そうだよ。新時代のルーキーよ、期待の新人さんや。姉ちゃんや弟を頼むわ。こんなクズな俺でも出雲の地は英雄だ。》
《俺、KGUを護ります。スサノオ!俺にCODEを・・・・CODEで強くなりたい!エンペラー、俺の爺ちゃん等見てぇーに天滅の焔剣を扱いたいんだあああああっ!》
《案ずるな、剣は御前に答える。応える。俺が役に力を貸すのはもう少し先のようだ。俺達日出づる国の三神を扱える者はただ一人。神武だ。御前の爺ちゃんは神武の墓にでも行けよ。ハッハハハハハハハハハ・・・・今日はなんだか眠いから寝るわ》
イケメン長身で麻布のコートを着て紋付き袴姿でこの河崎の地を見守っている。
今は力を失い荒れた神社の祠暮らしだが本当は立派な社殿で祠に魂がある。
剣は安全なKGUの地に眠っている。
脇には十の神様のCODEも感じるが今は眠っている。
モナリザも改築されて随分と巨大オフィスが入る商業施設になっていた。
「天下のイオンに縋ったんだろう」
秀保が言う。カフェ以外に古本や展示施設もある。オフィスでは河崎観光協会と伊勢特殊能力監視委員足る役員が入っていた。オフィスも広くて綺麗なビルに、モナリザはKGUでも伊勢でも評判の良いカフェである。
自然豊かな日本庭園に木造の屋敷と旧家の酒蔵を改築改良してオフィスも並び、7F建ての河崎ビルディングに幽華達が入った。
「見てよ、見てよ、見ろよ!ジンベエザメだ!デッケェー」
巨大な水槽にジンベエザメや魚が泳ぎ回っていた。
今から十九年前に建てられたビルで、商業施設で多くの家族も来ている。
伊勢名物のフードコーナーがあり赤福ジェラートや伊勢茶ドックなども売られていた。
KGUは、赤福に金銭を頼って財形的に護られている。
店員が声をかけた。
「いらっしゃいませ!いらっしゃいませ?ご注文決まりでしょうか?」
「えぇ・・初めてで分かんないです」
幽華が困ってると何千回も来たことある秀保が店員に言った。
「姉ちゃん、十二人の席頼むわ。うん。禁煙席で・・・」
財布から会員のブラックカードを提示してVIPしか入れない特別の宴会席に案内されて秀保が財布を幽華に渡した。
「幽華?部長よ、俺トイレ行ってくるから好きな料理喰え。俺戻ったら、最高級の俺専用用意したるで。フフフフフフフフフフフフフッフフフフ」
席を離れて黒コートを着てギターを担ぎ目の色を変えて上の階に走っていた。
(6F7F伊勢特殊能力(Ise besondere Fähigkeit)監視委員(die Ausschuß überwacht)・・・・ドイツ語社名の会社?カオルか)
心で感じ取り上の階に走って前に着くと、心を落ち着かせて扉を叩いた。
コンコンコンコンコンコンコン
「はーい」
扉を開けると、秀保が飛び込んだ。
「KGU!KGU!KGU!野郎―」
平泉四家が仕切っていた。壁にはカオルの顔写真が貼ってあり神棚には、カオルの供え物や普通のオフィスではない。
デスクには、僅かだがドラッグの臭いがした。
「音域(Auswahlgeschwindigkeit )音速(des Klanges)」
「魔神の(Von der boshaften Gottheit)音壊(Gesund studiert Zerstörung)音剣(Sprich Schwert aus)音獄(Sprich das Gefängnis aus)」
「御前ラァ、音がない世界で死ぬが良い。」
ギターを置き音が一切無い無音の世界でオフィスから人が消えた。
音速で社員全員の心臓を潰して平泉四家はあっさりと終わった。
オフィスに乱れはない。
「さぁ、新時代だ。俺はKGUの秀保だ。祖父の名を刻め、菊澤英矢。俺にとって最高の爺ちゃんで、ヒーロー見てぇーな誇れる親だ。」
ロッカーに隠れていたのは瀧蒼空と残月坂神がロッカーに隠れてヘッドフォンしていた。二人は暫くこの会社に潜入していて十二人これで全員集まった。
「怖かったですよ。最悪私が出るかとヒヤヒヤのゾクゾクよ」
「蒼空?悪い・・・ヘェ。悪い。KGUの仕事が終わって戻れや」
「やりました。やりまくりました。Hideさん」
この三人はバンド仲間でKGUの特殊任務でこの会社について調査報告済ませてモナリザに下りると幽華が声をかけた。
「早かったな。誰?」
「俺が言う。KGUの院生で血の時代で故郷を追われた拾い者じゃ。俺が育ててKGUからの仕事の依頼はコイツらに任しとけ。アマテラスさんや理事長(伴龍纖)に学長(伴凶齋)からほんまもんに出来る子や。幽華、面倒かけるな。これで良いで。郷土研究会に祝そうや」
モナリザで一番高いシャンパンで十二人乾杯した。
「かんぱーい!」
十二人声揃えて乾杯して店員さんがフルコースを出した。
「いつものだ。」
常連の秀保はパソコンで自分達のライブ映像でも確認していた。
「白宮?音楽好きだろ?一変人が多いが、KGUグランドサンアリーナに来いよ、来月で俺等のライブは盛り上がる。同時に新作のアルバム引っ提げるよ」
「そうっすか。実は聴いてます。チョー、格好いいナンバリングありますよね?」
「ハッハハハハハハハハハハハハハハハ。蒼空が歌ってるんだ。俺の曲」
「叛撃の剣?」
愕くがあの曲を女性が歌って作詞も作曲もしているのが元ギターマンドリン部部長で現在は神聖ギターマンドリン部・バンド部・郷土研究会・演劇部・演出部・写真部・文芸部・AV研究会・映画サークルなど十のサークルを掛け持ちKGUの問題児だとか、異端者などと呼んでいるが俺等一年にとって先輩は素晴らしい貫禄があった。
《叛撃の剣(Schwert des Gegenangriffes)』作詞作曲Hide
奴らが来る 崩れた世界は「壁」の意味は無いじゃん!
どんな終焉なのか 「単位」「卒論」等現を抜かせるのか?
見た世界が消されていく記憶と心の傷
俺達は無意味の不条理な死だけなのか?
アホな、生き抜きたいよ、生きて、生きて、
蒼空が泣いているよ
叛撃の剣を(Schwert des Gegenangriffes)持ち(Dauerhaftigkeit)叛撃の槍で(Mit dem Speer des Gegenangriff)相手を斬れ、(Schneide einen Partner)斬れ、(und schneide es)
残酷な世界で(In der grausamen Welt)俺達はこの世界で終わるのか?(Beenden wir diese Welt das Sei)
一人一人が(Jeder eine)嗤う教授なんかに、(Zu einem lachenden Professor)負けてられるねぇ(Minus der Zahl )
虚空の(Stimme welcher weint )宙に叫ぶ声・・・・(im Himmel der dünnen Luft)
どんな声でも(Wie für irgendeine Stimme)叛撃の勝利は(Der Sieg des Gegenangriffes)つかみ取れ!(Ergreife)
「教授に受けた(Ich fing es zu einem Professor)屈辱が俺の糧だ!(Demütigung ist mein Brot)馬鹿野郎がッ!(Ein Narr)」
風が涼しいが、(Wind ist kühl)夢幻(Träume und phantasms)何が真実だ?(Was ist wahr)何も守れないじゃん(Ich kann nichts folgen)
どんな声でも(Wie für irgendeine Stimme)叛撃の勝利は(Der Sieg des Gegenangriffes)つかみ取れ!(Ergreife)
「教授に受けた(Ich fing es zu einem Professor)屈辱が俺の糧だ!(Demütigung ist mein Brot)馬鹿野郎がッ!(Ein Narr)」
この大学は俺のカタチじゃねぇ!
果てしなく求める続ける捜し物・・・・
求められないモノ・・・・探してぇ!もんっつうのは!
暗い闇に纏う不安や恐怖でも暖か包んでくれる君の愛
「アマテラス」「スサノオ」「ツクヨミ」三神が俺達を守りその力を与える!
叛撃の(Zum Bogen und dem Pfeil des)弓矢に(Gegenangriffes)焼かれ燃え尽きる(Zur Asche die es gebacken wir)灰まで!( und brennt aus)地獄の業火に(Für Feuer und brimstone)滾る怒りを(Ärger um zu sieden)ぶっつけろ!(Befestige es)
諦めずに( Ohne es aufzugeben)挑み続けて(Setze fort es herauszufordern)卒業しろ!(Schließe das Studium ab)この倉田山から出て行け!(Verlaß dem Mt diesen Kurata)
“ここにはいられる者(La persona che è entrato qui)これよりいっさいの(Che questo di tutti)望み捨てよ(Io me l'aspetto e lo getto via)”
“ここにはいられる者(La persona che è entrato qui)これよりいっさいの(Che questo di tutti)望み捨てよ(Io me l'aspetto e lo getto via)”
“ここにはいられる者(La persona che è entrato qui)これよりいっさいの(Che questo di tutti)望み捨てよ(Io me l'aspetto e lo getto via)”
“ここにはいられる者(La persona che è entrato qui)これよりいっさいの(Che questo di tutti)望み捨てよ(Io me l'aspetto e lo getto via)”
暗い地獄の(Di inferno scuro)螺旋でも(Anche come per lo spirale)永遠の輪廻を外せ、(Escludi samsara eterno)この手に(In questa mano)勝利と自由を!(La vittoria e la libertà)
糞ったれ!大学護る為に何人何十何百何千何万何億と死んでく?
無念の非常さを知ったか?俺は勝ってやる!一人残らずこの世から
ぶっ潰すぞ!教授から世界を、EVERYONEを護る強さをこの手につかみ取れ!
俺はこの手に剣を抜き「中」「外」コノや山に何が見える?
今、この時に俺は踏まれた痛みも何も知らずに育てられ、それが虚栄か?
見ては為らぬ者に一体何が正しい?
(百年前・・・カオルが全ての原因だった。恨みが積もりコの大学は幾重に張り巡らせた壁)
夢や希望を背に向けて一人一人が抱えるデッカイ者守れるように
叛撃の屈辱は(L'umiliazione del contrattacco)倍返しだ!今でしょっ!(È declino da raddoppiare solo)俺達が戦う(Noi lottiamo)
意味は、(Die Bedeutung)奴らの手から(Von einer Hand der Typen)この世界守るのが(Das Folgen dieser Welt)俺達の遺志だっ!(Es ist unser Wille des Verstor)
愛するモノを(Eine liebe Sache)探し求める(Aussehen)俺達は(Wir)何を考えてる?(Worüber denkst du nach)
果てしなく(Unendlich)求める(Forderung)Tada einfach ernsthaft"タダただただひたすら“生きる目的(Zweck um dafür zu leben)”
GANGANGANGAN(GANGANGANGAN)ぶっ潰して、(Zerschlage es)GOっつう感じ(Gehe Gefühl)
俺が求める夢や(Der Traum den ich fordere)希望や(Hoffnung ist ohne fähig zu se)探しきれずに居る(aufzuhören es zu suchen)
悪いが、(Es ist schlecht aber diese St)この場所には無い。(Stelle hat es nicht)
うちんとこの、(Eins von einem Haus und diesem)大学には(Wie für die Person die es in )求める者も(der Universität fordert)何も無いんだ!(Es gibt nichts)
(いや、(Nein)ワリィー意味でも(Sogar als für Bedeutung)無いんですよ。(Es gibt nicht es))
冷や汗の(Vom Angstschweiß)この剣で斬れ、(Schneide es mit diesem Schwert)それが(Es)
叛撃の剣だ!(Es ist das Schwert des Gegenan)
叛撃の剣だ!(Es ist ein Schwert davon)叛撃の剣だ!(Es ist ein Schwert davon)
WOW WOW WOW WOW WOW
WOW WOW WOW WOW WOW
WOW WOW WOW WOW WOW
WOW WOW WOW WOW WOW
感謝だ!感謝感激だ!(Es ist dankt und ist Dankesem)
ありがとう・・・・(Danke)
おめぇらあっ!(Du)
糞ったれ!大学護る為に何人何十何百何千何万何億と死んでく?
無念の非常さを知ったか?俺は勝ってやる!一人残らずこの世から
ぶっ潰すぞ!教授から世界を、EVERYONEを護る強さをこの手につかみ取れ!
俺はこの手に剣を抜き「中」「外」コノや山に何が見える?
今、この時に俺は踏まれた痛みも何も知らずに育てられ、それが虚栄か?
見ては為らぬ者に一体何が正しい?
(百年前・・・カオルが全ての原因だった。恨みが積もりコの大学は幾重に張り巡らせた壁)
夢や希望を背に向けて一人一人が抱えるデッカイ者守れるように
叛撃の屈辱は倍返しだ!今でしょっ!俺達が戦う
意味は、奴らの手からこの世界守るのが俺達の遺志だっ!
愛するモノを探し求める俺達は何を考えてる?
果てしなく求めるタダただただひたすら“生きる目的”
GANGANGANGANぶっ潰して、GOっつう感じ
俺が求める夢や希望や探しきれずに居る
悪いが、この場所には無い。
うちんとこの、大学には求める者も何も無いんだ!
(いや、ワリィー意味でも無いんですよ。)
冷や汗のこの剣で斬れ、それが
叛撃の剣だ!
叛撃の剣だ!叛撃の剣だ!
WOW WOW WOW WOW WOW
WOW WOW WOW WOW WOW
WOW WOW WOW WOW WOW
WOW WOW WOW WOW WOW
感謝だ!感謝感激だ!
ありがとう・・・・
おめぇらあっ!
この曲は異例の百億ヒットで某有名ドラマアニメ映画のOPで、Hideが在学中に手掛けたものが多く五人組アイドルユニットグループ《FINALFAIRLY》は、KGUでも応援して支援するぐらい最高の音楽を手掛けている。
秀保は、モナリザのチキンライスとタイ風グリーンカレー伊勢アレンジを食べていた。
「御前等グズグズしとるな、食えよ」
幽華達は箸とスプーンで食べた。
(これは調査だ。調査の為に外壁地区に行ってるのだ)
疚しい罪悪感のままメシを食べた。
「ジェシカアアアアアアアアアッ!」
秀保が呼ぶと一人の店員が来た。
「何よ、Hide・・・今客相手で忙しいの」
「そー言わずによ、ハハハハハハハハハ。いつものデザートとコイツら初めて河崎に行くんだよ。だからよ、パンフレット頼むわ」
足を伸ばしてタバコを吸う秀保にジェシカが厨房に行き冷えたチーズケーキのスフレとモナリザ限定の季節のジェラートをテーブルに運んだ。
「今日はありがとうございます。秀保さん」
「良いんだよ。水臭ぇんだよ。俺は礼はいらない。これもKGUの為さ」
十二人と居ると、黒コートの男が入ってきた。
「天神幽華?至急神宮に来てくれ」
誰だか分からずに黒コートの男に腕を引っ張られると白宮が店を凍らせた。
「冷凍氷結!(Eingefrorenes Frieren)」
白宮はコップの水に貯まってある氷をシャキシャキ食べてCODEの階梯で、黒コートの男が宙に飛び氷結を跳ね返した。
「うっ!」
幽華がCODEを使うと男が腕に短剣を刺した。
「ぎゃああああああああああああっ!痛い・・・いたたたた」
CODEを一字止める血流の流れを封じた。
《俺はツクヨミだ。無断の許可を得て外壁の調査は馬鹿なのか御前?》
「済みません!海賊問題がどうも解決したくて、」
「なら、良いんだよ。兄ちゃんなんて?」
「退いてろ!(Ziehe dich zurück)宇宙極大(Raum ist sehr groß)聖天剣(Nandikesvara-Schwert)」
ヴェルトが黒のローブを脱ぎ黒のストールに銀の十字架のペンダントをぶら下げてツクヨミは正式にCODEを使い十二人に顔を見せた。
《阿呆メェ。黒月天》
空間が黒く真っ暗見に沈み一切の力を受けずに月の力で引力と満ち引きの関係でCODEを完封させた。
「御前等俺を勘違いするな。俺は日本三神の一柱天照大神の弟月夜見命。単にツクヨミ」
「ははっ!!」
跪いて地面に顔を付けてツクヨミのコートに手を突っ込み秀保も郷土研究会総監督という立場上の問題でツクヨミも今回の問題を凶齋に申し立てると説明した。
「とにかく調査は良い。姉ちゃんが待ってるから神宮に来い。今回は咎めないから次回から学長に言え。ここのメシ美味いな」
ツクヨミは消えた。
秀保も冷や汗で怖じ気づいた。
「悪い。学長には再度俺が言う。」
部長としての責任である。
幽華も腕が元通りになってCODEの流れが以前に比べて流れが速く視界が広がった。
「神宮に行く。今度だよ」
モナリザを離れて海賊問題を頭の隅に置いてくことにした。
「三神は神武が扱える最上級最凶のCODEの能力の根源だ。エンペラーも階梯で出来る。幽華?アイツが死んだ場合と久乃宮朝彦親王崩御の際にてKGUで行うかもしれねぇが、覚悟はしといてくれ。俺達新時代のルーキーは、三神は疎か神にすら挑めない。だからこそ、この血の時代で天のCODEを捜しているんだ。御前等?ワンピースだよ。ワンピース。この世界でも王下七武海クラス並みの七人がICOに在籍している。恐らく日本人初で、最凶の一人がエンペラーさんだ。残り六人が桁違いだ。カオルもその天のCODEを持つ女や後は見たことも聞いたことも名前も知らない。言えるのは、気をつけろ」
秀保に言われると説得もあり白宮は拳を握って壁を凍らせた。
「俺は認めたくないが、力が足りない!親父見テェーな人間じゃねぇとエンペラーさんを支えられない。俺は強くなる。」
白宮は小柄であるが氷のCODEは父を超えている。
「俺は共に幽華と戦う。コイツらほんまもんのエンペラーに成ってカオルの首を取る気あるのか知らんが、俺が本気で挑むわ」
白宮は瀬田川沿いの風景を眺めていた。
「伊勢湾に繋がる伊勢の中心地。俺はこのKGUでCODEを知った。俺達には三神は扱えない。知ってるか?幽華。神武は寝むっちる。そして、神武を戦い始めて三神を下すと親父が言ってた。」
その言葉だけでも伝わるのが行く行くは神武と戦うというのか。
幽華に自覚が出たときである。
自分が最凶のエンペラーを名乗るときこそアマテラスは、神宮から離れずに居られたが、スサノオは自由。
「行くぞ」
十二人は神宮に向かった。
「神宮か。(Ein bedeutender Schrein)俺は(Auf diesem Boden)初めて此の地に(wo ich die ersten es bin)足を踏み入れる。(Fertiger Fuß)アマテラスは俺も知ってる。(Ich kenne auch die Amateurterr)極東の神にして(Mache Gott aus dem fernen Oste)神武の母。(Mutter von Jimmu)エンペラーの先祖。(Die Vorfahren des Kaisers)天神家の(Der Vater vom Tenjin )祖。( bringt unter)俺は、(ICH)小国の騎士の(Es ist im Haus des Ritters )家でだが、(des kleinen Landes)CODEを認められ(CODE wird angenommen)厳しい鍛錬に(Für schweres Training)耐えて教皇からも(Ertrage es und vom Papst)許可を得た。(Ich bekam die Erlaubnis)今は、ヴァチカンの為や、(Jetzt für Vatikan)KGUでもないよ。(Es ist nicht KGU)俺は自分で決めたんだ。(Ich beschloß es durch sich sel)KGUでエンペラーに(Ich scheine einem Kaiser)ついていくって( in KGU zu folgen)」
ドイツ語で話すハーフのヴェルト。
父は日本人で母親が小国の騎士の身分で子が生まれた直後にヴァチカンに身を寄せた。
ヴェルトは、宇宙系統のCODEを使えるので、対する神に抗えると思い教皇自身が、強くヴェルトを日本に派遣したのだ。伊勢神宮の鳥居に礼をした。
「神君、こっち」
蒼空が呼ぶと神が来た。
「おうよ、この国の夜明けだ。維新の如く。蒼空ちゃん行くよ」
鳥居前に二礼二拍手一礼してから長い宇治橋を超えた。
鳥居を潜り宇治橋も明るくライトアップした夜道を十二人は歩いた。
「最凶のエンペラー再臨。んなこったぁ言われてもまだアイツは青二才だ。友禅野郎よ、早うなぁ、天のCODEを見つけろよ。五賢帝ですら姿見せない。」
秀保は黙々と歩き続けながら宇治橋を渡る前に亜理寿に話した。
「ママも同じだよ。まぁ、私もいろいろ肩凝るわ」
巫女が通り過ぎた。
「秀保様。神楽殿にて魔柄志士浪様がお待ちになっています。」
「あぁ、はーい。琴音殿」
「下の名を呼ばないで下さい。恥ずかしい」
「フッ。俺はアンタが好きだ。良い臭いに最高級のボディー、その白肌の乳にまだ下は処女だろ?言い頃具合に俺が大人の女にさせてやるよ」
「不謹慎です!」
バチン!と巫女の女性が秀保を殴り橋の鳥居に渡り近くの屋敷に神殿が目に見えた。
「痛いな!菊澤の名が泣けるわ」
秀保は水で顔を洗い手水を飲んだ。
(畜生、琴音。神!蒼空!向こうに行き志士浪は固い男だ)
志士浪は神楽殿に座り込んで新聞を読んでいた。
「志士浪様ですか?」
「本厄の厄払いでも・・・名を変えましょうか。」
榊の葉を持つ神官や巫女に案内されて拝殿を進み藁に腰掛けた。
「魔柄大明神志士浪これより名を占守と改めよ。占いを守り占術で人を導く名をこれより占守と為す。魔柄殿大変長くお待たせ致しました。権禰宜の大玉木田です。」
一人拝殿で受付を済まして神楽殿で厄を祓った。
「あっ、俺さぁ、彼女御欲しいな。作りたいな。うん」
新聞とラジオで待っているとツクヨミが来た。
「占守、行くぞ。御前は神楽殿に居てくれ。俺自身も力を失いそうだ。」
ツクヨミはその漆黒の蒼空に魔柄占守も灯された明かりの下で待っていた。
(親爺もお袋もヤケに焦っていた。兄者の(白宮和馬(魔柄和馬守雪刹))事でないとすれば、エンペラーか)
疎遠になるか、占守は氷のCODEを持つ男。
既にKGUの人間で、音楽科の教授として復職して伊勢神宮の神楽殿に待ち構えていると十二人が来た。
「遅いわ。手水と五十鈴川で禊ぎしたか?禊ぎしろ!阿呆か?」
「しました。俺等そこまで穢れてもない。ここ来る間で五回以上祓ったぞ。」
幽華が答えると占守はポケットに手を突っ込み鳥居を潜ると吹き風で神様が出迎えてくれた。
真夜中の神社は初体験で、正宮の階段を上り続けると奥の方に石の階段に座りタバコを吸い、幽華を待っていた。
「御前等時間係りすぎ。郷土研究会は即断即決にKOIや!」
「ごめんなさい」
幽華は謝ると占守も来た。
「・・・・・俺もモノホンなりに力在るわ。」
「だから、呼んだ。剣の在処を吐いてくれ。」
「ツクヨミさん。あの剣はKGUの深い地下にあります。天のCODEじゃねぇと見つけられもしらねぇし、剣が反応するのは天の階梯と地獄の階梯があるものだ。」
十二人は財布から五円玉をお賽銭に投げて二礼二拍手一礼した。
更に、二礼四拍手一礼して三神は大いに喜んでその実態を見せた。真夜中ほど神はその実態で姿を見せる。
「本当に私はそんなに・・・・恐れ入ります。俺はアンタ等に話あるのは、階梯覚えさせて新時代のCODEは自分達が選ぶ権利がある。」
占守が言うと真夜中の神宮に三神はその力を解放させた。
「太陽のCODEを持つアマテラス。月のCODEを持つツクヨミ。剣聖のCODEを持つスサノオ。この三神程のCODEの王が神武の力は眠っている。そこで、幽華君達にKGUとREAL側に・・・・・カオルはその神罰に御前等も命ある限り戦って生きろ!」
占守は正宮を凍らせて伊勢神宮に冷たい空気が漂う。
「おうよ、そこのイケメンは兄さんが受けてやれ。剣聖のCODEの特徴は剣技の腕前。どんな受けたCODEでも剣に変わって相手に一億倍返しだ!」
アマテラスが言うと、階段を上ってきたスサノオはヨボヨボのコートを着つつも友禅染の反物を着て、片腕だけ出して将司・脩爾は奧の垣内に入って剣を手に取った。
「俺はスサノオ、名を名乗れ。二人は実践浅いな。俺が叩き込むと誰よりも強くなってだれでも守れる。護れる、俺はCODEを剣に出来る。」
「はい。俺は良いですよ。」
「私だって充分だよ。」
砂利で足を踏み込んで神速の速さで将司はバックで回って空気中の冷気を刀にした。
「冷刀・氷菓凜」
氷の太刀でスサノオは氷の太刀を跳ね返すと、足蹴りで交わした。
「重力剣(Spada di gravità)」
重力で足場を崩すとスサノオが欠伸して片方の腕で床に亀裂が走った。
「重力擊剣(Ernst Schwert)・大神(Oga der mit Totschlag )鉄槌殺(streng herunterkommt)」
重力から軽々と飛び脩爾の太刀が衝撃で耐えられずに折れて、肩に剣が食い込んだ。
「あっ!ああああああああっ!」
泣く脩爾に駆けつけて脩爾の肩から流れる血を舐めてその血を剣にした。
「血剣(Blutschwert)・菰野逆鱗(Der Komono-Zorn)」
目も人斬りの目となるのをスサノオは睨んだ。鮮血の大剣を手に、剣と剣の音が激しく聞こえる。将司は結んだ髪が解けて長い黒髪で、旋回回ってバックで柵に昇ってドロップキックして砂利をまいた。
(ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ)
息が上がる。
腕に激痛が走る。
さっきあの衝撃波を交わしきれずに直で喰らい、袴を破り腕に巻いた。
「止血じゃ。くっ」
将司は起き上がって埃を払い人斬りとして最大限界突破の力を振り絞った。
「止せ、我ノ魂神々聞ケ。八百万ノ力ヲ借リ受ケル。大蛇ヲ斬タ者名ヲスサノオ。将司?本気も本気で構わないが、御前が死ぬのは見たくもNAI。」
光輝く閃光の大剣《蒼白の刀身に黄金の柄と鞘》天の叢雲の剣だ。
「らぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」
突きで押し返す。両腕で剣を構えて将司も人斬りが抜けて元のCODEになって吹き飛ばされた。
「んじゃぁーよ、八岐大蛇」
八の大蛇の斬擊に打つ手無しと思うも将司は辛うじて立っていられた。
「俺様の剣は菰野剣よ。舐めんじゃねぇ!スサノオ、俺の最凶見せてやる。」
人斬りに為らず一歩前に脩爾を刀にした。
人ですら侍のCODEを剣に変える。
(済まない。済まない。御前を刀にしたの初めてだ。御前を触っている感触も同じだ。俺は人斬りに為らずしてCODEを斬る。神ですら俺等菰野は熱い。)
脩爾は細身に太刀に変わって銀の波紋が美しい刀の鞘を抜き、目を閉じて砂利を踏み込んだ。
その一閃は龍の牙で敵を裂き龍の爪は敵を抉る。
将司は、上半身裸で、刀だけ構えてスサノオも剣を構えた。
「右か!」
「左か!」
「後ろか!」
「バックか!」
「前か!」
アマテラスと占守は見て将司は足を左足で踏み込んだ。
「おおう、左や。って?」
二人は思った。もしかしてあの技を放つのなら右に方が良い。
「っしゃ!斬天滅昇神(スサノオノミコト)」
蒼白の剣が輝き連続で八百万も斬り剣を砂利に突き刺して上空に飛び、どこからか蹴鞠が飛んできて蹴鞠で将司は吹き飛ぶは、ズタズタに斬られて死ぬかと思ったが、背後に回り空間を歪ませた。
「五輪(Die olympischen Spiele)・天龍(Drachen)獄門(Kopf auf einer Spitze)龍牙(Drachenstoßzahn)」
空間を歪ませ裁いた衝撃波と一千億回の斬り、スサノオを剣で突きとした。
剣を持ち変えて左手で剣を持ち上げるように、スサノオを完全に堕とした。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハぁ・・ハァ」
砂利に倒れ込み血を吐き脩爾が駆けつけた。
「無茶し過ぎよ!本当に自分で考えてよ、死んだら元の子もないわ」
「済まん。俺・・・・出来たわ。ゴホッゴホッゴホッゴホッゴホッゴホ」
咳き込む将司にスサノオが自分のCODEと二人にマンツーマンで叩き込んだ。
「はーい!」
「らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!」
「ひにゃああああああああぁっ!」
二人を教え込んだスサノオは神宮の水を飲み自分の手も清めた。
「美味いわ。」
清めてスサノオは二人に剣聖の階梯を与えた。
侍のCODEと重力のCODEに三神の一柱スサノオがCODEを受けた分剣に変えて応用神器のプロ。
将司は、脩爾と共にスサノオが、剣を教えている頃に、ツクヨミがヴェルト・シエル・蒼空・神を呼んだ。
「月は大いに宇宙や万物の根源。良いな?」
月が見える神宮にヴェルトが宇宙のCODEは月と似ている。
「宇宙創生の(Vom Raum wand sich Leben)羅刹(Satane und Kannibalen)」
自分の命を削って攻撃を限界に超える術。以て一分。
「馬鹿野郎がぁ!」
宇宙の粒子を纏い目が紅く制御効かずに狂気が満ちていた。
「死天・御神下し」
引力でヴェルトは剣を突き抜くが、ツクヨミは片手で受け止めて背負い投げで石段から転げ落ちた。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・ダメだ。宇宙は難しい。」
「だろ?」
ツクヨミを見ていた蒼空が影で縛った。
「女王の乱撃( von der Königin)影槍(Schattenspeer)」
影で相手を捉えて槍で薙ぎ払って突くが、ツクヨミは消えた。
「引力仮想天(Der Gravitationsphantasiehimme)」
幻影に写って蒼空に回り込み首で固めた。
「LOCAS」
ポケットのコインを宙に投げて満月の夜に宇宙からの粒子を出力全開で、ツクヨミも眉間にしわを寄せてヤレヤレと腕のブレスレットを外した。
「焔塵(Polvere di fiamma)」
燃え上がる火の粉を集めて火の弾がツクヨミのコートを燃やした。
「あっづいいいいぃ!」
神は砂塵で見えなく背後に回った。
「砂塵乱舞(Temporale di polvere ballo for)」
蒼空の影がツクヨミの自由を奪うとシエルが月のCODEを盗んだ。
「ウルトラハイテンション」
格段とCODEの威力を上げると絶不調のヴェルトが宇宙からの粒子で五十鈴川を押し寄せた。
「大洪水(Sintflut)交響曲(Symphonie)水星の涙(Tränen vom Merkur)Ver2120」
ヴェルト家の十八番。
水が猛威を震い全てを飲み込み破壊する水飛沫に引力を失い足下を掬われてツクヨミはびしょ濡れに濡れた。
「火星焔神(Mars Flamme Gott)紅蓮(Das rot Brennen)鉄槌剣(Das mit Schwert streng Herunte)」
高熱の焔が森林を囲み鶏が羽ばたく。
ツクヨミも手を地面に付けて場所に月の満ち欠けで引力と重力を逆に反転させるとヴェルトには効かなかった。
「暗黒物質(Dunkle Sache)」
全てのCODEをかき消して能力を半減させるヴェルトは息が上がり、塵が飛び散った水の飛沫の柵で閉じ込めた。
「水柵牢(Prigione di recinto di acqua)」
神は水でツクヨミは浮かびながら夜空を見上げた。
「満月爆発(Volle Mondexplosion)神砲(Gott Pistole)」
ドガアアアアアンと満月からの強力なビームに全員敗れた。
「ハァ・・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・」
ここまで手こずるのは久しぶりで良い運動になった。
亜理寿は奥の方でパソコンを開いて映像をハードディスクに差し込みインストールさせた。
「映像録画(Bildaufnahme)・映像監視(Bild das überwacht)・能力限定神域(Fähigkeit-beschränkte Bezirke)」
今までの映像がリアルタイムに表示されて亜理寿は腰付けて酒を飲みながらツクヨミを見ていると、ヴェルトとシエルと蒼空と神に成果が垣間見た。
「聞こえますか?アマテラス様。弟やるじゃん、あの四人MAXで階梯が動くわ。この伊勢神宮の被害見積もるよ。神宮の森誰か来て、燃えて爆発でここ陸地にGET」
亜理寿は酒を飲みスルメをしゃぶりながらヘッドフォンで大音量で《FINALFAIRLY》の曲を聴きながら占守も奧の神殿に座っていた。
「亜理寿?幽華は?エンペラーの階梯は自分を殺す必要がある。」
「うん。そーよ、幽華は耐えられる。アマテラスはこの国最凶のCODEよ、あのカオルですら勝てない。カオルですら、唯一神宮は手に入れられなかった。」
幽華はアマテラスが直々に相手だ。
「先ずは挨拶だ!」
アマテラスはタバコを吸い自分のCODEの力を解放すると社殿に光が差す。
「鬼矢刃(Menschenfresserpfeilklinge)苦羅(Schmerze Luo)」
ギザギザの刃の双剣で幽華は交わしてベルフェゴールを纏いサタンで防いだ。
「黒焔(Schild der schwarzen )冥府の盾(Flammenwelt der Toten)」
「蒼焔(Blaue Flamme)乱剣(Stoße Schwert ab)」
実戦経験は浅いがサタンの焔が全て燃え散らし燃やしてベルフェゴールがCODEを無効にする。
ギザギザの双剣が、焔を切り裂きCODEではなく人間を斬る剣で、幽華は宙に飛び交わしきれずに肩を斬られた。
「ぎゃあっ!痛い!痛い!いたたた」
サタンを戻しマモンで応戦した。
「嫉妬激情(Eifersuchtsleidenschaft)焔盾(Flammenschild)」
マモンは紫色の焔で幽華の顔を見た。
同じくアマテラスに嫉妬して容姿と双剣に真似て幽華は落ち着いて剣を読んだ。
「心縛」
手で十字を切り数珠で「王烈覚心恐蒼焔即斬昇天(왕열가쿠신공창염즉참승천)」と呪文を唱えて幽華は心から動けずに振り落とされる双剣に肩胛骨を砕かれた。
「ああああああああっ!うぅ・・・・」
CODEが使えない。ヤバい!ヤバすぎる。心が緊縛されてアマテラスは、幽華の髪の毛を掴んだ。
「ドSM上等だ!SMでぶっ殺そうか?天焔」
双剣が長い金の槍に焔を纏い幽華の心臓が燃えた。
「ああああああっ!」
悲鳴を叫び階段から転がり落ちて血まみれの状態で肩を押さえてアマテラスがトドメを刺すと幽華が変わった。
「鋼鐵の(Vom Stahl)処女の墓(Spinettgrab)紅蓮(Das rot Brennen)龍牙(Drachenstoßzahn)鉄槌(Das Kommen hart hinunter)」
目が明らかに変わりCODEもいつの間にか使えていた。
心が読めない。
「御前、気が確かか?しゃーねぇ!太陽剣(Sonne Schwert)・羅刹(Von den Königssatanen )王の(und den Kannibalen)魔神煉獄(Boshaftes Gottheitsfegefeuer)」
蒼と赤の焔がぶっつかり伊勢神宮に双焔が燃え上がり幽華とアマテラスもフラフラで、CODEも尽きて動けぬ姿を見た占守が駆け寄って幽華はCODEも限界を超えていた。
「やるじゃぇーかぁ!イチモツものの立派なエンペラーわぁよ!」
アマテラスほどの実力者を倒した幽華がスゴい。
エンペラーを継ぐもの。
「全員戻れ。御前等学生にとって夜更かしは禁物だ。」
十二人全員CODEを限界突破して本来の力である《階梯》を全員手に入れた。
「占守は?」
「あぁ?俺だよな。俺からは河崎で海賊と戦うのなら勝つんだ。あと、KGUに戻ったら学長が呼んでいる。追記で、信乃原心春殿がご帰還なさる。御前等にとって最高の相談役だ。じゃぁ、おやすみ」
伊勢からKGUに戻って寮に戻ると夜が明けていた。
しばらく寝てから学長室に来た。
「心春殿。よく来てくれた、俺はこう思う。アンタ自身この国から避けてもう九十年近いか。なんで戻ってきた?」
「うっさいなぁー、友禅が何度も何度も何度も何度も何度もしつこく、私自身この学校が潰れたかったと思うが、今は戻ったよ。郷土研究会無事?別に漸十朗が私に期待するか?嫌らしい私だよ。そりゃぁ、90年前男達にめちゃくちゃにされてサイテー共の子を何十人孕んだ?もう、御免だ。漸十朗、アンタは私に貸し付けるのはあの子らを護って欲しいからだろ?」
「その通りだ。心春。俺は御前を愛している。本当だよ。MIUの野郎が攻めてくる。戦争だ。出来れば、KGUも被害を最低限下げる。今、大台ヶ原は平原だよな?」
「アソコは、永遠に平和を願う平原よ。アソコ?MIUもKGUもアソコで遣り合うの?」
学長室では漸十朗と心春が日本酒で飲み話していた。
「大昔君がAVデビューなんて誰もが愕くが、俺も。君が今ではKGUの宰相だもんな?友禅さんにしつこく言われてうんざりして戻ってもクソ餓鬼共の相手は疲れる。宰相を嫌う君は、KGUに叱るべき処置を罰する。」
「好きにしろ。私はKGUを攻める豚野郎も隷奴も片っ端からぶっ殺してやるよ。」
信乃原心春は、学長室を退室して鍵が閉まっている埃だらけで、荷物が段ボールに積まれて史料が散乱している自分の研究室の鍵を開けて明かりを付けた。
「きたねぇーな。」
椅子に座って過去の作品の動画をパソコンで見てみた。
「だっせーな。」
自分が馬鹿馬鹿しいと思うが今では歳も取り現在三十七(二百七十)だ。
あの時は、二十一歳の自分は売れていた。
時々腹も痛み、子宮も痛む。
胸も痛む。
だから落ち着くのにフリスクを食べている。
一応子供は居る。
KGUから日本から世界から宇宙から逃げて漸十朗が夫である。
漸十朗との間に息子が居る。しかし、大昔になるが、知らないキモヲタや男やおじさんに犯され続けて自分が穢れ堕ちて神宮で何度も何度も何度も祓い、それ以降も姿を消したことを思い出す。
心春はコートを脱いで電気ケトルに水を沸騰の間パソコンを見ていると、自分の作品一兆作品以上もUPされて商品の質自体高値の九兆円で取引されて、美顔ローラで顔のストレッチしてテレビの配線も繋いで深夜の番組でも見ていた。
最近になって、過去の無茶が響いてきてヤケにアソコが痛い。
溜息を吐いて、《FINALFAIRLY》の曲でも聴いてヘッドフォンで聴きながらお茶を飲んで、専門の古代史でも論文を打ち込んでいた。
「私は嫌いだった。私の曾祖父は研究熱心のハゲ面の爺だったが、私にとっては数少ない家族であり、私自身を生み出したモンスターだ。曾祖父は、古代史専門で、仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事で家族にすら相手にしない最低な親だった。今居る部屋は、曾祖父の部屋だ。私がサイテーなクズに犯され続けてもこの国を逃げても漸十朗との結婚も人生色々だ。だから、島倉千代子の人生いろいろが一番好きだ。」
一人で晩酌して寝た。
(ベーリング海もう一度イキテーな。カニ。カニ。カニ。カニ。カニ。カニ。カニ。カニ。カニ。カニ。カニ。クイテー)
夢で見るのは今から二百年前に社員として働いたベーリング海のカニ漁。
ディスカバリーチャンネルでも度々出て伝説の女船長としてカニで儲けてよく今もこの夢を見る。
幽華が起きたのは、十四時過ぎで慌てて家を出て学長室に入ると、漸十朗が睨んだ。
「おい、おい、おい、おい、パジャマだぞ!たるんでるんじゃねぇ!御前等よ、MIUが攻めてくる河崎海賊も残っている。シャカリキしっかりしろよ!」
「分かってるよ。分かってるわ。」
郷土研究会が怒られて学長室を出ると空いている部屋を覗くと見てはいけない場面を見た幽華だがどうしても気になるので白宮に相談した。
「は?そんなことで?」
「良いけど、んじゃ!」
白宮は氷を使って氷の氷柱が頭上に落下して心春は目を覚ました。
「ふわぁ~あぁ~眠う。眠う。あ?」
下着姿の心春は史料に埋もれた四畳半にパソコンもつけぱなっしで史料が宙に舞い、研究室は狭く白宮もポケットに手を突っ込んで会釈だけしてその場を去った。
(面倒沙汰は御免よ。俺は姉者に誓った。俺は・・・・この力をどう使うか?)
白宮が郷土研究会に入って日が浅くない時期に今週末の土曜日に河崎だ。
「おう、待て。その顔見たことあるぞ!應神の子か?」
「一々孕まされた相手の顔くらい嫌でも覚え取る。應神は生きてるか?」
「親父は生きている。俺は誰とでも群がらない。フリーランスを貫く。」
音楽を聴きながら足早に階段に下りていった。
心春は思った。自分もCODEを使う日が来ると久しぶりにアマテラスに会いに行こうと思い黒コートを着てロビーフロントの掲示板に鍵があるので、そこからKGU専用ランボルギーニに乗って伊勢神宮に向かった。
「ああ、変わっちまったわ。南海トラフと首都直下とCODEと人類の戦争によりこの世界はズレた。ハゲた。という訳さぁ、伊勢神宮も孤島に浮かぶ日本のモンサンミッシェルなんて言われるんだよ。・・・・・」
車を運転しながらそのまま五十鈴川に入水して宇治橋を渡って車を止めた。
巨大な鳥居を潜り綺麗に身を清めて全身五十鈴川に白装束に着替えて全身浸かり、それから正宮に向かうと参拝客達が来る中心春も来て財布から五円玉賽銭に投げて、奧の白い布の向こうからタバコを吸い黒コート着たアマテラスが姿を見せた。
「いやはや~済まん。ホンマは、雪乃にも来て欲しかった。六月にMIUと戦争する。アイツらはまだ青二才の戦闘に不慣れだ。戦争に行って死ぬのは辛い。友禅はまだ帰ってこない。心春?眠いが我慢してくれ。」
「全くその通りだ。眠いんだよ。居眠り運転するとこだったが、アマテラスに言われたら平気や。私も二百年間人に犯され続けたら、もう子宮パンパンダだよ。ガチで」
「そうなのか~御前はCODEも上だ。雪乃も。二人はMIUに赴きアイツらを助けてやってくれ。私もそこそこ経験したが、腹ボテは辛いな・・・・神饌出されても喰えねぇよ。心春?御前が辛い目に遭うのは辛いが、国の為KGUの為何よりも愛する漸十朗の為に戦ってくれるか?」
「いいいともー!」
それだけ言い車に乗ってKGUに戻ると、ある人物がKGUの学長室を訪れていた。
「正式に受理と思ってな。」
「まぁまぁ影秋。互い様だ。戦争が来る時代は終わったと思いきやまただ」
漸十朗も契約書を隅々まで見てタンスから印鑑を取り出してサインした。
「うん。戦うのか。俺はKGUを傷つけたくないが、生憎三重県が懸かっている。民を殺さないのが俺の流儀だ。漸十朗?」
「同じだ。御前等はカオルが何したか分かるか?」
「ああ、酷いな。女を孕ませるまで徹底的に腹ボテは辛い」
影秋もソファーに座って日本酒を飲み漸十朗と話していると、心春が戻ってきた。
「奥方は元気そうだ。私はこの県を護る意味もある。」
「偽善者でないことを祈る。人が何人犠牲よりも生きる確率の方が大事だ。」
「良いか?MIUとKGUが睨んでいるのは分かるけど、カオルに吹き込まれて戦争か?可笑しい話しだ。カオルはこの現実世界ですら手に入れようとするイカレ狂った女だ。早めに手を打つ必要はある。私は自分の力を過信はしない。MIUは、三重大学はこの国の左右する国立だぞ。ウチ等みてぇーな、弱小皇學館と違って金も力も豊富だ。確かに、野暮な漸十朗に比べて御前は力も在るぞ。影秋」
「仰るとおりだ。なぁ?漸十朗・・・手を組もう。敗戦国の汚名は辛いぞ。カオルを殺すのは、やはり・・・・・幽華か?ん?」
「うん。そうと言えるな。俺は長年この決着にケリつけようと思いつつ今だ。KGUにも覚悟はある。アイツらにほんまもんの戦を学ばす。」
三人は杯を交わして日本酒を飲み影秋はKGUを去ると漸十朗は礼をした。
「雪乃は居る。今は山だ。」
「雪乃?ああ、雪乃ね。等々昔の元々元カノジョを呼んで準備か?私が居るのに他の女を呼んで女は戦の道具じゃねぇーよ。寧ろ、武器だ。MIUが攻めてきたら全員タダで返すと思うな。KGUは三神の結界に護られている。」
心春はフリスクを食べて研究室に閉じこもった。
(郷土研究会よ・・・・頼む!河崎戦は前哨戦だ。平泉四家は手強い。)
漸十朗は窓からKGUを見て新聞を折りたたんで史料が散乱する机に座ってCODEについての論文と神宮文庫の鍵を手に取り、学科研の騎馬魂を呼んだ。
「御免ね。騎馬魂君。俺さぁ、神宮文庫に居るから」
「はーい。明日で良いので鍵は元の場所にお願いします。」
「うん」
学長室の鍵を閉じて神宮文庫に向かった。
日本最大最凶の文庫で、先史時代から現代までの史料が数多く遺されている。
勿論一般では知り得ないCODEの歴史も数多あり、人類は間もなく百六十五億年の時を超えてカオルとの決着が近づいてきた。
漸十朗も神宮文庫の最下層で禁書が多く並ぶ本棚と埃だらけの土壁に明かりを灯して奥に進み古い井戸に入ってその奥に黄金に輝く一室がある。
「我々KGU最大の秘密よ。神宮文庫は強固に護られている。CODEをカオルは本当の神にならなければ良い。神に為ったら人類は死ぬ」
木箱から古文書を取り出して分析していた。
一方、幽華達は寮で寝ていた。
「死焔(Todesflamme)再生愛(Fortpflanzungsliebe)」
ルシファーに教わった愛と話した。
「久しぶり。中々会えなくて御免。俺さぁ、一人でもやってけるわ」
「幽君。そうか・・私も天上の世界は楽しいわ。幽君ちゃんと食べてる?」
「うん。まぁ・・・その・・・なんて言うかな。喰ってるよ。」
「愛?御前を護れなくて本当に御免。俺、もう女を護れる自信が無いんだ」
「そんな・・・幽君はいい女が見つかるわ。だって幽君優しいんだよ」
「優しいね。愛からしてみればそう思われていたのか?」
「うん。私が幽君の力になる。もう・・・限界。じゃ」
愛が消えた。少し話しただけで気分が良い。
幽華はキッチンに立ち包丁を握った。
「伊勢うどんフレンチ風。」
この一週間保々伊勢うどんで生活している。
《飽きたのか?(Wurdest du ermüdet)伊勢うどん(Ise udon)》
サタンが毎日の伊勢うどんにケチをつけた。
「そうだ」
《女が居る。(Es gibt eine Frau)美味いモノクイテー(Köstlich )》
ベルフェゴールが文句を言うが、ドラゴンフルーツに飽きて調味料のオリーブオイルを飲んで爪楊枝で歯の掃除をした。
幽華はサラダと宅配から届くドラゴンフルーツの五百万個送られてくるので、最近フルーツだけで生きているのもやっとさ。
将司の部屋に行くと和室で囲炉裏にきりたんぽ五平餅を焼いていて、将司と脩爾が座布団を敷いた。
「来たのか。サッサッ、座りゃんせ」
「サンキュー、久々の米に感度する。」
米が超超超貴重過ぎて毎日うどんだけでは辛く感じてきりたんぽにがっついて五平餅も麦味噌味や八丁味噌は格別で三本食べて座敷に寝転んだ。
「将司がいつも世話になってる。感謝や言うて」
脩爾はジャージ姿で和室の部屋だ。
お礼にドラゴンフルーツ一年分を送って、白宮の部屋は六畳半の部屋にテレビ・パソコン・ゲーム・スマホ・音楽関係が揃い三重防音のオーディオ関係の部屋で音楽がずっと流れている部屋で株を売買していた。
「人間は嫌い。だがな。仲間は居る。俺はKGUでもっともっともっと強固の力が求められる。俺はその・・・・一人になる。」
机にドラゴンフルーツを置き自室に戻るとヴェルトとシエルが来ていた。
「よっ、幽華」
「来たよ。一人で居るから可愛そうかってね」
二人は俺の部屋で寛いでいた。
「幽華。こんな時にこそ話せるが、KGUはキャリア・コンパス制度を作った。今どき希望の就職と言うが中々難しいよ」
それは言える。幽華もビジネス講座とマーケティングを受けていて昨日も授業で、レポートをしなくては単位が取れないのだ。
「KGUはKGUだって普通の大学だ。ただ・・・カオルとCODEを除いてだが」
ヴェルトは日経新聞を読みながら冷えていたドラゴンフルーツのジュースを飲み、シエルはソファーに座って天井を見ていた。
「幽華、河崎行くんだね。海賊は怖いよ。CODEは・・・」
「使う」
ヴェルトが答えて見て幽華は授業のノートを見て一年生はハードだ。
「俺等も忙しい。なぁ?シエル」
「しおうよ」
一年生のスケジュールを壁に貼り幽華は就職対策は完全網羅だ。
「幽華、俺等帰る。じゃーな」
二人が帰ってゆっくりパソコンに座ってレポートとビジネス講座論の内容の試験とレポートと皇学・伊勢学・CODE学・神宮学の授業もMAXで限界を超えていた。
自分の机は、ノート・教科書・プリントが乱雑散乱して眠たさが襲う中単位の七割を受講も終えていた。
幽華は酷く痩せて、ドラゴンフルーツを囓って高価な米をうどんをちねってちねってちねってちねってちねりまくって米を作って炒めて念願のチャーハンを作り食べながら、明日の講義でもまとめていた。
「中世概論」
「法律概論
「心理学」
「CODE法律学論」
「CODE史学」
「メディア放送論」
その他四十講義。
頭が痛み机には常にファブロン無しの生活に苦痛が伴い、幽華は五月に入り廃人と化した。
酷く痩せ細って見かねた心春が幽華を連れ出した。
「来いよ、来いよ、オラアアアアッ!」
「ひぃーふぅーはぁーふぅー」
言葉が回らない。
フェラーリぶっ飛ばして幽華を助手席に座らせてハンドルを握って限界速度で高速を走り道無き道を走り高級レストランに着いた。
「下りろ、馬鹿!」
プップゥプップゥプップウゥゥゥ!音を鳴らして店に入ると全員跪いた。
「ハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハ。サイゼリアだ!全部商品用意しろ、オラアアアアッ!来いよ、来いよ、来いよ、来いよ、来いよ。幽華?この店は私が現役の頃買った店でこのオーナーだ。ベーリング海で儲かってサイゼリアを全部買い取った。おせぇーな、腹減ったんだよ。糞!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!幽華。喰え」
「ジョジョ好きなんですね。オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!って主人公の空条条太郎のスタンドスター・プラチナですよね?心春さんって男っすね。」
頭を叩かれて心春が煙管を吸いスマホを見ながらLINEでCODEと連絡を密に取り合っている。
気になる人物も見つかった。
「五賢帝の野郎、ヴァチカンに居るぞ、おい!戦争だ!戦争だ!戦争だ!戦争だ!野郎よ、MIUをぶっ潰せ!KGUは最凶の大学だ!ハッハハハハハハハハハ」
白ワインを頼みボトル一本飲んで足を伸ばして、サイゼリア全商品を平らげて代金も払わずに近くのラーメン屋に乗り込んだ。
「金は払うか!社長にたいしてテメェエエエエッラくそったれは言うことだけ訊いていろ。私は、伝説の女優だぞ!KGUを攻めても幽華が居る」
心春は男気ある女性で幽華も体重が戻り元気が出た。
「武四郎!デケェー随分と伸びたナー」
「お陰様ですよ。感謝するのは自分っす。」
「良い子良い子だ。ハッハハハハ。武四郎!麺増し。トリプルを4だ!」
店主の武四郎は人気の茶麺で人気を買っていた。
「はいよ!KGU専用伊勢茶ラーメントリプルはーい、はーーーーーーーーい」
湯切りと調理に忙しくこの店も実は心春の店だ。
「社長はこの世界の企業オーナーっすよ」
武四郎が指さすと証明になるのかな。
厚労省からの許可と賞がズラッと並び心春のLINEは、三千億人のフレンドと社員を束ねる生きる最凶の伝説の社長だ。
「良いか、金と人間だけだ。カオルを早くぶっ潰して企業も回復だ。」
元AV女優なので、胸も大きくスタイルは抜群。
ブローチかけたベージュ色の長い髪で武四郎よりも若い。
「喰って喰ってこーぜ」
「あああああい!」
久々のラーメンが美味くて感動してきた。
幽華はラーメンを五杯以上食べて再び授業に集中して明日から連続三日間テストに耐えてみせれば、郷土研究会の活動だ。
話を変えて友禅に切り替わるがこの数日間KGUを離れて山奥の小屋を訪れていた。
「イルカね。」
「・・・・・・誰?」
KGUから人里離れた小屋に一人住んでいるのが天のCODEを持つ女性である。
友禅は黒いコートに黒のローブ、ストールを外して顔を見せた。
「ハハハハハッ。誰?KGU?MIU?カオルの手先?悪いけど誰にも行かない」
「そうだよな。え?天のCODE?漸十朗から言われてね。」
「もう来ないでね。」
その女性は小屋にオートロックとセキュリティーだらけの小屋に鉄線が張り巡らせて友禅が買えると、雪乃にバッタリと会った。
「これは友禅様。李莉子様のご様子は?」
「元気にしてるよ。珍しいな・・・・御前が気に掛けるなんて?」
「お姉様を気遣うのは妹の役目です。直にKGUに帰るので」
雪乃は真っ白な肌に肩まで結んである茶髪に花籠をぶら下げていた。
「雪乃、白宮が気にしてる。KGUに帰ってこい」
雪乃は現在山奥でひっそりと暮らしていて天のCODEを持つ女性と同棲だ。
「こっらぁ失敬。俺は帰るが、KGUの麓は気をつけろ。海賊が居る」
「ははっ。天は神を殺める。私からも良いですか?あの子何と言いましょう。天神幽華と言う男はカオルもクミカにエンペラーやアマテラスを三王ゆな・うた・みひろを殺す。そう捉えるのが御前の常か?」
「そうだな。」
友禅は雪乃と別れてKGUに戻った。
(ああぁ、そうじゃ。じゃ。幽華はやるべき男だ。この世界が死ぬ寸前止められるのも幽華御前だ。俺が御前をこの大学に呼んだのは意味がある。だが、普通の人生を送らせてやって欲しい。エンペラーもクミカもアマテラスもCODEを持った故に狂い咲の人生に溺れた。幽華、御前しか継げる人間は居ない)
KGUに暫く戻ると全員テストに困憊してラウンジで大の字で倒れていた。
「おい、生きてるか?」
「先生今までどこに行ってたのですか?」
「ううん。御前等は気にするな。だが、幽華?御前はCODEの限界突破を掴んで貰いたい。早いところ、MIUが戦争する。六月に大台ヶ原でCODEとCODEの天下分け目の御戦だ。」
友禅は疲れてる部員を叩き起こして研究室に呼んだ。
「郷土研究会の初陣は河崎だ。平泉四家の布石はカオルが尤も寵愛する奴隷だ。良いな?四家諸共殲滅だ。将司?良い品がある。見ろ」
龍の刀。
相葉充のCODEの死の瀬戸際時間だけ止めてそれを刀にした。
「龍刀」
「忝い。その剣は龍の剣。我が国の名匠の鍛え抜かれた剣。」
将司は龍剣《龍鐵》を掴むと腕に龍狩りの感触が伝わる。
友禅は研究室の戸を閉じてモニターに今回の詳細がパワーポインターに映し出された。
「どう思う?」
「え?」
「聞くなよ、海賊はややこしい。」
神は勘づいた。
蒼空もシエルも座ってモニターのポイントにCODEの戦いだ。
「君らにCODEの裏歴史、否や・・・・黒歴史を言うよ。確かにカオルとエンペラー達は幾度も争いこの世界はもう耐えられない。そこで、過去に久乃宮朝彦親王はこの地に学舎と称して十二人のCODEの郷土研究会を発足させた。多くの者が弾圧迫害は、日常茶飯事だ。四王は本来宮内庁が選ぶが特別に俺等にある。だがなぁ、宮内庁は恐怖の余り一人の人物に委ねた。」
「サオリだね。(Es ist Saori)カオルに現在は(Zu Kaoru das Geschenk)隷奴になって(Werde ein Dienertyp)REALの(und von WIRKLICH)魂の監獄に(Im Gefängnis der Seele)幽閉中で(Von Beengtheit)この世界が分断されて(Diese Welt wird geteilt)CODEも失った女だ。(Es ist die Frau die CODE verl)教皇がそう仰った。(Der Papst sagte damit)」
ヴェルトが友禅に言うと白宮も頷いてメモに
《サオリは生きて居る。永遠の劫火と氷河に封じられカオルのメス隷奴だ》
この人物は歴代郷土研究会史上最凶の人物。
あのエンペラーですら逆らえなかった女帝だが、平成55年8月15日KGUにてカオルとの一戦があり、我々は敗北して後に天照暦元年になる15年前のことだ。
サオリは最早死人に近い。
友禅は溜息を吐きモニターを消した。
郷土研究会に集められた部員は解散となって寮に戻った。
「おい、幽齋来いよ」
「ああ」
心春が友禅を理事長室に呼び戻されると雪乃とREALからの使者でKGU代表で潜入していた言語国際学科教授の舛山一心が椅子に座っていた。
「御免ね。用がある。急ぎだ」
「冷泉が代理の理事長か?凝った真似に嗜好だ。」
「結構な面構えか、幽華達に何だ動きは?」
冷泉と話して背の高い黒髪にビーズのアクセサリーを身に付けて毛皮のコートに短剣・長剣・大剣など武器を所持していた見た目は四十代後半の男性が映像のUSBを机に置いた。
「これ、分かる?サオリからの映像だ。馬鹿馬鹿しいと思うが、サオリは確かに生きて居る。CODEは元の所有者に還ると俺等はそう思い込んでいた。事実上に相違ないが、カオルはREALを自分達の神の国と崇めている。友禅?否、幽齊ならどう出る。おたく等歴史学科の人間の考えは分からないから、決まり次第連絡求む」
一心は人間であるが武術に関しての天賦の才はある。
映像のUSBを冷泉は自分のパソコンに読み込んで見た。
《聞こえている?(Sei noto)私はサオリ。(Io sono Saori)篠サオリ。(Saori Shino)生きてるわ。(Io vivo)ここはREAL(Qui di REALX4500Y1845Z3800)X45.00Y18,45Z38,00の座標上に存在する(Io esisto su la coordinata)魂の監獄。(La prigione dell'anima)KGUにお願いがある。(C'è una richiesta in KGU)聖戦が起こる。(Accade una crociata)今度はこの(Questa durata)両世界の(Accade torsione )ねじれが( di ambo)発生して( il mondo e)宇宙を巻き込む(Io rotolo su spazio)過去最大の戦よ。(Una guerra record-alta)私のCODEを取り戻して、(Riguadagna il mio Codice)もう一回懐かしい(Mi manca già una volta tu)郷土(Distretto natio che)研究会( si incontra per lo studio)を呼んで。(Chiama)私は絶対に生きてやる!(Io certamente vivo)カオルのメス隷奴に(A servitore femmina Kaoru)なった(Io sono più grande quello )のが最大の( che divenne)屈辱凌辱だ!(È un abuso di umiliazione)くそったれ、(Tu l'asshole)五賢帝達は(Cinque saggi)この世界を認識している。(Io riconosco questo mondo)ヴァチカンにゲートがある。(C'è un cancello in Vaticano)明治17年7月15日カオルは(Luglio 15 1884 Kaoru)その門の向こう側に(Nell'altro lato del cancello)自分達創造主の(Del sé il Creatore)世界を創り、(Io faccio il mondo)この世界が消滅する。(Questo mondo diviene estinto)》
映像は鉄格子に仰向けに鎖に繋がれてボロボロの衣服に髪はボサボサで、垂れ下がった皮膚の頬に窶れ果てて爪も長く伸びて鋭くなっていた。
キシキシキシキシキシキシと音を鳴りギーンギーンギーン壁に爪をなぞる音が聞こえる。
「うん。早急だ。五賢帝の帰国は遅れる。とういう当てがある。平成21~24年に活躍した第一世代の最悪の最凶のメンバーは今も存命だ。サオリの居場所くらい俺も分かる」
友禅が結論づけると冷泉がホッとした。
「心春殿?」
「はっ?私も?サオリは・・・良いわよ。準備出来次第REALに行くわ。」
「サンキュー、ベイベー」
冷泉は水を飲んで瓶に自分のCODEの水を二人に渡した。
「どんな病や傷でも治る。これをもって行きなさい。」
「役立つじゃねぇか!冷泉、郷土研究会の全員の詳細を学科研に送れ。アイツらにはまだ速い。CODEをシラねぇ連中は河崎で成果を出せ!KGUはこれよりREAL対策だ。大昔、大昔、大昔、大昔、十二人の選ばれたCODEが居た。その一人が神武であり、カオルはボロ負け。今、あの子を表舞台に引きずらないってここで約束する?」
「御前がそこまで言うのなら・・・」
冷泉は重い腰を上げてウィスキーボトルを飲み理事長室から出ると外で待っていた一心が頭を下げた。
「イタリア語を話していました。彼女。理事長?俺は今度ばかりカオルを本当ニコの時代で殺さないと家族やみんなが不安を抱えて生きる。」
「分かる。兄さん達もああ、やってる。俺は兄さんと違う。一心?KGUは明治期からこの倉田山を御守りする御神体の山だ。間違いなく我々が死んでからも映像化される。」
冷泉には嫌な予感が働いていた。
友禅は自室に戻りパソコンのサーバーで裏ネットを使用した。
http://kguuradlo.kgu.mie.jp
ドメインに三重(mie)と全世界に認知度も高く人口も百億人は増えた。
この日本国で今力をもっている独立海洋国“三重”その裏情報のサイトを開いて友禅は、CODEと検索ヒットさせると超超超(Segretezza assoluta super supe)超極秘(super super e super)のファイルをダウンロードさせた。
(俺はこのKGUで生きてみせるさ。カオルよ、来るなら来い。御前にゼッテェー勝つような準備に200年係った。俺の親父織乃坂禅十朗を覚えているだろうか?違う世界、この世界と違う世界から生き延びて明治に入る維新前後鳥羽・伏見に辿り着いた片っ端から人を斬り、斬り、斬り、斬り、斬り、斬り、斬り、斬り、斬り、斬り血に飢えた人生だった。俺はそこから足を洗い時空のCODEに目覚めて以降はKGUに尽力を尽くした。)
写真を眺めてポケットにUSBを入れて扉脇には純金の鞘の刀が置いてあった。
「神喰刀剣・アマテラス・オーバー・ドライブZEX(神吃刀剑、亚麻阳台·超过·开车兜风ZEX)」
この剣に手を伸ばすと大昔の感覚が稲妻に撃たれたかのように伝わってくる。
俺は後に言葉やCODEや歴史や人間を学び今に至る。
「雪乃?待って。俺は・・・その学科研に待機。」
「アンタ様子変よ。馬鹿な真似だけは愚問な。アンタ死んだら誰が李莉子様を護るんだ?」
「無理。私は李莉子様には荷が重すぎる。雪乃はアンタなんかに指示されたくないし、KGUはカオルとの戦争だったらぶっ潰されるわ!」
雪乃が言う。
雪乃は小柄な女性だが雪のような肌に髪を後ろに縛り淡いパープルに染めた髪の毛で歳も幽華達と同じだが胸は大きい。
学科研の重たい扉を開き戸を閉めた。
(行くぞ、来る)
自分の研究室前に立ちその時を待っていた。
「カオル。御前が直々に来るのを待ったぞ。」
「ほうほう。久しぶりの現実世界に鈍るが、御前は倒せぬ。聞け、私は御前等に選択の余地を与える。一、私に下り全てを譲れ。一、私との終焉の戦で此の地救ごとまとめて地獄の底に堕として欲しいか?ん?どっちだ。」
普通なら考えてどちらも選べないが、友禅は薄ら笑いをして剣に差し伸べた。
「ああ、御前との最期の大戦だ。無論この地球は護る。俺はその為に生きてる。カオル、御前はその首を幽華達に討ち取られる。その晒し首は全世界の総意だ。」
「御意。そうならば、御前等にチャンスだと思え。この地球が消滅するのを指に加えて待ってろ。私を怒らせるな、フッ。KGU諸共CODEを結集させたところで私を倒せるか考えてみれば賢い話しだ。」
カオルはスッと消えた。
「先生!」
慌てて戻った十二人に友禅は険しそうな顔をして河崎全体図を一人ずつ手渡した。
「明日の10時に宇治山田駅に集まれ。許可は俺がしてやる。クッ。幽華!河崎海戦の始まりだ。無論、控える大台ヶ原の合戦含めて生きろ!」
そう伝えて扉を閉めた。幽華は寮に帰宅すると雪乃がコーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。雪乃はテレビを見ながら常々悲愴感を口に漏らす。
「あっ、居たら言って下さいよ。俺、なんかつくりますよ」
「良い。良い、良いよ。」
雪乃は缶ビールに貴重な米をふんだんに炊きあげたのをつゆ・鰹節・七味唐辛子・チーズ・アボカド・キャベツの丼を食べているのに脱帽した。
「雪、雪乃さん!なっ、なんじゃこりゃああああああああああああ」
ショックの余り廊下を渡りヴェルトの部屋に向かった。
「ヴェルト!ヴェルト!ヴェルト!」
扉が開き幽華が部屋に入ると豪邸の一部だ。
「どうしたんだ?」
「腹減った!」
「今日はイタリアンだ。食材は空輸で運んで貰って新鮮第一だ!」
「ほーう」
幽華は最近になると授業の餌食になった。
KGUは大学一超ハードのスケジュールで一年生のノルマの単位が300だ。
「幽華?地球地史学論おしえて~」
「舛山先生の?」
無駄に分厚く授業でも使わない先生著書の1500Pの本を参考に授業内容を教えた。
「先史の時代に猿人は火を覚えた。・・・・後はここ読んで」
「あああー助かるわ。」
部屋を後にすると秀保が帰ってきた。
「よっ、明日頼むな。御前の心音バクバクバク聞こえるぞ」
「えっ、丸見えです」
幽華は部屋に戻り落ち着いて椅子に座って愛の写真を見た。
「なぁ、愛?明日俺は戦争に行く。人を遣っちまうぞ」
「・・・・愛。俺は自分が怖い。CODEに目覚めたのも自分自身闇に堕ちたのか?」
幽華は愛の写真を見ながらジューサーでドラゴンフルーツの栄養あるジュースとカクテルを飲み明日に備えた。
(初めてだ。初体験だ。俺はなんて言うか郷土研究会が海賊殲滅の作戦があったのは明日。目的は平泉四家の首。俺自身堕ちるが、CODEを使わせて貰う。)
翌日
秀保は宇治山田駅のベンチに座ってギターで演奏していた。
時計を見て秀保も受け入れた。
天照暦21年5月10日
10:00
友禅が宇治山田の閉ざされた扉を開いた。
「諸君、郷土研究会にようこそ。これより河崎征伐平定にイク」
その様子は河崎に居る九鬼にも知れ渡り次々と船員が集まった。
「申し上げます!嘉隆殿。郷土研究会がガチで攻めてきます。責める?水責め?」
「清隆まだじゃぁ。様子見よ。」
嘉隆は四十代後半の男性でロングの黒髪でコートを着ながらライフル銃型の銃剣を装備してCODEは不明だが嘉隆の息子で海賊船6隻を従える海賊王である。
「父上、本願寺攻めを思い出しましょう。織田方の威力を思い出すのです。」
「待たぬか、清隆。KGUが鼠かどうか・・・平泉様にお声を聞こう」
礼をして船長室から出て平泉が居る部屋に行き清隆はノックした。
コンコンコンッコン
「入れ」
「失礼します。九鬼清隆参上致す。」
「うん。清隆殿に聞こう。戦争の準備としましょう。」
「そうですか。平泉誠」
直ちに支度するのに海賊船に指示を出した。
(KGUのエンペラーのCODEは最凶と聞く。神のCODEと天のCODE)
誠はパソコンとレーダーを見ながら河崎全船に指示を出した。
「御前等、KGUを殲滅だ。全船指示に従い持ち場に着け!敵を遣れ」
誠も黒コートを着てサンダルに履き替えて深呼吸した。
その頃宇治山田に集まった郷土研究会の一同は、河崎に足を伸ばした。
「先生?俺はこの戦で人を殺めるかも知れません。だけど、本当はエンペラーを継ぐって言う時に俺なりのスタイル使って、CODEで海賊を潰す。愛が待つ天国に逝けないが、地獄でも俺はきちんと罪を償って生きようと想います。」
友禅は険悪な顔をしながらタバコを吸いながら幽華に答えた。
「充分過ぎる覚悟だな。俺はお前らが地獄に逝くとは思えない」
友禅は亜理寿をモナリザに行かせてそこで河崎海戦の映像を見た。
「亜理寿ちゃん?海戦の映像頼むわ。俺等は行くぞ」
モナリザを離れて勢田川沿いに海賊船が停泊していた。
「ん?」
「KGUです。平泉様!平泉様!」
「来たのか。KGUの郷土研究会」
「戦いの合図だ。狼煙を上げよ、良いな」
「おお」
平泉誠とKGUの友禅はサインした。
「大義名分。これより海戦開始」
天照暦21年5月10日河崎海戦
幽華は、ベルフェゴールを使った。
「黒焔(Die übliche Unfähigkeit )纏(des schwarzen )無能(Flammenfeuerwehrmannes)」
ベルフェゴールの黒焔が黒衣のコートに纏いCODEを跳ね返すようになり、更にサタン・マモン・ベルゼブブという順でCODEを自分なりの戦闘を編み出した。
「六枚の聖王(Sechs Stücke König Sei)翼無間(Flügel ceaselessness)地獄の降雨(Der Regen der Hölle)」
ベルゼブブ本来の姿で美しい天使が六枚の翼を広げて河崎に無色透明の雨が降り注ぐ。
大地やCODEを溶かし蝕み魂を浄化させる。
幽華は黒コートで、河崎一帯に避難勧告を促す鐘の音が鳴り響く。
「双焔(Flamme von)蒼焔(Blaue Flamme)大剣魔神(Breites Ende boshaftes )剣(Gottheitsschwert)」
サタンの焔が幽華の両腕を囲み黒コートの袖から巨大な蒼白の大剣をズシッと構えた。
幽華は目を閉じて大剣で宙に飛び船の甲板を走って壁蹴りして剣で船を斬った。
「うううっわあああああああああ!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!」
全船からの砲撃に白宮は瀬田川に入り暖かい水温から冷気冷める氷が砲撃を凍らせた。
「氷結泉(Das Lähmen von Frühling)氷結砲撃(Das Lähmen von Bombardierung)」
勢田川の水を瞬時に凍らせて氷結が砲弾を凍らせた。
「俺は氷だ。」
音楽を聴きながら小柄で石垣を蹴り上げて水面を凍らせて船を隆起させた。
「大氷河期(Grande epoca glaciale)・雹剣地獄(Saluta inferno di spada)」
雹が降り続けて氷の剣に船が突き刺さった。
「音獄(Sprich das Gefängnis aus)・音階槍(Musikalisch passe Speer an)・大音宴会!(Ein großartiges gesundes Banke)」
秀保のギターで河崎全体を一つのライブ会場に変えた。
衝撃波の音程と音階を変速して海賊は耳がはち切れそうに鬱ぎ込んで失神した。
「この音は俺のギターで演奏している。くっ」
秀保は海賊船が四方に囲み砲撃と弓矢と海賊の船員が剣を構えていることを察して橋の下に身を潜めた。
「夭逝剣・菰野船断」
将司が鞘を抜いたまま船に乗り込んで逆手に持ち替えて甲板を一周走り込んで海賊の船員を蹴散らせた。
「ぐはっ!」
「あああああっ!」
「ひひひひぃぃえぇぇっ!」
多くの船員が叫びその叫び声が段々聞こえづらくなってきた。
「重力圧縮(Ernstverdichtung)・解放空間(Befreiungsraum)・閃光の(Meteordusche des)流星群(Blitzes des Lichtes)」
脩爾がアパートの屋上から船と革を見下ろして重力で地盤を沈めさせて朱色の刀を抜き天にかざして一振りすると空圧で吹き飛び船がユラユラと傾いた。
(KGUメェ。こうなれば四家の力を見せつけるか)
船内では四家と船員が集まりCODEを遂に解放させた。
「KGUに反撃だ!野郎共!」
「おおおおおおおおおおおおっ!」
船員の士気が高まり次々と武器を手に取り、四家の平泉誠・終・貂・宴の三男一女が集まり他に九鬼嘉隆・清隆・秀隆・祐隆の九鬼子息に愛乃修羅・綺羅の母娘・鈴村乃子・鈴子の母娘が船内に集まって「叛撃」を考えていた。
「逝こう。兄様」
「ああぁ、ORIGINAL:ZERO:CODE:Re俺達はカオル様の御力を持つ者。階梯に咲に限界を超えたCODEは自身を具現化できる。」
誠は倦厭した顔で終と貂と宴に言いつけた。
「流石兄様だ。KGUを知り尽くし友禅に殺されかけた男ですよね。幽華様の力に盲点がある。終兄は、船を造れる。無限大に船員増やせばKGUも怖じ気づく」
年下の宴が言う。
宴は平泉家待望の女子で四家諸共禁忌のCODEを持つ。
(KGUのCODEは大抵予想思いつく)
終兄と宴と貂兄に誠が船室から出て天を切り裂いた。
「天擊の(De ciel)空槍千乱(1000 lance vide révolte)魔神(Divinité malveillante)鉄槌(qui vient vers le bas dur)」
三人は禁忌の戦神のCODEである。上空から降り注ぐ無数の槍が魔神を葬るのに、幽華達は河崎の石垣に吹き飛ばされ血を吐きつつも立っていられた。
「貫通型。CODEを貫く。・・・・ヴェルト!」
ヴェルトが口笛を吹いた。
「惑星直列(Planetenfolge)・隕石降雨(Der Meteoritenregen)」
隕石が天空から降り注ぎ船が炎上した。
紅蓮の炎から嘉隆が姿を見せた。
「大破壊!(Un olocausto)CODE:ZERO:RE・・・・海賊再生(Pirateggia riproduzione)逆鱗の(Venendo in giù duro)鉄槌(della collera)」
ドドドドドドドドドドドドドドドド!海が割れて勢田川が幽華達を飲み込み河崎が半分に割れた。海中から海賊共が飛び上がってきて友禅は舌打ちした。
「チッ。本家の海のCODEだ。御前が禁忌のCODEの一人ってわけか。海(九鬼嘉隆)・陸(九鬼清隆)・空(九鬼秀隆)・光(九鬼祐隆)・闇(愛乃修羅)・混沌(愛乃綺羅)・秩序(鈴村乃子)・正義(鈴村鈴子)・悪(平泉誠)・審判(平泉終)・・・・おめェらああああっ!」
事情を知った友禅は四家を睨みコートから腕を出した。
「狼藉者よ。ガーデン・エッジ・ドライブ・クロス(花园·边缘·开车兜风·交叉)」
腕から刀を取り出して水面を斬ると強力な強固な壁が全員を包み込んだ。
「鮮血海賊(Pirates du sang frais)弩弓(Catapulte)連擊砲(Consécutif pistolet)」
嘉隆が海面に多くの海賊が乗り込んできて、弩弓が飛び交う。
(鬼獄・鬼天・鬼返し)
友禅が鞘を抜き弓矢を跳ね返して頬にかすり傷だけで嘉隆は扉を閉めた。
「王の裁き(Il giudizio del Re)」
平泉終だ。審判は河崎全体に巨大な金槌が鳴り幽華達の心臓が痛み出した。CODEが言うことを聞かずに反発し合い胸が苦しい。
「闇の福音(Il Vangelo dell'oscurità)・魔神(Divinità malevola)最終戦争(l'ultima guerra)・四天の剣(Spada del migliore quattro)」
悪のCODEは「悪」。
悪はこの世の受け持つ蔓延の罪。
負である。
終は両手で天を仰ぎ船全体が浮かび海賊船員や死人が宙から下りてきた。
蒼空が漆黒に染まり河崎に雷鳴が轟き幽華達は絶望の淵に立たされた。
「先生、先生、先生!一旦退こう。ヤバい!」
「ダメだ。押し切る。クッ。」
友禅も肩から出血していたが、袴で包帯を巻いた。幽華は涙を流した。
「砲の銀の銃弾(Argente la balle de)」
二丁拳銃で放った銀製の弾丸がヴェルトに当たる。
「鈴村鈴子ッ!あああ・・・いた・・」
ヴェルトは水面を爆発させた。
「水星の惑星衝突(Planetenzusammenstoß vom Merku)」
水面の爆発で拡散させて水路に身を潜めた。ヴェルトの腕に銀の銃弾がのめり込んで、歯を食いしばってシエルが救急箱を船からパクって治療していた。
「全回復(Alle Besserung)・能力活性(Fähigkeitsaktivität)」
シエルがヴェルトの怪我を治すと幽華は黒コートを着こなして袖を直して外に船が五角形に並び鈴子の銃が狙い目を白宮に合わせた。
「銀の神殺しの(Del deicide di argento)連射(Vampa)十字の墓(Grave della croce)」
ドキュンドキュンドキュンと銃弾を交わして白宮は水面から巨大な氷柱で船を貫かせた。
鈴子は銃のカートリッジを外しては装填し直して白宮に連射した。
「くっ!」
銃が腕に当たって水路に避難した。
「皇帝の加護(Schutz des Kaisers)・聖母の嘆き(Traurigkeit der heiligen Mutte)・十字架の(Ein Verbrechen )罪と罰を(und die Bestrafung des )背負う涙(Kreuzes)」
最悪な手段だが魔神全員呼び出して焔が七つ浮かび幽華は、目を閉じて空中に浮かぶ船目掛けて走り込んでジャンプして郷土研究会全員に最大回復と最大攻撃力にCODE持続を無限に変えさせて、自身はサタンを細身の刀剣に変えて船の甲板に手を伸ばした。
幽華の今の体力も限界だが、この技は危険の承知で使うと、白宮はバク転して氷の氷柱を何本か足場にして水面に浮かぶ船に近づいた。
(氷の神に誓えや、糞な状況に敢えて言うが俺は父を超える!)
「紅蓮(Fiammeggiando rosso)龍牙(Zanna di dragone)氷神(Ghiaccio Dio)氷結(Gelandosi)爆撃剣(Spada che bombarda)」
紅蓮の氷が河崎に覆い被さり平泉誠が舌打ちした。
「ダメだ!」
「死ぬ!」
「神よ!」
「ああぁ、助けよ」
船員の声が聞こえた。
嘉隆は白宮に洪水が心臓を押し潰そうで幽華が手を繋いだ。
「海神の迎撃(Interception de Kaijin)」
嘉隆が杖を叩くと勢田川から幽華達をドス黒い洪水のように幽華達を飲み込み河崎に黒い雨が降り続く。
「ハハハハハハハハハ。」
愛乃修羅のCODEに勘づいた。
「混沌の闇に散れ、KGUのCODEもこの闇は命ですら奪うよ」
修羅は蒼空が影で木の幹に陰影で、影の槍で応戦した。
「影の槍(Speer des Schattens)・女王の咆哮(Gebrüll der Königin)」
蒼空の槍が修羅を誘い込んで修羅の影に重く槍で地面を刺した。
「闇の軋轢(L'attrito dell'oscurità)」
修羅は回りの草木が枯れて影が縮んできた。
(永遠とは儚きもの。闇に呑まれろ!蒼空)
亜理寿はその頃モナリザで映像を使ってみていた。
「超(Super)監視映像分析(der Bildanalyse überwacht)・未来分析(Künftige Analyse)・賢者の一手(Umzug des Weise)」
亜理寿は水を飲みながらパソコンで十一人と平泉四家と見ていた。
この5月の映像から未来を読み分析したのをワードで打ち込んで、エクセルでそれぞれのCODEを詳細に書いてオペレーションで「未来」を確定させた。
「ん?どうしたの?亜理寿ちゃん」
「ママ、私は急ぎで現場に行くわ。」
「ダメよ、死ぬわ。ガード数人使える従業員遣わすからOK?」
浮かばない顔をする亜理寿だがカウンター席に座ってチーズケーキ・チキンライス・タイ風カレー・伊勢茶ラーメン・伊勢茶チャーハン・KGUポークステーキを食べてワインを七杯も昼間から飲んで、河崎の勢田川にガード数人と向かった。
モナリザオーナー“ママ”も大昔はKGUの学生であり元郷土研究会の一員。
自分はCODEでは無いが、ガード(従業員)はCODEを持つ者。
「しゃーにゃー」
タバコを吸いながら新聞を畳みママは研ぎ澄まされた感覚で黒コートを着た。
(平成35年7月19日私の人生がぶっ飛んだ。CODEと判明したのだ。)
ママは先回りで裏口の船屋の倉庫からボートを出して瀬田川に行き、そこは血に染まり漆黒の蒼空が覆い尽くす戦場であった。
「止せ!600年間も栄えた偉大な貿易地に手を出すな!」
大声で叫ぶママに綺羅の混沌が牙を剝いた。
「混沌の鉄槌!(Venir vers le bas dur du chaos)破戒の悲衰( della trasgressione)」
その重みある黒い衝撃波が生物を殺させてママは飛んで船の甲板に着くと祐隆が現れた。
ママはCODEを使った。「王の声よ(Una voce del Re)魂に誓い(Nel nome di un'anima)王の遺志に(Nella volontà del defunto del )我願う(Io prego per proprio modo)」と、イタリア語で詠唱して姿が消えた。
「幻影の大鎌(Grande falcetto visionario)・死の戦慄(Rabbrividisci della morte)」
姿を消して大鎌で綺羅を刈り取るが、混沌が蔓延して黒い無の空間に追いやられて綺羅が笑みを浮かべて四つの力を並べ立てた。
「四源の(Maglio di anima della )魂槌(fonte del quattro)無の還元(Riduzione nulla)・ゼヴィル・ド・ローレアンス」
火・水・土・空気の四つの元素がママに縛り付けて鎖に繋がれ十字架に磔させて綺羅が指をパチンと鳴らすとママが灰に消えた。
「おやすみなさい。ママ」
幻影のCODEが再び自然界に還り神の手に渡った。
「おい!」
ヴェルトが起き上がって宇宙の共鳴で地表の温度が急上昇に上がり、太陽の温度並みに熱く河崎のアスファルトが燃えた。
「宇宙の創生(Verwunde Leben vom Raum)・超極太陽(Super sehr dicker positiver )爆発噴火!(Explosionsausbruch)」
アスファルトからマグマが吹き出して勢田川が蒸発してくるのを嘉隆が蔑ろにした。
「海の誕生!(La nascita del mare)地球海(Terra Mare)・ノアの方舟(L'arca di Noah)」
嘉隆が船全部を巨大な箱船にコーティングさせて勢田川が巨大な一つの海と成りヴェルトを海底に押し潰して空圧と水圧で息が出来ずにヴェルトは沈んだ。
「あ?どうだ?舐めるなよ。海賊に喧嘩を売るって事がどれだけ怖いか思い知ったか。」
嘉隆が海で勢田川が伊勢湾を越える海洋に成り航路が広がって友禅は悩んだ。
「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・間に合わなかった!ああああっ!友禅さん退いて下さい。退いて下さい。皆さんのホロスコープで、通常時間はKGUで授業を受けています。そして忘れずに生身の躰のこの時間は生きています。友禅さん、ヴェルトは助けましたが、かなり厳しい状態です。」
走って息切れの亜理寿に屈強なガード数人。
手に持っていたのは、ママの写真を見て友禅が酒を写真に流した。
「馬鹿野郎、無茶しやがって。天喰魂還(천식혼환)」
数珠で清めてからママを魂から救い出して十字に切り額に十字を刻み、現世の時間を戻して人を再生させたが、CODEが無い状態だ。
人を蘇らす時空のCODEを扱える友禅の秘技。
亜理寿に従って一旦引き上げてモナリザに戻った。
「また、戻る。この土俵から逃げた訳じゃねぇよ」
幽華は部長として嘉隆を見た。
「誠!終!宴!貂!KGUに終わりを告げよ」
はっと四人は動いた。河崎に激震が走る。
「音神(Sprich Gott aus)・超極(Super Stange gesunde )音振動共鳴( Vibrationsresonanz )河崎(Kawasaki)!音淫(Ein Klang ist unanständig)・大乱交(Große Promiskuität)音戒(Sprich Moses' zehn Gebote aus)」
ギターで激しく弾き鳴り響く爆音が清隆の力を音による破戒。
平泉四家全員音で動きや力を押さえ込んで河崎に強力な音の周波の壁を作った。
「俺、天災。ロッキュー、ハハハハハハハハハハッ。」
秀保が肩をならしてタバコを吸った。
(なぁー友禅よ。今度化かしアタマ冷やせや。河崎海戦思った以上に辛いで)
タバコを捨てて亜理寿に着いていった。
「いたた・・・たたた・・てててて」
ヴェルトも痛みCODEを無理に使った時点で躰の神経が切れてシエルがおんぶしていた。
モナリザに集まり全メニューが机に並んでいた。
「うぅわっ!ひゃっはー!嬉しいなっしー!梨汁ブシャーーーーーーーーーーーー」
幽華が一番食べたかったモナリザ特製のチキンライスだ。
「俺も喰うの久々。」
友禅も食べているとママが来た。
「アンタ等来ると店的には赤字最大級のMAXだ。だけど、漸さんには助けて貰ってる恩だけは忘れない。KGUで生きていられるのは伴禅十朗のお陰よ。」
モナリザは古くからある河崎では古参だが、料理が美味い。
「カフェ行った?豆腐も?魚も?ケーキも?サイダーも?私達以外に同業者の多くはこの路地挟んで真っ直ぐね。今、河崎はヤベェ状況でしょ。海賊がこの街を荒らした。」
河崎は海賊が街を荒らしたお陰で荒廃となり、砂塵が舞っていた。
「塵の補給に良い。まぁ、さぁ、よぉーメシ喰う」
神は伊勢茶ラーメンセットとタイ風カレーを食べた。
「はい」
伊勢茶ラーメンとは、麺に伊勢茶とスープが抹茶。
具材は三重県産の野菜チャーシューもモナリザが毎朝作って特製のチャーシューだ。
「グゥッジョブ」
将司が食べていると白宮は座標を調べていた。
この世界と分断された世界REALについてX56.700Y19.00Z69.00という座標をグーグルで調べてチキンライス・ラーメン・バーガー・蕎麦・焼きそば・たこ焼き・パスタ・サラダ・みそ汁・餃子と食べながらもパソコンで、株の動きを見ては売り払い、買い占めと繰り返し行っていた。
(カオルよ、どこに居る?御前はREALの神なんかじゃねぇ!この世界に神は居ない)
パソコンで打ち込み株を見て、音楽を聴いていた。
「何のイヤフォンだろうな?」
「あ?菊澤モデルのイヤフォンで六十億のイヤフォン。世界最高級の最高位のモデルでマジで素晴らしい。億越えのイヤフォンなんてこの世界に存在しない」
白宮は世界でも有名な菊澤塾の門下生で名誉会長を務める。
「秀保?菊澤塾って何?」
「シラネェーのかよ、幽華。俺の親父の塾で音楽仲間が作った組織だよ。オーディオ機器作ってる専門の企業で俺の就職先だよ。金に困った俺に恋しろよ。フッ。」
純金製のカナル型のイヤフォン。
音楽自体の限界を超えた音自体を究極に五感で体験させる耳元で贈る至高のコンサート。
値段が高い。
秀保も酔い友禅も酔っていた。
「思うよ。俺だって、河崎海戦の凄惨さ見てたらビビッて動けん」
酒の飲みメニューもほとんど食べて満腹で昔懐かしい写真やタペストリーを見た。
《明治15年11月2日》
五賢帝とママとカオルと後ろに居る黒コートに黒いストールで口元を隠した長身の男性二人が映っていた。
「ママ?この人達誰?」
「ん?あぁ~田中卓よ。そっちの若い方が息子さんで田中琢さぁ。この人達もKGUに尽力していたわ。残念ながらカオルの奴隷となって今生きてるわ。ジェシカ?そのサフランチキンガーリックライスはHide、Hideよ」
「はーい」
ジェシカが秀保にモナリザ裏メニューのサフランチキンガーリックライスを出して大盛り麺増し増し野菜大盛りでサラダと水タバコも提供した。
「幽華!来い、喰うぞ」
「ホントね。卓と琢・・・・気の毒な歴史学者よ。カオルの奴隷で今年二百五十年目。今も生きてるって信じがたいね。平泉四家を産んだ父親知ってる?琢と卓よ。カオルは二人を精子の為だけに活かしてる。」
「そんなヤツゼッテェー、緩さねぇ!赦さん!俺がぶっ潰す」
「大口叩くのは良くないね~KGUで今も四階でずっと部屋から出てこない田中家の孫田中遜が部屋に隠りっきり姿すら見てないわ。」
ママはKGUの裏事情を知る数少ない人間だ。
幽華はテーブルに座ってボンバー・ラーメン丼を頼み食べつつ伊勢茶を飲みKGUのチャンネルでテレビを見ていた。
「浮かばない顔よ」
「シエルか?」
「うん。幽華君・・・実はね。ヴェルト君にCODE異常反応が出たの」
幽華には分からなかった。
(CODE異常反応・・・・稀にあるが、力の暴走暴発だ)
シエルは盗みが得意で一時的にCODEとCODEを自分のモノに出来る力。
シエルとグラスを交わして飲んでいるとヴェルトが来た。
「悪い。迷惑かけた」
「良いんだよ。謝らなくたって。俺も少し自分の力に過信した所があった。エンペラーと同じ。天神の名を継いでいる時に親父もお袋もどうして死んだのか?」
「家族居ないって。ぼっち?」
「ぼっちだ!ぼっち上等だ!」
夜が明けて海戦二日目。亜理寿が全員呼び策戦の布陣を練った。
「部長と秀保さんと白宮と将司は前線で斬り込み隊長役を買ってね。嘉隆を落とすのが困難なら平泉家をこの二日目で叩き落とす。ねぇ?聞いてる?権六」
「おおう、わかっちゅう。誠・終・貂・宴の四人をぶちのめすだろ?俺様の磁力や磁場は役に立つ。焙烙玉を用意せぇや」
モナリザの地下には武器庫・倉庫・冷蔵庫・備品室があり、焙烙玉四億を用意。勢田川が満潮時に船で停泊している海賊船に近づいた。
「OK。放て!」
熊手で四人が船に乗り込み白宮が船を凍らせた。
「氷河・氷船(Ghiacciaio nave di ghiaccio)」
氷に張り巡らされて船が傾く。
「最高絶頂(Die beste höchst )共鳴周波数!(Resonanzhäufigkeit)自慰的(Ein Gefühl des Peches )音感!(vom Masturbieren)御前等音で俺と繋ぎ合わせる。だが、CODEで音の威力を上げると生活に支障を来す。ロック!最高」
ギターで勢田川の波を割、秀保がホイッスルで幽華も船内に入ると囲まれた甲板では、将司と白宮が互いに背中を預けた。
「氷結刀(结冰刀)・斬月十華丸」
氷の刀身に菊の花の柄に将司は左足で踏み込み、焙烙玉を投げる海賊船員に、白宮は舌打ちしながらまとめて凍らせて粉砕させた。
「蒼空聖天(Un nandikesvara di cielo blu )氷塵(ghiacciano zanna di dragone )龍牙!(di polvere)」
氷の粒が宙に船員達を一人ずつ凍らせた。
「ヤレヤレ紛れ込んだ鼠がフェイク!アンドー!ドロ!」
貂がサンダルで姿を見せた。角刈りでサングラスの大男こそ次男の平泉貂。
CODEはカード。
カードにより召喚して船員が紙に戻った。
「ジャッジメントの逆位置か。」
貂の背後に紅蓮の炎を吐く漆黒の龍が飛んでいた。
鱗は固く牙や爪は全てを貫く。
「カード:龍の逆鱗(Der Zorn des Drachens)(羅刹の(Das Kommen gegen den )混沌(Chaosdrachen von Satanen)龍の鉄槌(und Kannibalen hart hinunter))」
龍に苦戦して船が炎上して音の周波数も雑音で途切れて音の結界が壊れると、秀保は思いきった決断でギターを剣に変形させた。
「音速剣(Vitesse d'épée saine)・紅蓮緋色(Flambant armure du )周波鎧(cycle écarlate rouge)」
紅蓮の鎧に纏い髪の毛も長く緋色に変色した。
全身覆う鎧に、船員達ものし掛かる。
幽華は船内を進とボイラー室で終を見つけた。
「神の裁き(Il giudizio di Dio)・愚者の賢者の(La mia spada che giudica )手に皇帝を(l'imperatore nella mano)裁く我の剣( del saggio dello sciocco)」
審判の針が動き俺はボイラー室から動けずに頭上にギロチンが見えた。
終は黒いコートにリクルートスーツで革靴を履きながら自分の時計を見た。
(残り五分で御前を狩る。)
幽華は心が内側から熱くなるのを感じた。
「サタンの断頭台!(Die Guillotine vom Satan)傲慢の階梯。(Eine Leiter der Arroganz)燃え散れ!(Ich brenne und werde zerstreut)煉獄十字の墓(Grab des Fegefeuerkreuzes)」
燃え上がる蒼い焔が終を囲み蒼い焔が十字の閃光に光って、終は傷だらけで逃げていった。
幽華は突き当たりに進と船員達が奇声を上げた。
「ワーワーーーーーーーーー!チャットバーンザーイ!チェックメイト」
船員達を背負い投げで幽華は進み船長室をノックした。
コンコンコンコンコンコンコンコン
「入るぞ!」
誰も居なかった。
《臭うな。(Ich rieche es nicht)どこだ?どこにいる?(Ist es dort wo und wo du bist)俺等魔王共は(Dämonenkönige wie ich)人間よりも鋭い(Ich bin schärfer als ein Mensc)》
サタンが姿を見せて黒コートで前髪で目を隠していた。
船長不在で船が動く。ドアが閉まり屍が集まりだしてきた。
《喰える(È un'anima per essere)魂だ!(capace consumare)サタン様、(Caro Sigra un Satana)無限の浄火で(Se io mi affaticherò da fuoco )ここは燃え尽きましょうに(sacro ed infinito qui)》
ベルゼブブが腹を空かしており屍全員を燃やした。成仏した魂に手を合わせて幽華は「阿弥陀如来(Amitabha)」と呟いた。
船内は傾き浸水してきた。
幽華は手を伸ばすと船室から荷物に挟まれて七焔が使えない。
この水は清めの聖水。
(いだああああっ!う、うで・・・ちくしょー)
激痛に襲われて腕を放すと船の底まで躰が沈んでいく。
《馬鹿が!(Un idiot)俺が役に立つ。(Je suis utile)怠惰の大階梯。(Une grande échelle de la pares)黒焔の(Prière shintoïste du monde)冥府の(du mort de la )祓い(flamme noire)》
ベルフェゴールが手を貸した。
「貸しは貸しだ。(Es zu leihen ist für Miete)幽華?(Ist es)この祓いは(Dieses dich auszustoßen)平気だ。(ist okay)」
「ゴホッゴホッゴホッゴホッゴホッ、ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・」
ずぶ濡れで震えが止まらない幽華に黒焔が暖かく身に滲みる。
中々上からの状況が分からない友禅は日陰で探っていた。
(四人はどうだ? CSPOメェ。平泉と癒着があるんだったら話しが軽い。カオルはその王を手中に収めた。明治27年8月28日CSPO発祥。CODEの機関。表向きはゲーム集団だが、裏では暗殺稼業・情報収集・諜報活動・工作員・スパイ・テロ・監視・ヤバいケースお抱えの機関だ。その王は死に際に言い放ったのが問題となった。《俺は審判の者》《悪は罪を持つ》《混沌は王の中の心》《神はその怒りで世界を滅ぼす》と言った。文字通り言葉通りカオルがそいつのCODEを平泉に与えたかと思うと辻褄が合う)
友禅は溜息を吐き上を見上げると、音が聞こえた。
「制圧だ!終を遣った。」
秀保が笛を鳴らした。
ギターの剣で終を斬り、CODEが消滅。
元の主に帰した。
「吐いたぞ、吐いたわ! CSPOだ!五賢帝が居ないのは理由付いた。ヴァチカンが行うのは世界でも類を見ない策戦・・・・CSPOの大弾圧。異端者苦しみ無く地獄の浄火に身を焦がす。ハッ。」
秀保が終の遺体を見ていた。
****CSPO****
明治期に入り諸外国と並ぶ富国強兵を掲げて文明開化により日本は著しく成長した。
そんな中政府は優れた者にCODEを護る機関の役割が欲しいと提言。
政府はこの国に「CODE」「人間」と区別した。誇りある有志の者も少なからず居た。
MSSPは、政府の要望で表向きはゲーム集団(実況集団)(暗殺集団)(諜報集団)の三つの顔を持つ集団で最初が三人。
今では億を超える世界最凶の機関へと発展した。
CODEと人間を共存を目指す機関。
暗殺から工作までを得意とする。
創立者の厨似藝夢(チュウニ・ゲーム)は、政府に依頼されたのを作った。
初代総理の伊藤博文や西園寺公望等も同席の下に、藝夢はその類い希なる才能で、今まで発展させた。
「コイツが!」
終はボロボロで秀保が追い詰めると死にかけていた。
「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・俺はこの審判で生きてきた。生きて、生きて、生きてきた!覚えとけ、俺はここで死なない!ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
終は最期の意地を見せた。
「審判の審判!(L'arbitro dell'arbitro)MSSP!(MSSP)皇帝の怒り(Rabbia dell'imperatore)教皇の思い(Pensiero del papa)最期の(Espelli l'impurezza)穢れを祓え!(degli ultimi momenti)」
終が片手で巨大なハンマーで叩き付けて船が割れて、全てを裁くハンマーと神罰の代償で自分の命を犠牲に天国と地獄を開けた。
「はぁ~最悪」
秀保はギターを剣に変えた。
騒音と衝撃が凄く船の砲台から90㍉の砲丸が飛んできてバッコココココココココンと秀保は吹き飛ばされて終は息絶えた。
「自らCODEを終わらす。首を討ち取ったぞ!」
腰を下ろして樽から酒を飲み干して秀保は階段を下りていった。
白宮と将司は、貂に苦戦を強いられていた。
「カード:戦乙女の斬擊( vom Krieg junges Mädchen)・斬月の鎖(Kette von)」
戦乙女のカードを手札から20枚呼び、二人を囲んだ。
「悪魔の正位置。死に神のカード」
貂は足踏みをしつつ白宮は床に穴を開けた。
「氷槍(Lancia di ghiaccio)・氷穴(Cascata di cristallo di)水晶滝(caverna di ghiaccio)」
床に穴を開けると氷が連なり槍が浮かび上がった。
水晶のような固くて美しい槍が貂を囲んだ。
「スサノオ・菰野階梯。(Komono-Leiter)“剣神の(Menschenfresservormachtstellun)鬼覇(des Schwertes Gott)”」
スサノオがフラッと現れて白装束の着物に刀をぶら下げて髭も伸びて頬が窶れた男が将司に近寄り剣を抜いた。
《よっ、俺の番か?龍が居る。馬鹿デケェ龍だ。くっ。将司?斬るぞ。》
「そのつもりだよ。だから使うんだよ。戦乙女を避けて左から右に背後に回って斬る」
深呼吸して刀を鞘に納めて神速で瞬間的に、龍の背後に回った。
「八岐大蛇(Acht Funato große Schlangen)滅龍(Aussterbendrachen)鬼覇(Menschenfresservormachtstellun)」
漆黒の巨大な龍を斬り、貂の背後に突き刃を押し当てた。
「死ぬか?平泉貂。」
「馬鹿が!ハーヴェリア・ドゥーラン・ハーヴェリアス!(haveria·duran·haveriasu!)」
将司は刀を抜き追撃で衝撃波を放ち貂は下に降りた。
夥しい出血でそう遠くに行ってない。
白宮が樽から酒を飲み音楽を聴き直した。
「行こう、ヤツはそう遠くに行ってないぞ」
樽を使って樽に乗り坂を下ると蹲る貂が居た。
「平泉貂!CSPOのメンバーや。俺が嫌う最低のクズ野郎の命はゴミだ。ぶっ殺す」
「止せ。無用な殺生は御仏に申し訳ない。」
白宮は感情を剥き出しに氷の剣を構えるが、将司が歩き出して刀を置いた。
「ハッハハハハハハハハ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッゴホ」
貂はカードを床に並べて巨大な魔法陣が開き床から黒く崩れてゆく気配を感じて、貂はカードを取り出した。
「カード:最凶最悪の(Das meiste Pech schlechtester )神( Gott)・進撃の(Vom Angriff)最終戦争のカオル(Kaoru des letzten Krieges)・勝利(Sieg)」
金色に輝くカードにカオルの絵柄だ。
将司は刀を構えた。
白宮も珍しくイヤフォンを外して舌打ちして熊手に掴まり深呼吸した。
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴンと雷鳴が轟き船が爆発した。
船が壊れて将司は足早に、刀の鞘で貂を押さえ込み白宮は破片が突き刺さって出血しながらも氷の氷柱で岸まで繋ぎわせて苦しそうだが、幽華も秀保も苦戦している。
「最期の希望!氷の祈りと罪」
貂の心臓が氷に貫き志望した。
カードのCODEも消えて第一隻が大破。
続く二隻に、清隆が居た。
清隆の元に宴と誠が居た。
「お二人失うって辛いだろうが、吹っ切れて期待するよ。」
「はっ!ははぁー」
誠は頭を下げて部屋を後にする。
宴は泣いていた。
慕っていた終兄と貂兄を失うことが辛くて、清隆も察してか溜息を吐き船を動かした。
「取り舵一杯!」
船の位置が変わり戦陣が変わった。
(侮るなよ。KGUのCODEよ、CSPOが黙っては居られない)
ニヤリと笑みを浮かべて船が慌ただしく変わり清隆が操縦していた。
「幽華を見つけ、報告連絡相談のほ・う・れ・ん・そ・う」
はっと船員が動き出して密かに船に乗っていた暗殺稼業の集団CSPOも動いた。
「アンタを仰せや。マスターMSSPよ。流石アンタのコマは扱えやすい。幽華はエンペラーと同じだ。早めに殺した方が良い。俺は船を動かす。目障りなCODEも頼む」
「分かりました。マスター」
黒コートを着た男が立ち去った。
この男が一世一代でCODEの暗殺稼業の王“マスターMSSP”一番信頼しているが、幽華の詳細の履歴書を見たMSSPは甲板に出た。
幽華はエンペラーと認識がある。
「おま等この男だ。もうすぐ日の出。夜戦は厳しさを増す。GO」
MSSPも動き黒装束の男達が姿を消した。
「忍者。アサシン・・・使える。」
MSSPは船の帆を張り甲板から飛び込んで、ロープを蔦って幽華はその頃船内を歩いていた。
もうすぐ日が暮れる。
河崎海戦が激しさを増す頃、CSPO本部に五賢帝が居た。
「天照暦( Maggio 12 21 PM1600)21年5月12日PM16:00・・・CSPO(Di fronte alla sede )本部前。( centrale di CSPO)こっちは良いぞ、ディゾン(Come per essere questo è )」
日本から遠く離れた山々が重なる人気を拒む奧にCSPO本部がある。
エンペラーは毛皮のコートを着ながらその鐵の扉を叩いた。
「エンペラーさん、開いたら・・・ですね?」
「ああ」
その時が来た。
コンコンコンコンコンコンコンコン
「はーい?」
「五賢帝だ!手を挙げろ!只今5月12日16:00逮捕!」
エンペラーが中に踏み切った。
CSPO本部は天まで届くビルディングに聳え立つ古城。
草木は枯れて闇の瘴気も感じてジョーが身震いした。
「俺、帰りタンですよ。」
「ジョー、良いから来いよ」
磯城譲は黒コートにベージュの麻の服を着て手で闇を受け入れた。
「死のCODEを(Non ridere di )嗤うな!(Codice della morte)哀れな死者の(Di una persona morta e povera)戦車(Serbatoio)」
死者の骸が戦車を操縦して突進してくる。
ジョーは、魂の数だけを救い骸の悲しみだけをCODEで力に変えれる。
「誰だ!ここはCSPO本部だ!二胡二胡怒雨臥(ニコニコ・ドウガ)だと申す。」
澪が刀を抜き鞘で怒雨臥の胴体を取り押さえて捜査令状を見せた。
「てめぇらの糞な(È le feci)命助けて貰いたきゃ(Assistente di vita )黙って牢獄に逝くか?(Muori in silenzio nella prigio)ここのマスターに用がある。(Il padrone qui ha affari)イタリア人だと(Quando è un italiano)勘違いするな、(non l'incomprendere)私は日本人で(Io sono una peggiore fortuna )最凶最悪の(cattivo leader di banda peggio)極道の組長だ!( in giapponese)御前等の価値が(Il tuo valore)どうであろうと(Che come circa)腎臓・肝臓・心臓・脳と臓器でも(Vendi in rene fegato cuore )売って、(e gli organi)苦しむか?おっと、(Soffri oops)興奮してよ。(Sia eccitato)大きく硬く太く(È grandemente megalopenis)巨根だわ・・・。(spessamente fermamente)へっ。だが、良く聞け!( Ma lo sente bene)怒雨臥、(Pioggia di rabbiarimane)死にたくないのであれば(Se io non voglio morire)素直に(Obbedientemente)CSPO本部を(La sede centrale di CSPO)譲れ。(Consegna)それと、ヴァチカンから(Da esso e Vaticano)盗んだ品を返せ!(Ritorna l'articolo che tu rubi)この世で一番美しい(È il più bello nel mondo)白い宝石。(Un gioiello bianco)巨大だ。(Enorme)Io inseguo "NOAH"“NOAH”おい!十字架を返せ、(Ritorna una croce)御前等暗殺が(Tu l'assassinio)神の領域に(È senza scarpe nel)土足で(dominio di Dio)入れると思うなよ、(Non pensare che tu lo metti)返事は?(La risposta)」
「は・・は・・はい(È strisciato)」
澪にビビって怖さのあまり小便と大便を漏らした怒雨臥は直ちに宝物室に案内して金銀財宝・宝石・武器・陶器・黄金・香辛料・壺・仏像・家具・聖杯・様々なお宝がその部屋に溢れ出ていた。
怒雨臥はかき分けて白い宝石を澪に差し出した。
「タダで帰らせると思うなよ!KGUの糞野郎共メェ!CODE!掛かれ、全員生きてここから逃がすな!俺ぁ大っ嫌いだよ。イタリア人も日本人もよ!KGUは俺達をこの十字架は世界を変える!さぁ、さぁ、さぁ踊りましょう!狂いましょう!イッツァァッ!ゲーム・オブ・スローン・アローンザ・ナイト」
二胡二胡怒雨臥。
国籍上日本人であるが創立者の厨似藝夢の孫。
歳は二十八歳。
CSPO本部は大荒れの感じだが、河崎でも予想外のことが起こった。
「幽華!幽華嗚呼嗚呼アッ!」
男に追われ船内を走り幽華は船が傾く中動き回って男達から逃避続けて四面楚歌。
囲まれて、サタンの焔を使った。
「蒼焔煉獄焔(Blaue Flammenfegefeuerflamme)」
サタンの焔で男達を燃やして突き進むが、MSSPが立ちはだかった。
「いかんな。暗殺の(Suicidio che commette appenden)首吊り(sé manufatto di una spada di )斬首剣( testa troncata dell'assassini)」
幽華の背後に回り隙を突かれて首に剣の一振りが下ろされてボイラーに頭を強く打ちMSSPは神速の速さで壁を走り長剣で幽華の腕を刺した。
「ぎゃあっ!うぐっ、黒焔の盾(Schild der schwarzen Flamme)」
ベルフェゴールの焔が翼となり剣を交わした。
「城壁の(Große Pistole des großen )征服王の巨砲(Pistolenattentäters eines )暗殺者の巨砲(Eroberungskönigs der Burgmauer)」
MSSPの号砲と巨砲が撃ち放し船が転覆と大破し、爆破の欠片が飛び散り幽華は、船の藻屑に消え去りMSSPの短剣が四方を囲みミナレットに封じられた幽華は、七焔で覚醒を邪魔された。
「俺の主が御前を(Sia detto che mio padrone )殺せと言われてね。(assassina il Mio Dio)」
イタリア語を話す男に幽華は唾を呑んだ。
「紅蓮(Das rot Brennen)龍牙(Drachenstoßzahn)縛剣(Schwert von)・鮮血の(Bogen und Pfeil des )弓矢(frischen Blutes)」
アスモデウスの焔が幽華を包み両手でハートの形を造り型ができて真ん中から紅蓮の弓矢がMSSPを貫いた。黒コートが燃えて顔をあらわにした。
「痛ぇーな。神の暗殺(Sinfonia di cavaliere di)騎士交響曲(assassinio di Dio)」
残響耳障りな不協和音に耳を塞いでボイラー室の常軌で腕に火傷をして這いつくばって廊下を進みMSSPから遠ざけた。壁を隙間を移動して暗殺者の如く動きが機敏で、短剣と長剣と手で首を強打し、幽華はを血を吐き倒れた。
「フゥー、死んだか。」
幽華の心臓を確認したMSSPは嘉隆の元に戻った。
海戦二日目の深夜。
ある人物が河崎に来た。
「友禅さん。動きは?」
「なーい」
「兄者達が危ないと思い来ました。俺は神の子だ。神の啓示に従い純粋な正義と真実をも求む。現実に生きる。哀れなゴミクズと俗世の人間全員をこの手で神に従い瞬殺するのは容易い仕事だよ。友禅さん?後四隻程俺が終わらすよ。」
腕を掴み占守を睨み友禅も溜息を漏らす。
「ハァー、海戦が続くと伊勢商人に迷惑する。友禅さんほどの賢人が俗世のクズに言いなりでも?」
「聞け。占守。御前がやるのは別だ。ここから北西の方角に艦隊が来る。恐らくうた・ゆなの姉妹だ。そっちを片付けろ」
占守は礼をして馬に乗りアスファルトを駆け上がり北勢の港口に馬から下りて伊勢湾を眺めた。
「ああ、そうか。」
氷が鏤められ海が凍り付いた。
「良いんですか?友禅さん」
「蒼空ちゃん。良いんだよ。魔柄兄弟は最凶のコンビネーションだ。」
「幽君心配ですよ。部長さん。あれから姿見せないんだって死んだりとか?」
「口を慎め。蒼空」
深夜の時は五月でも寒い。
《死んでねぇのか?(Ist es der Tod )幽華。(yuka)直に俺の(Um zu lassen kaue direkt )焔で咬ますとは・・・(durch meine Flamme)》
「痛いわ。アスモデウス?俺を癒やして欲しい」
《何?何?深夜帯って(Was ist mitternächtliche Zeit)感じの(dem Weg des Gefühles)やり方?(das ein was)》
「ああ、深夜の方で」
一人幽華は傷の治療をしていた。
アスモデウスは真紅のドレスを着て胸が飛び出る程大きく幽華を抱いてキスをした。
「流石金髪美人。ハッハハハハ」
幽華は甲板に出た。
「おおおおおお!」
秀保と白宮と将司が合流した。
「幽華!おせぇーぞ」
「二人は?」
宙に浮き凍らされた船上に三人は火を焚いた。
「海戦の下の方にいくぞ。」
秀保はギターを担ぎ黒コートで近くの船に渡ってタバコを吸いながら歩いた。
「俺も行きます。」
「・・・・・幽華。」
清隆は船を動かして海が逆流してきた。
「征服王の海(Das Meer eines Eroberungskönig)」
三人は深呼吸して海の向こう側に居る清隆を見つけた。
「海王刀・海斬風神」
爆風が海を割、白宮がイヤフォンで音楽を聴き直して氷が宙を凍らせて天まで凍てつく氷の壁ができた。
「氷壁征服の皇帝“応神”(Kaiser "Ojin" der Eisbergerobe)」と船全体河崎全体が氷で囲み、白宮が両手で氷で囲み幽華がジャンプして七焔全開で氷事燃やし尽くした。
《魔神大罪(Eine boshafte Gottheit großes )全開(Verbrechen das vollständig)フルスロットル!(volle Kehle öffnet)これ・・・俺達が(Dieses wir sind die besten)最凶で最高の(boshaften Gottheiten durch)魔神だ!(durch das meiste Pech)》
サタンと幽華とマモン・ベルフェゴール・アスモデウス・ベルゼブブ・ルシファーと鰐なり手を組んで円陣の士気が高まり幽華は赤く燃えた。
「超極大階梯。(Ein Statist sehr große Leiter)ハッ!(Es ist)ッシャ!(Meinung sagt Meinungsmeinung )ハッ!(Meinungsmeinung)ハッ!ハッ!セイ!セイ!セイ!セイ!セイ!セイ!・・・・・・アマテラス・グランド・オブ・ザ・ゼロ(Amateurterrassenboden der Null)ーENDOFEARTH―」
宇宙から銀河から地球全体の人類の罪を一つの太陽に届く超極大高温の火の玉が、全てを焼き尽くし燃やし尽くし河崎に地響きと空圧から重力から黒い次元が全てを吸い込み、幽華はしっかりと耐えた。
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!平泉!九鬼!愛乃!鈴村!御前等は俺が俺達が・・・・ENDだあああああああ!」
バッコオオオオオオオオオオオコオココオオコンンンンン!
シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンン!
ドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!
河崎一帯に大きく衝撃を遺し伊勢市全体が傾き地形が隆起した。
(ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ)
力を失いアスファルトに倒れ込む幽華を背負った白宮が感心した。
「こいつスゲェーよ。四家のCODEが元に帰しただけ。郷土研究会の日常が明日から忙しい。俺は占守兄と話してくる」
白宮は占守が待つ北西の港町の湾岸に居て凍てつく世界で二人は再会した。
「よっ。兄者」
「河崎海戦はオツですぅ~」
二人には似ていない。
長身と小柄。
兄姉揃って音楽を聴きイヤフォンしながら左耳にインディアンの羽根飾りをして左頬に十字傷がある。
今回の戦の件を直接に総統府に行くのは、占守である。
白宮はその三日後寮に戻り籠もって音楽を聴きながら授業のレポート五十枚を仕上げて寝ずに作業していたので、その日は一日中寝ていた。
徐々にMIUとKGUの天下分け目の大戦が忍び寄ってきた。
伴凶齋(漸十朗)は珍しくタバコを吸いながら喫煙室に居た。
「MIUが戦仕掛けね。KGUも軍事を増すわけにいかん」
「GHQの約束ってもうかれこれ100年・・・・ハァ」
同じく水鏡老師がタバコを吸いながらも窓を見つめていた。
「漸十朗?一旦俺はロンドン王立協会のキャンパスに行く。そこで、GHQとの折り合いがある。KGUもカオルや神やクミカに対抗する策を練る。これ以上の犠牲と悲哀は御免だ。百三十五億年も戦い続けた。漸十朗?KGUは受け入れたんだな。エンペラーが覚醒する時に命を根刮ぎ奪う・・・・・と」
水鏡老師はグレーのスーツに着こなして黒いコートを着て深々と帽子を被り財布には、ロンドン行きの航空券が入っていた。
「大多田李亞須(おおただりあす)。国史学科が誇れる優秀な教授で次期学長。五代目伴五十嗣朗(ばんいそじろう)の名を継ぐ者よ。俺なんかよりよっぽどさ。爺ちゃんの名を名乗れる相手なんて居ネェーよ。」
漸十朗は部屋を後にして教育研究開発(Ausbildungsforschung und )機構(Entwicklungsmechanismus)・三重歴史(Dreifache Geschichte)史料(historisches )編纂室(Materialien-Änderungszimmer)・大機構KGU(Großer Mechanismus KGU)特別支部(besondere Zweigstelle)・情報セキュリティー(Informationssicherheits)管理室(management Zimmer)・天神霊廟(Tenjin-Mausoleum)に足を運んだ。
四号館の実験棟に漸十朗が足を運び自分の研究室に入った。
四号館の実験棟はKGUや世界最高峰機関の研究室が置かれてある。
教育研究開発機構は、教育者を育て上げて、KGUに入る前に行う初学び(学力試験)(プレースメント試験)(基礎的な読解力を確かめるテストであり、SSS~Gまでクラス。初学びに於いて必修の単位でありKGUで一番地獄を見る試験の一つ。)(CODE判定試験)(CSE(CODE)技能的情報エンペラー検査法)(KGUAO試験)の作成・監理・補修・補講・授業・営業・広告・販売・サービス・設置・編纂等も行いKGUの頭脳である。巨大な鐵の扉に遮られ近未来的な造りの部屋に、モニターが並び黒コートを着た研究者がパソコンでKGUの学力やCODEについて研究しているブルーライトが照らされる部屋。五重の扉と門に囲まれた秘密裏の場所。
今日も七十人が補講を受けに来ていた。
「母娘(Ist es bemuttert )乱館?(Tochteraufstandsgebäude)はぁ?ハァ~先生。きつい」
「漸十朗さん。客人」
学長室に来ていた占守が漸十朗と話した。
「郷土研究会のデータが取れた。折って俺も言う。が、郷土研究会に課せた一ヶ月。大台ヶ原にMIUは陣を構えた。」
「うん」
漸十朗はコートを着て部屋を出た。
「占守?至急大至急だ。教授の七人を見つけるってでも良いよ。国史学科の偉大な教授の名を残すとでも思うか?百五十年以上も前や。占守。俺は、仕事は仕事ですから。」
漸十朗と占守は六号館にいき階段を下りた。
KGUも六月過ぎの上旬。
テスト最前線の学生は死ぬ気で単位を取りに行く時期でもある。
幽華も寝ずに猛勉強し、血を吐いてまでも授業に取り組んだ。
(辛いよ。辛いよ。辛いよ。)
時が過ぎて天照暦21年6月10日
KGUの全体会議に参加した。
久々に姿を見せた五賢帝も居る。
「諸君に大事な大事な話がある。KGUはMIUと戦をする。諸君の身を案じて一計を案じる。だがな、郷土研究会は此度の戦に参加の意を申し付けることをここで決める!」
漸十朗の予想外の発言に戸惑いが走った。
「エンペラー、後は任せる。」
「漸十朗から言われたとおりだ。俺達はKGUを背負って戦う。」
エンペラーは深々と頭を下げた。
「應神さんも久々なんだから・・・・ほら」
随分と老けたのか額に冷え傷がある應神がマイクを手にした。
「MIUはKGUの敵。私立と国立の仲だ。御前等の命を保障する。預けろ!永遠にこの五賢帝切ってのエース・ストライカーである俺は強い。なぁ、エンペラー?」
(振るのかよ。)
頷き椅子に座って表示板を見つめていた。
回想:三週間前―CSPO本部―
エンペラー達が生きて帰ってこられたのは、一重に“岡野”の存在が大きい。
偉大な七人の一人で《天滅の岡野》と呼ばれるくらい実力がありカオルとの縁も親密な関係があり、CSPO本部で苦戦で死にかけた五賢帝を救ったのは岡野であった。
平成46年3月19日退官後世界中を放浪・調査後にCSPOに立ち寄ってエンペラーを助けた。
「先生こそお元気で喜ばしい限りです。」
「まさかな。エンペラー、天神幽。幽がKGUを引っ張ってると思うと俺は嬉しい。俺自身この力に目覚めてどう扱うか迷ったときに友禅さんに助けられた。俺は、滅のCODE。言わば、全てを消し去る持たざる災厄だ。エンペラーさんご無事で。」
岡野は長身で黒コートに鞄を持ち帽子を被っていた。
CSPOを抜け出してアララト山下山後にウルの街を訪れてカナンを回り約束の地で、死海から発掘調査に行き詰まっていたがアークを見つけて十戒の箱と神の契約を見つけ出して、カオルと人類の戦いを見た岡野と五賢帝は、イスタンブールに撤退して、ヴァチカンの会議からも正式におっしゃって「カオルの聖戦(Crociata di Kaoru)」が始まる時代に、失われた偉大な教授も徐々にKGUに復職なさると聞いてきた。
現在
国史学科が百年の時を超えて再稼働した。
あの斎藤宏繁弾正幽齊と斎藤佐渡守中納言支静加との百年戦争の末に現在の五賢帝が勝利していこう《KGU》もカオルから滅ぼされる恐怖だけは僅かに残っている。今も。
五賢帝が決断の裏にアマテラスが絡んでいた。
「は?MIUと戦争?アホな!」
「しゃーねぇだろうがっ!俺も・・・これは天下分け目だ。」
「関ヶ原以来だな。今度はこの日本の運命が左右する。」
アマテラスも愛想良く参拝客や神官達に振る舞うが、二千年近くもこの伊勢神宮に留まっていると外の空気を吸いたいと強く思う。
「エンペラー、!良いか?関ヶ原以来だもんな。MIUとガチでやれ。」
「困るね。日本の最高神がそんな軽率な発言赦されねぇよ。」
ジョーだ。
ジョーも禊ぎを済ませば正宮に行けるのだ。
アマテラスも悩ましい問題を持ち込むKGUが嫌だね。
(MIUが選んだ・・・大台ヶ原は中央構造線の南に位置し、海洋プレートがユーラシアプレートの下へ潜り込む際に、海洋プレートに堆積した砂岩やチャートがユーラシアプレートの縁へと押し上げられて隆起した地形であると考えられている。大台ヶ原は日本では希な非火山性の隆起準平原であるとされているが、一方で、今から1500万年前に巨大噴火が起こり、大台カルデラが形成されていたとする説もある。西部と南部は激しい谷頭浸食によって標高差1,000mの深い谷筋が形成され、硬い岩石で構成された地質が鋭く切り立った地形を作り上げている。南東方面は熊野灘に面するリアス式海岸で、大台ヶ原は海岸線からの急峻な斜面の頭頂部にある。南東の急峻な斜面を海上から湿った風が吹き上げるため大台ヶ原では年間を通じて降水量が多く、屋久島に並ぶと言われるほどの多雨地帯である。)参考(Wikipedia)
大台ヶ原は四方を山と海で囲まれた天然の要塞だ。
MIUが選んだ理由としてKGUが、不利であろうと組んだのだろう。
「だわ。で?」
「申し上げます!KGUも尽力を御尽くし致します。」
「澪か。御前が私に言う機会が無い。」
「KGUだってピンチなんだよ!リアルガチな話しで、アンタ等神様も力貸せや」
「小難しい話しだ。覚えておけ、私がKGUを国を護りたい気持ちがある。天神家の名を持つ者が来る。いや、私達が最後の最期・・・奇跡が起こる。天のCODEを持つ者が、KGUに希望を愛を勇気を託す。待て!これ、天照大神が言うんだ。」
澪は頭を下げてジョーも跪いて地面に顔を押しつけて下を向いた。
「漸十朗。龍纖。来ていたのかこのドクでもない親子が来ると迷惑だが、手を打つなら今だ。KGUもMIUを徹底的にぶっ潰せ!あんな学校無くても困らん。」
これには道理がある。
「神がそんなこと言うの滑稽だよ。」
アマテラスは日中日が出る頃に姿を見せてこうして五賢帝と話し合っている。
「ヘッ。澪、ジョー、應神、エンペラー、御前等が全力MIUと戦いKGUの領土を増やせ。人は活かしてナンボや!ナンボや!殺すなよ。人間活かして命の使い道を考えろ、神宮も出来るだけ力を貸す。幽華が超極大階梯を遣り遂げるなんて我ながら御前の子だぞ。エンペラー」
「ハハハハハハハハハッ。まぁーな。後妻の子だけどよ。天神の名を継ぐ幽華の幽は俺の字だ。昔じゃ、人の名を一字与えるのは常識だぞ。アマテラス、いざっつう時は、俺達が、郷土研究会を護る。」
「相違ないな?凶齋」
「ない。ない。ない。ない。」
「なら、思う存分大暴れしてこい」
こうして伊勢神宮を立ち去りKGUの記念講堂で全体会議を開き、幽華達も前席に座って待っていた。
耳には、イヤフォンで音楽を聴いていた。
《LASTFAIRLY》《Knghits0fDarkness》《KGU:CODE:ZERO》《ENDOFSEX》の全曲を聴いていた。
世界的ヒットのドラマ・映画・アニメ・ゲームでシリーズも現在はⅩⅩ作まで作られて幽華は、この手の作品のBGMを聴いている。
金と銀のイヤフォンで聴いてると、漸十朗が檀上である人物を呼んだ。
「カオルから奪還させ、記憶も元に戻るまでご回復為された。この御方こそKGUの繁栄と栄光を掴んだ男田中卓&琢親子だ。二人はCODE専門の歴史家で、自らもCODEと伺いますが、今回のMIU戦に特別隊四千人を率いることに決定致し所存である。」
漸十朗が連れてきた初老の男性と和解金髪の男が両脇挟んで座っていた。
「コイツらスげぇんだよ。KGUの教科書を書いて三重でしか知らない人間だ。あんまり広く世間で知る人間居ネェーよ。」
澪が刀を担ぎ泡盛を飲みながら言う。
「俺達の意味なくねぇ?」
「そう言うなよ。っつてもKGUもMIUと因縁深い。お前らは先の海戦で思い知ったが、CODEは能力者の第二心臓則ち命だ。死んでも消えても元に還る性質がある。CODEはこの世界を創造する物質と根源にある。俺は、ロッカーで音楽で生きてる。俺が死ぬのは、音楽が消えた無音の世界で・・・・・女も居ない死んだ地球だ。」
秀保も学生が長い分就活を一切せずに研究室に暮らしている。自分のバンド活動で職業は、芸能人の類いだが本職は、ミュージシャンである。アーティストという言い回しでもOKだが、本人は暫し学生気分で居たいという。
「だし・・・」
卓&琢は久しぶりにKGUの壇上に立った。
「二百年ぶりのKGUで愕いている。正直カオルに監禁されたいたのに実感がない。アイツはアタマがCRAZYで発狂し、可笑しい。私は歴史で見る目を大事にしとる。諸君等この大学で好きな分野のスペシャリストを目指しなさい。私はこんな老いぼれた身であるが、CODEは現役だ。私のCODEは歴史。全ての歴史を操り得る先人達の力を借りられる。うむ。KGUは天照大神の学舎!決してMIUに穢されたくない。大台ヶ原に軍を増せ、かつてここは軍国史観の大学!皇国皇学史観の大学だ!誇りだけは忘れるな!カオルは必ず息の根を止めよ、諸君よ。CODEでカオルから世界を救ってくれ。私はこの目で見てきた。多くの者が死に悶え拷問される場面が今でも思い出す。カオルは人のDNAを集めたがる。ネット民でも訴えろ!カオルを駆逐することが世のためでもあり、世界の自由と平和だ。KGUは神聖と改めたが、気分は昔のママだ。天皇皇后陛下を御守りする強い国造りと軍を持つ事が私の本望だ!おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!チェックメイト。チャットバンザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ!OH,YEY!」
初老の男性の演説に多くの学生が退いた。凄くどん引きして笑いを堪えていた。
「お父さん。俺からも言うよ。EVERYONE、御免よ。俺の親父が熱出しすぎて。俺もKGUに帰ってこられてハッピーさ。俺の書いた本読んでくれてる?俺もCODEさ。親父と違って俺は・・・何だろうな。理由しづらいCODEだ。墓だ。俺は墓のCODEを持つ。御陵衛士としての誇りと覚悟は持っている。俺の腕に眠る何十何億人の命を籠もっている。俺は死者を踏みいじる馬鹿野郎が嫌いだ。俺の先生は今も生きて居る。磯城譲先生。ジョー先生に俺は自分のCODEでMIUを討つ。死んでもKGUの誇りを失わずにガンガンGANGANGANがっついてこーぜ、っつう気持ちはある。安心しろ!俺は親父を置いて死にやしない。」
親子揃ってどん引きする演説を聴いて幽華は失笑した。
「いや~素晴らしい演説です。卓先生琢教授。これからも三重の繁栄と共存とKGUの未来の為に御尽力をどうか・・・・お願い致します!」
漸十朗が頭を下げると卓&琢も席に戻って会議に戻った。配布の資料にもMIU決戦と書いてあり親の同意が求められる。日本はあの日昭和20年8月15日戦争が終わり高度経済成長の時代に向かっていた。沖縄が返還された。オイルショックやロッキード事件・三億円強奪事件・リクルート事件・浅間山荘事件・安保闘争・学生運動・日米ワシントン講和条約・様々な荒波に流されながらもKGUは貫き通した。
「日本で生まれ日本で死ぬ。それこそがKGUの役目だ。KGUには歴史を通して今一度この国を学びこの国の将来を見届けて欲しい。逝きたくなったら、資料請求で、伊勢市神田久本町に送れ。未来あるKGUの運命を託せる学生を俺達は待っている。東京オリンピック・パラリンピックは一番の稼ぎ時だ。KGUの歴史の良さを最大限に限界突破にアピールできる場だ。お前らはCODEを受けて持て生きろよ。」
田中卓先生が言う。
全員聴いていてアタマが湧いたのだろうと心配になった。
学生は真剣に聴いてKGUの覚悟を知った。
俺達郷土研究会も創始の時代から受け止めて、KGUを護ることが責任だとおもっていた。
会議終了後に記念講堂を歩いていると、猛スピードでぶっつかり壁に倒れるところを幽華が踏ん張って女の人を手を掴んだ。
「だ、だ、だ、大丈夫?」
「えぇ・・・」
荷物を拾い上げて女性に渡した。
《アナタね。天神幽華。名前はある人に言われてね。(È tu Il nome sia detto )アナタがエンペラーでしょう?(persona Tu sarai un imperatore)新時代のCODEが(e Programmi per l'età nuova)こんな平凡な学生と見て愕くわ。(lo guarda con tale studente co)私は焔神琥御架。(motore Codice che ha del)天のCODEを持ち、カオルを殺せる人間よ。(l'essere umano che può assassi)私も今日からKGUの学生で(Io mi associo alla società di )郷土研究会に入部するの。(distretto natia per lo studio )宜しく(in studenti di KGU da oggi an)。宜しくよ。(da oggi anche È)》
小声でイタリア語を話す琥御架に幽華も一瞬ドキッドキッとした。
「ありがとう。琥御架(Grazie mille per il tuo consig)」
幽華もイタリア語で「ありがとう」と返事した。
こういう出会いがあるのだろうか?荷物を拾い上げて琥御架の手を繋ぎ階段を下りた。
郷土研究会が揃って下りてきたところを慌てて友禅が来た。
「おおう、琥御架ちゃん。遅れて済まん。EVERYONE説明は?」
「んじゃーよさっとやろうぜ」
秀保が自分の研究室の部屋の鍵を開けてビニールに覆われている円卓を見せた。
「十三人の同志よ。郷土研究会がMIUに申す」
白宮は席に座ってコーヒーメーカーでブレンドの黒を飲み音楽を聴いていた。
「お前ら何観る?今日はここで話し合いと自己紹介だ。琥御架ちゃん今まで本当に疲れただろう。ヒッソリと山奥で暮らしていたのはここ一年ぐらい。それまでは、関西KGUターミナルキャンパスに居た。枕営業もした。枕だ。ヴァチカンで修行の末に、天を扱える人間だ。正直、君を呼んで済まない。謝る。」
「急に謝られても困るの私です。」
そのお通りだ。
秀保は座って抹茶を飲み円卓に座る郷土研究会に今回のMIUの地図と陣を張る四方を山と海に囲まれた友禅が一ヶ月も姿を見せなかったのは、大台ヶ原の山を見ていたからだ。
琥御架はゆっくりとしていた。同じ同年代と思えない女性で幽華はゾクゾクしていた。
地獄のCODEを持つ(エンペラーの力)を持つ自分が心が動いた。
「さっきはぶっつかってごめんね、幽華。」
「う、うん。く、く、く、く、くきみかああああ・・・・」
名前を言うのに恥ずかしさがある。
「ハァー、俺が郷土研究会の副長の菊澤秀保だ。Hideってのが俺だ。琥御架ちゃん音楽好きでしょ?聴いてる曲が分かる。俺達、《LASTFAIRLY》の曲や。俺はその音楽で生きて居る。KGUは俺を負の烙印を堕とした。サイテーな爺共を俺は六十年近くも耐えて耐えて耐えて、今の研究室と地位を手に入れた。俺は音楽のCODEを持つ。ヨロシク」
「はっい!此方こそお願い致します。副長さんはKGUに長いのですか?チョー、ベテランですね。」
白宮が目を見て話した。
「俺は白宮和馬。氷のCODEを持つ男っす。話すこと自体がないので以上。ただ、仲間は命懸けてでも護ってみせる。俺はこのCODEで世界はSO望まないが、音楽と株とゲームとパソコンを愛する俺にとって人間は興味ない。覚えておけ、俺の力は郷土研究会にある。姉ちゃんを護る!」
拍手はする。ヴェルトが琥御架の目を見た。
「俺はヴェルト。宇宙のCODEを持つ男だ。俺は命を活かす人間だ。郷土研究会の初陣が、河崎海戦である。琥御架ちゃん困ると思うなら俺が手を貸す。」
琥御架は抹茶を飲みながら聞いていた。時折幽華に微笑んでいた。
「お願いします!私少し程度イタリア語・フランス語・中国語・ドイツ語が話せます。ある時にKGU関西から特殊依頼でヴァチカンで現在の教皇共に修行を兼ねたCODE側と人類側の総意の意見を聞きました。最悪は、キリスト様にお力を添えたいとの申し出がございました。私は即戦力です!即戦力をあんまし舐めんな!」
ヴェルトは席に座り込んでじっと黙ったままで幽華も心臓の鼓動が早いと思い顔を下に向けていた。
白宮は鞄からタブレットを取り出して新聞を読み、株の動きをチェックして無料で音楽をダウンロードしていた。
亜理寿は眠っていた。
「起きろ!」
友禅の渇で背筋立てて聞いた。
「私ね。私は雨宮亜理寿。映像のCODEを持つ一応料理人を目指しながら公務員を目指そうとはしている女性よ。美味い料理なら作るわ。アナタの数年数十数千年前後の映像は読めるわ。しかも狂い無く性格に。昔から人を読むことが好きで、アナタのことは昔から知っていたわ。母方のDNAで言いますと、天佃橋(てんつくだきょう)クミカでしょ?在ろうことにエンペラーさんの前妻。その子が天神家の・・・・今の琥御架でしょ?」
「え?」
本人顔面蒼白で俺も唖然とした。血のつながりMAXにあり、俺の妹になる。
「違いますよ。違います。天神家と何らの関係はありませんよ。ねぇ?幽華、私はアナタの家を知らないし、産まれたときから私は天のCODEを持っていた。」
琥御架と幽華の繋がりこそカオルに勝てる奥の手であると判断した友禅が考えたのは、幽華に言った。
「幽華!エンペラーを継ぐんだ。御前の部屋に一緒に住まわせろ、琥御架ちゃんKGU当たりは身寄りが無いんだ。御前と生活送らせることで段々良くなるさ。」
いきなりの発言に幽華は円卓に肘を打った。
「っつぁあああ!」
痛む幽華に和泉が話した。
「フッ。あぁ、良いか。俺は和泉権六。磁場のCODEや。金属・電気・鉄・鋼・磁力なら俺が専門や。郷土研究会は俺が大事やねん。せや、これからよろしゅう」
「こちらこそ!私の力に添えるよう尽力します!」
秀保はパソコンを開きスマホでチューニングさせて耳で感じていた。KGUが危機的状況のMIUが来るってことも感じてはいる。琥御架は抹茶を飲みKGUの手帳にメモをしていた。焔神家は北欧のスルトを祖とする。琥御架は北欧のハーフ。長い黒髪に鼻筋が良く長身で黒コートを着て腕には、金の真珠のブレスレットをはめて両耳にインディアンの耳飾りをしていた。郷土研究会の奧の写真が壁一面に張ったり、秀保の思いでも残る中、蒼空・神がそれぞれ話した。
「俺は斬月坂神。塵のCODEを持つ者。ピンチな時こそ逆転だよ。逆転。Hideさんを兄貴と慕ってるから俺は兄貴と居るだけで感謝だ。俺にも・・・・ここは家族として受け入れてくれた。琥御架ちゃん。俺が、俺達が居る。Hide兄は郷土研究会一の切れ者で、蒼空も俺も世話になってる。琥御架ちゃん!MIUを倒す力を貸してくれ!」
「やってやるよ!天の能力は人間でも164000000分の1確立よ。だからこそカオルは私の命が欲しい。貴重な天の能力・地獄能力が揃い合わせった時が怖い。フン。私は支えられて生きてる。本当に私は生きる!この残酷な世界でREALを生き抜く!」
そういう覚悟も見受けられる。幽華は下向きながらもガムをかんでいた。
「将司・脩爾!お前らも言え」
「はっ!俺達は侍の血を継ぐ若者。菰野藩藩主土方月乃龍艶の嫡男将司です。ケッ。琥御架嬢をこの腕と刀で御守りします。なぁ?脩爾」
「うん。私は亀山村出身で穂積台の者の千本松家の娘脩爾と申します。」
琥御架には心強い味方だ。
「自己紹介も青臭いな。郷土研究会は直ちに1001号室にいけ!」
友禅が指示すると円卓を離れて1001号室に向かうと大会議室で、モニターと緊急対策室のオペレーターを増やして全面防犯ガラス使用でKGUは現在三重県側との対応に追われていた。
「五藤先生。」
幽華が言う。
対策課緊急KGU外交調査指揮軍事力戦略長官の五藤十志教授が10号館全体を指揮下に置き郷土研究会・考古学研究会・ビブリオ同行会等KGU全体統治下のサークル一千六百四十億のサークルが集結した。
「サークルの者は対応及びいつでもでられる準備はしとけ」
五藤もKGUに長らく囚われ百五十年近くもKGUに留まっている。学内を知り尽くし、今回の指揮は最前線に指揮をしていた。
五藤十志教授(G)三十代後半の妻子が居る。白いコートを着て小太りでメガネをかけた男性。忍び刀をいつも持ち歩いている。
「Hide!こいつ等を大台ヶ原に送るわ。」
「んあ?聞いてネェーよ。幽華は死なさないよ。俺はサークルの副長だ。漸十朗が焦って前見ねぇならGに任せる。」
秀保は必要な物資と財布とケータイだけを手に黒コートを着こなして港に向かった。
先の大震災と戦争により三重は独立の海洋国家と全貌を遂げた。
「KGUに帰ってこられねぇかくごは出来てるか?」
「出来てるよ。」
十三人が同じ思いを受け止めてKGU専用の大型船《グランド・アマテラス藤堂号》に乗船して大台ヶ原に向かった。
一方、MIUも先に陣を張っていた。
「影秋?浮かばない顔だね」
「あっそうか。天神署特別生活公安特殊能力未解決捜査課の上層部にも手配してくれたのか。天神町は天神家発祥の地だ。我々MIUの最大戦力で現在四方を固めています。」
影秋の同期麻佐倉枇杷である。長い金髪にロングスカートで、CODEは毒。毒人間で、影秋は海のCODEを持つ者。MIUが陣を張り、KGUも遅れて来るが、四方を囲まれた。
漸十朗と影秋は高台の小屋で杯を交わした。
「美味い酒になることを祈ろう。」
「KGUが覚悟した。私も民を護る為に戦をする。カオルに吹き込まれたのは事実だ。三賢者である私に期待に沿わない。漸十朗?俺が死にそうな時は斬れよ。迷わずに俺の心臓に貫き墓を南が丘に埋葬してくれ。」
「フッ。影秋。良い付き合う友よ。今宵は今生の別れだ。御前にも」
酒を飲み交わして漸十朗が外に出ると影秋は泣いていた。
(MIUもKGUも歴史上長い大学だ。三重を支え世界の中心に存在していた。)
枇杷が影秋を呼びに行くと、影秋は涙を拭き険悪な顔で睨み杖をつき三賢者の下に集いMIUのCODEがズラッとその数十億人集まっていた。大台ヶ原の壮絶な戦の狼煙が上がる日が近づいてきた。
KGUでは、Gが五賢帝に説明を受けていた。
「はっ?天神署がMIUに?」
「五藤。悪い。もう少し緊急長官を務めろ。理事長も御前に期待してんね」
應神がGの肩をすくめる。應神はオペレーションの席に座りダイヤル発信番号03199に発信。KGU側に情報が伝わった。
「あぁ、テス。テス。テス。KGUの諸君よ。当日の天候は霧だ。よーく目をこらして敵を討て。死なずにな・・・・それとカオル側の勢力が乱入する。そうなれば、MIUもKGUも一つだ。カオル側の勢力は気をつけろ。」
應神はイヤフォンを外してスマホを机に置き爪を噛みしめて出されたお茶を飲みながら緊急対策室を見渡した。
(KGUが動け。MIUの動きを読めた。フッ。應神は応神天皇の名を名乗っている。世界最凶の座に上り詰めた俺達魔柄家を馬鹿にするな。魔柄皇が祖だ。俺達の命は三重と共にある。エンペラー?)
エンペラーは対策室を出て8号館の屋上のテラスに空を見ていた。
《何を悩んでいるんだよ。(Ich werde in alles gestört)エンペラー。(Ein Kaiser)御前らしく(Es scheint Mein)ないぞ。(Herr zu sein nicht)KGUが今回MIU(KGU ist dieses Mal MIU)と大台ヶ原で(und Odaigahara)天下分け目の(Weltkrieg)大戦っつうことは(vom entscheidenden Kampf)理解できる。(Es kann verstanden werden)》
「違う気がする。サタン?最近俺が悩んでいるのは麗華に似てきたんだよ。幽華が。俺は天神幽だ。天神家の人間なら救世主麗華は知っている。日本のジャンヌ・ダルクだ。最終的に、カオルが麗華を火あぶりにさせて焼死体となって俺も確認した。麗華はまだ二十五歳の未来があったんだぞ!畜生!幽華を見ていると麗華を思い出す。後妻の子で、俺が誰よりも気を遣って麗華を育てたのに・・・・情けネェー」
《悩みなら解決が先じゃ。(Una soluzione di guaio il punt)麗華をこの世に戻す。(Io ritorno Reika al mondo)ワシなら彼女を救世主に(Un'aquila lei ad un Redentore)再び命を(Io mi impegno di)契り(nuovo per una vita)交わして生き返らせる。(Io lo scambio e lo rianimo)だが、(Ma)今度はない。(Non ci lo è questa durata)カオルに(Io lo scaldai e fu)火あぶりされた。(compiuto fuoco da Kaoru)DNAも残ってない。(DNA non è andato via anche)麗華様はワシも可愛がった。(Reika amò l'aquila)ワシが彼女に(Un'aquila a lei)魔道書を(Io battei in un cattivo)叩き込んだ。(libro di corso)彼女ほど優れた(Io ero superiore come lei)魔導士はこの世に居ない。( non è nel mondo)エンペラー、(Imperatore)剣を取れ。(Prendi la spada)彼女こそ天神麗華様を(Come per il suo Tenjin Reika)今回は至急だ。(È immediato questa durata)》
「サンキューな。ルシファー。いつでも御前に頭が上がらない。博識あるアンタが正しい。麗華は紛れもない幽華の母親だ。天神家の誇りと名誉は消えない。天神麗華と天笠宮蘇布の子だよ。二人ともカオルに殺された。幼い産まれたての幽華は知らない。」
《そうでもよ、(Donc mais)幽華は成長している。( grandit)河崎海戦は凄かったじゃん。(La Kawasaki mer bagarre était )超極大階梯(Échelle très grande super)出来る人は、(La personne qui peut le faire)歴史上(Même si apparence dans )見ても( l'histoire seulement comme )神武しか( pour Jimmu)居ないのに・・・・(C'est dans ce qu'il n'y a pas)あの子は(Cet enfant)遣り遂げた。(Je l'ai accompli)》
「おうよ、自慢の孫だな。アスモデウス?戦の狼煙が上がり次第KGUも叛撃だ。負けてランねぇよ。MIUは三重最凶のCODEを育成してきた。俺達平和的思考の五賢帝に比べて史上最凶の日本の神髄さ。應神と俺と澪とジョーさんや龍纖KGUは、皇學館自体何度危機が訪れた。脅威を退けるのは俺達だ。カオルが転覆させる現在の日本をそう易々と奪われはしない。俺はエンペラー。皇帝だ。アマテラスを護るぞ。」
《いつもより(Ich werde aufwärts)気合いが(angezündet mehr )入ってるね。(als üblich)エンペラー、(Kaiser)KGUは俺も好きだよ。(Ich mag auch KGU)怠惰で面倒臭い(Es ist vor der Faulheit lästig)俺でも力を貸すよ。(Sogar ich leihe die Macht)天神家と(Ich sicherte mich mit )契った(Tenjin-Haus zu)時から俺達魔王共は(Von Zeit wir Dämonenkönige)アンタ等の主だ。(Es ist Meister wie du)》
「珍しいな。ベルフェゴール。御前と最初契った時に黒コートを思い出す。幽華もコートを着て戦っている。昔の俺を思い出す。ベル?逝こうぜ。ハハハハハハハッ。俺達はCODEでも強い。全ての戦闘経験から一手も俺は上手いぞ。」
《流石だ。(Caratteristica)エンペラー、(Imperatore)俺見てぇな(Io voglio guardarmi)腹減った(Che il vecchio uccello)おっさんよりも(che si sentì affamato)分かっている。(Io lo capisco)俺は魂を(Io un'anima)喰うのと(Permettimi di purificarlo)浄化させて(col mangiandolo)天に逝かせる(Io lasciai il cielo morire)導きを担っている。(Io prendo la guida)初期状況の(Da un'opinione della)見解で(situazione iniziale)無間地獄は荷が重い。(L'inferno peggiore è pesante)アレは相当な(Quello è considerevole)力量無しで(Senza un'abilità)持ち堪えられるのかが(È contenuto)心配してんだよ。(Preoccupazione )エンペラー(Imperatore)》
「OK、OK。俺はあれぐらい耐えられる。本当よ。ベルゼブブ。美しき皇よ。俺はアンタ無しに多数勢の悪を消されねぇよ。無限極大地獄・・・・俺も覚えるのに苦労した。だが、今なら言える。CODEで悪を裁くと言うより人として生きて人の法で裁く。」
《青二才の臭いよ。(L'odorato del sempliciotto)エンペラー、(Imperatore)私はアンタ共に居る。(Tu mi hai)嫉妬は役に立つ。(La gelosia sarà di aiuto)ジェラシー滾る(Punto d'ebollizione di gelosia)焔ほど意力は(La volizione aumenta)増大。(come fiamma)威力ね。(È il potere)私は基本的に(Io fondamentalmente)オールラウンダーの役ってよ。(Ruolo di del tutto-più rotondo)MIUもカオルが(In MIU Kaoru)どのように(Come)動く分からない。(Lavoro non lo capire)琥御架は?(kumika)あの子なら(Quel bambino)幽華を支えてやれるわ。(Io sostengo e può farlo)あの子の血に(Nel sangue di quel bambino)投資するか、(L'investi)エンペラーアンタなら(Imperatore tu)どうする?(Cosa faresti)今もママでKGUが(Ancora è una mamma KGU)大規模な(Diviene la guerra di )戦になり(grande potenza)得たら多数の(Se l'ottiene della maggioranz)死者を出すわよ。(Provoca una persona morta)》
「うん。マモン。賢明な判断だ。だが、俺はアイツらを信じてみせる。郷土研究会は俺でも縁があるサークルだ。幽華達を見せて貰うとしよう。今回ほどの三重で行われる大規模な戦は無い。戦は生きて帰ってくるかが決め手だ。お前ら?話し的に終わりだ。戻って準備だ。」
黒コートに手を突っ込みテラスから離れてドアに近づくと澪が慌てて駆けつけた。
「ん?」
「エンペラーさん!ヤバいよ!」
その青ざめた表情にエンペラーは緊急対策室に戻りダイヤルを発信させた。
《天照暦21年6月10日14時緊急発信です。大台ヶ原にてその数10万の軍がカオルに従いKGUとMIUを攻め滅ぼすとの申し出がございました。》
《こちら五賢帝のエンペラー。用件は相分かった。五賢帝も参る。カオルの軍は俺達五人居れば充分過ぎる。》
エンペラーの回りに應神・澪・ジョー・龍纖が集まり黒コートを着てKGUを飛び出した。
大台ヶ原も戦争の準備は整った。
「天照暦に新たなる風を巻き起こそうととする戦だ。」
影秋は静かに刀を抜いた。
かつて幕末の世に人斬りの刀をこの戦に抜いたのは自身が死ぬ覚悟が出来たからだ。
「影秋様!」
影秋も想定外続きで唇を噛みしめた。
「枇杷!残りの三賢者を連れて参れ」
「はっ!」
枇杷は陣の外に出て待機している藤堂と水縄が影秋に参った。
「来たな。明日の戦に備えよ。俺は行くぞ。」
「おおおおおおおう!」
士気が高まりKGUも幽華達は山の山頂付近に陣を構えていた。
「おい、明日は霧?」
「らしいな。氷の粒で質量は分かる。明日は霧。霧は戦に不利」
白宮が山を見て言う。
山頂は霧に覆われて雨がちらついていた。
「雨か。」
将司が山の土地勘を見て言う。
秀保と蒼空と神の三人はバンドと同じく行動して陣を張った南側に回って住民達とコンサートでも開いて情報と住民の軍を増そうと考えていた。
「爺ちゃん!婆ちゃん!家族!若者!俺達が新時代最凶のロックバンド!名をLASTFAIRLYだっい!逝こうぜ!天昇に昇る絶頂への架け橋となれ!飛翔せよ、シューティング・ブラスター・フォトン・ギャラクシック!」
小さな空き地に集まり、住民が座敷を敷いて座っていた。
「蒼空!いつものギター、グィター、さぁ。神?華麗なるドラマーよ」
Hideはセットした舞台に立ちマイクを握った。
「開演!」
『CKⅡ』作詞作曲Hide
On the world, it is a buck for me.
It is in front in order are sad and to answer on the hand
A liar liar liar with that right, sad truth
儚く散る花のように どんな辛い現状でも 離したら戻れない
YOU TAKE OF HART SOULFUL KNOW EVER?
OVER FOOL TO TRUTH HISTORY SAD (悲しい真実史への馬鹿上に)
蒼く燃える焔のように奪えない
綻び・・・・
穢れた罪に償う事なんて何も出来ない。悲しみが生み出され人は何を知る?
今でもBELIEVEPEOPLEよ、誰か探せない、どこにも居ないよ、世界は残酷だ。
愛は隕石のように降り注ぐ欠片のように・・・散る止しも無い
赤く染まる血のように、届きようにも無い。終われない物語の結末なんて
僅かなチャンスでもモノにしてみせる、逆境こそチャンスであればこそのコイン
終わった話なんて、白紙に戻され破れた約束
もう・・・何だコレは。全てが幻想に消えてしまう
のらりくらり世を彷徨う
NO YOUR FACE REMEMBER MY DREAM
YES SHOOTING SHOT MEN YOU CRAZY I KNOW ME ...
TAKE MY IN DARKNESS ON YOUR KNIGHT SO YOUR ...
知らされた結婚(MAJIですか?この話)
思い出せない過去の鎖(思い出は永遠に眠ってくれ)
それはまるでゲームのような展開とコマの関係
終わりだ・・・
黒く燃える焔のように
失われたものを取り戻せないそれが人間でも力の無いものは人に従属するしか無い
記憶が改竄され、自分でも分からない、誰とでも馬の骨でも分からない人間に従い奪われるのか?大切な何かを?
いつか滅び消え去る未来に残せない者を隠した輩に白く染まったカラスが鳴り止まず涙が不意に流れる
この世とあの世の果てに心は開いた穴が吹き抜ける雷鳴が轟き土砂降りの雨の中人を捜せ!終われない物語の結末
夜中に呼び出される緊急電話にそれはまるで奴隷のような仕打ちと従属を嫌い世界を変えてやると言う野心!野望!展開!
どんな世界を変えても反逆在ってこそ革命は血が流れる。世界は残酷で広く哀れな果てに大切な何かを人は奪い続ける
人は慰められない 人は癒やせない
時に・・・
青白い焔に黒く染まった未来でも心に白く染まった空洞・・・
嘆きは振り返り消えるFUTURE闇のように迫る訳の分からない脅威
奪われたものを取り返せずに過ぎてゆく時間と記憶
儚い自分と歴史・・・何度何度繰り返される従属の未来と死のカード
罪を背負い償い大罪を背負い異端と呼ばれても世界は味方に手にできるチャンスがある
記憶から消されても思い出すと泣き出す自分と奪われたショックが心の衝動を突き動かす!
痛み・・・・
嘆きもこの手で変えてやる!最後の鍵を開けられない。人間最期の門を開けるのは心の従属と奴隷の烙印を押された者のみ
明日もこうして無職のような日々だけど・・・・
赦されない門を抉り取ったどこぞの馬の骨が分からない人間に従いそれでも奪われたこの世の果てに・・・・
痛み・・・
悲しみ・・・
綻び・・・・
取り戻したい!!!!
台風のように全てを飲み込み飛ばされる
侵略すること火の如し動かざる事山の如く風林火山!悲しみは何時も生まれる
哀れな奴隷は死のカードに追い詰められる二度と戻れない場所と永遠に消された記憶
記憶と奪われた自分自身・・・・
戻れない・・・・一年また一年と過ぎ去り・・・実に哀れな時間
夜に叩き起こされ夢でも会えた幻想は消える真実
世界は残酷だ。残酷すぎて言えない悲しみの記憶
人は癒やせない・・・
一番欲しい者は世界を変えられる力と理想!そして、「ここに居て良かったと思われる場」世界の創造と大革命!再び血が染まる世・・・
許しを得、門の再生は世界の禁忌と大罪神の怒りに下される審判「天国」「地獄」
定めは変えられずにこのカードに従うだけ。迫る脅威と残酷な裁きのテーゼと失う覚悟の最期の門
のらりくらり、のらりくらり、止まらない!時よ!一度でもあの時間に戻してくれよ!心は崩れゆく
明日も明後日も見えずに日々だけど・・・・この世界の外に出かけよう
頼られる信頼ともう一度やり直す記憶
奪ってこーぜ!ヘイヘイヘイ
パクってこーぜ!ブンブンブン!
キチってこーや、サソリのように・・・
追う兎を射ぬ馬に喰われる龍はサソリの如し獅子は喰らう羊は人に従う従属という名の奴隷
愛は何もNAI
滴り落ちる零れる血に現を抜かして世界は裏切った。
銃弾が飛び交い戦地の屍を超え
銃弾と剣が飛び交いミサイルの空撃
愛は戦う覚悟と失い戸惑う辛さだ!
「リアルって現実はどうすることも出来ない世界は残酷すぎて失った者は戻らない」
現世に!水は変わらない、考でもして世界は平行線上の釣り糸を垂らして獲物を釣る!操る!
夢でも同じで、奪われても抜け出せない快楽に溺れ
悲しみ・・・
汚れを祓い清めろ!どんな物語でも終わるさ、CとKに挟まれるCODE射ぬ矢に当たる獲物を追う狩人。
K!キングを取ってカイザー、騎士のK。記憶失い誰だか分からないこんな終わりを描いても何が真実でどう奪われた?
DEATH WITH LIVE FORCE I NO POWER ROB STEELE YOUR EYES
THE WORLD END DAY BY DAY DAY BY DAY
SAD SHOOTING WOMAN NO CERTAIN PEOPLE
・・・・・終わったのは、詰んでしまうのが積み木のような崩れ去る空間
K悲しみのC嘆きの亡者よ、この世が終わって永劫的に捜してみせるさ
暗い道続きで光が差し込む道はまだまだ先や
さぁ、見つけ出そうぜ!
さぁ、掴もうぜ!
さぁ、奪おうぜ!
さぁ、パクるぜ!
この世界まだまだ見るもの多すぎて人生楽しもうぜ!
OHOHOHOHOHOH
THIS IS REVENGE STORY MAN EMOTION EMOTION OVER WORLD
I HAVE TAKE HART YOUR HUSBAND SHOOTING STAR GUN
I, NO, HISTORY SAD MEMORY ZERO SOMEONE LAST DAY END DAY
GET THE YOU LAST STORY DARKNESS LIFE
全て奪われたこの力に意味は無いのだろうか?
まるで、汚れを祓い出会えたような日々ですら忘れてゆくのか?
黒く染まる記憶に消されてゆく思いで・・・・
声に、愛は残酷だ!
頼むわ!物語が終わっている。時が動かすのが誰だか分かる?
最期に選ばれるのは誰だ?この物語の結末は知っても知らされない
迫り来る2014年、アンタの物語はシナリオ通りに進んでいる
雨のように火のように燃えさかる炎天下で、終わるべく場所
世界を描いても
世界を変えられても変わらないさ、何故?捨てるような真似をした?
可笑しいだろ!嗤ってしまうほど、嗤われても悲しみが繰り返す
嘘のように思うが、どうして立ち去った?
いよいよ、最期の話に繰り出す。
I SEARCH FOR LIGHT ME TAKE OVER KNOW DARKNESS UNIVERSE HOLE
LIGHT WOMAN GLORY HAVE DAY
明日は見えずに明日を捜しに生きていこう
白いカラスが鳴く黒いカラスが羽ばたく
重い心が軽くなり出来れば続けて欲しい
奪われた力に頼り切る神でも・・・・戻した力で新たに創れるか!
この長い物語あらかじめ別のエンディングが見えてきた・・・・
人よ、届け、思いを届けどれだけ捜していたこの物語の結末は知られていない
聖なる加護を貫放たれる撃ち抜かれる弾丸を受け止めろ!御前は!
迫る真実・・・
豊かな島国の大洪水が全てを飲み込んでゆく
消える真実・・・・
最後の鍵を開ける者は覚悟してくれ、それは人類の者世界が選ぶ相応しい者が開ける鍵!
壮絶な熾烈な運命が動き出す
この物語はシナリオは送られて呼んでも歌っても届いてくれ、最期はアンタだ
人が開けられる最期の門はアンタだ!!
この世の果てに・・・・
悲しみ・・・
闇のように消されてゆく日々を止められても構わないさ
この物語を決めるのはアンタ達だ。奪われたら、取り戻せ!まだ間に合う、一年また一年過ぎてゆくが・・・・
『俺の物語だよな・・・・・』作詞作曲Hide
こんな世界でも オレは生きるのだ。
ねぇ、聞いてるのか?
これから・・・・「何が待ってる?」
Ah思いっきりぶち込んでよ、向かおうジャネェか!
KGU(皇學館)・・・4年間の壮絶な戦争争乱「乱世」とも呼べるが、死ぬ気で耐えた。
全てが恐怖の絶対的支配が・・・・世界変えられても人は変わらない
Ahここを、夢も希望も一体どこにある?「大切なモノ」ギザギザで歯を食いしばり
デッケェー外の世界に夢を見つけに行くんだ。「成功」「失敗」挫折は人生いつでも待ってる
オレだって、ある!「オレは此処を卒業したいんだ!MAJIで、ガチでだ!」叫ぶと、
嗤う教授
大学は戦々恐々。今、此処を飛び出してこのナミダ怒りを力に変えて思いっきりぶちのめす!
オレは昔から哀れな人生とでも言えるのか?昔読む本が無くて無料の聖書は読んでいた。
帰り道・・・変な目が寄せる。大体オレは、「変人」MAXキチってこーぜ!となる。
一方そう思いたくない俺も居る。長年捜してるモノは歴史上の価値は勿論地球にも価値はある。
嗤いたきゃ嗤えば良い!オレは後ろ指指されてもずぶ濡れでも生きてやる!
悪いけど、オレ賢くも無いし、頭も心も精神は強いが、あんな環境と比べたら全然大丈夫だ。
娶られ、失い、従属隷属奴隷・・家畜。ハハハハハハッ!嗤って生きて死ぬ寸前で、俺はこの捜し者は、
未来に繋がる。一つの世界一人じゃ無い!二人なら、一緒になれる!リアルを見たくないんだ・・・・・
変人中の変人は「変えられはしない」夢を語っても馬鹿にされるだけだ!
舌打ちをした
「馬鹿野郎!」未来なんて、乗り越えていくんだ!新しい力もコレでもモンスターが生まれる。怪物を生み出すオレはビビリMAX。
オレ流なんて、えらっそうに言っても基礎が出来てないんだ。オレ流STARTDASHで逝こうぜ!なってもどうすることも出来ない
だから、いつもギリギリで生きていくんだ。月火水木金土日一瞬か・・一日・・一年また一年と過ぎ去っていく
Ah俺を救い、取り戻したいんだ!「あの時あの場でオレが正真正銘伝説の天才作家として・・・」テキトーな嘘は良くない
嘘並べても心は小学生。大人になれた気にならない
ぶっ壊したいリアルさ!牙を出しても食われるだけだ、この誓い契りオレはがむしゃらに生きるんだ!
必ず、出会える。出会える。そう信じたいが信じられない。夢や幻は消えるのさ。
重い!躰重いんだ!大罪背負い、罪を背負う者は「住居侵入・無銭飲食・不法侵入」こんなオレでも大丈夫?
占いでもオレは良くない、だから空振り・・・テキトーじゃ無い、ありえネェー、力があるんだ!
ここを、飛び込んで、ここを、明日・・・あるのか?
ぼっちは寂しい。おれはぼっちじゃねぇだけど、不安は襲ってくる。
オレは、写真見たとき心が泣いていた。何一つも変わらないその自然体が一番オレを満たしてくれる
世界!西洋に飛び込んで、逝くんだ!サヨナラなんて言わずに此処を、今、飛び出してくぜ!
(ヴァチカン一ヶ月イタリアからロンドンまでEU非加盟国加盟国回って学んで捜し者を見つける)
飛行機事故、ドッカーンと逝く。オレは生きてやる!あの人の思いが、オレは大学を内部から支配してやる!
「ただ飲み込まれたジャネェか!」いや、「光無き世界」オレは暗闇でも進んでやる。叛撃の嚆矢だ!
俺はこの世界を変えられはしない、Ahここをいま、未来へのジャンピング・ザ・ドリーム
オレは会社の社長になる!なってやる!なりたければ、なったらいいさ・・・
ゴミ箱蹴っ飛ばしてひっくり返って腰打ち痛める・・・・あんな世界逝くかよ!
オレは、海外に行く。海外で嗤いたきゃ嗤えば良い。オレはこの今を変える現実に飛び込みたくないが、未来なら飛び込める。
ギリギリの経営状況も此処を、今捨てていこうぜ!オレは頭が可笑しい。
喰って、狂い先の國土無双
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
カオスな歌は人を狂気の殺意の衝動に走らせオレを撃つ!ドッキューンオッキューン!「ユー・アー・ファック・ユー?」
「NO!」撃たれる覚悟はある。オレは生きてやる!生きて生きて生き抜いてやる!
絶対泣くぞ。ほら、泣くぞ!大嫌いだッアアアアアアアアアアアッ!叫びたい気持ちを抑えてオレはこうしてギリギリで生きていく
リアル?何だよ、それ、リアルだけ追い求めても意味ないぞ。オレは夢や希望が祭壇のエネルギーだ。
MAJIで、オレは、KOIっつうか、あと僅かな〆切りでもギリギリに迫って小説を書いてる!名だけで、実績無い。功績も
MAJIで、オレは平成26年1月13日(月)もギリギリな日々さ。デカイ世界の先に捜し者が見つかるさ
思いっきりぶち込む。僅かな手掛かりがオレを導く。従属は反対。人は支配される生き物は無い!
「全身全力一切のハンパな気持ちJAねぇ!」バクレテ、オレは強く生きる!
なんか、大人って・・Ahここを駆けだして走る!新しいゲームもクリアーできない。何一つも出来ないオレは悔しい!
なんか、奪い返したい!オレは心で考えるタイプ!ギザギザでぶっ潰していくんだ!なんか、オレはこの時間を掴みたい!
ヤバメな台詞はダセェー
JOKERカード引いてもババってんじゃねぇよ!キング・クイーン・ジャック・スペード・ハート・ダイヤ・クローバー
OH!OH!OH!どこか不思議で頭の中の妄想が爆発しそうだ!
どんだけ~探し出したいのか?探しきれずに追い求めて数年・・・・ギリギリな金で稼ぎきれずに此処を抜け出していこうぜ!
東は関東。西は関西。
ここからスリーピング、デイ・バイ・デイ・オールウェイズ・ア・ホールダウン
Goodなサインセンキュー、オレはリアルだけじゃねぇ。世界は変えてやるよ!アホくせぇが、世界は自分達の手で切り拓き変えてやるよ!
このナミダ・・・思いっきり恨みを天に叫べ!オレはこういう自堕落な生活も嫌だ。正社員だ・・・・
就活も大変で、オレ流STARTDASHで、さぁー、無限の次元をハイスピードで駆け抜けろ!正社員になってやるよ!
ボンバーアヘッド!
オレは、生きてやるよ!正社員で、稼いでGO!車で発射オーライ!
リアルを手に掴め!追い求め!
『未完成人間VerⅤ』作詞作曲Hide
消えかけた人生のパズル 分かってるつもりかな?
オレは・・・・未完成すぎる 「オレは欠けてる存在?」幻影幻想
・・・・忘れたい。未完成な世界に生きる亡者の魂よ・・・・・リアルにライド・ザ・オン
リアルの世論は厳しくてああ、、全てお・わ・り
嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!こんなのは、おれが「欠けてる?」なぁ、他人や家族もか?
哀れだ・・・オレも、リアルガチで、なんだか訳の分からない空想が取り憑いた
このオレは世界のはみ出者か?
Ah思いっきりぶち込んで、ぶちかまして引きずり回して消えて消える流れて逝きたい
鍵を心の穴にすっぽりと空いた宇宙のハートが混沌的暗い未来は絶望さ。
縛られた囚われた魂の牢獄にオレという人間が死んだ。初めてはスティール
オレは・・・もうドロップアウトのズタズタの消えた「欠けて存在への愛?」
楽だ。楽の楽しい未来ってパズルが揃えればオレはもう・・・・何が見える・・・・・・?幻想幻影空想
どこまでも暗いくらい螺旋の底に地獄の道が延々と続く
オレは、「絶対に何が初めてで奪われてももう・・・・逃げない」腹潜った覚悟でも無いさ
Ah一緒に外の世界に駆けだして一人じゃ無い!二人なら、オレの世界が繋がる!パズルが完成するさ、見えるモノが見える!
不甲斐ないクズでも未完成な人間でも生きて生き抜いて生きてやる!ぼっち覚悟でも充分さ・・・・・
走れ!走れ!元気出せ、頑張って泥を這いつくばってこーぜ!愛は愛?「真実の理論的世界?」叫ぶ!FOOL
何が見えて何が駆ける?駆ける?欠けたバラバラパズルの自分は未完成その者。だから他者がなんて言おうが、オレは未完成。
FOOL馬鹿だ。オレは大馬鹿のほら吹きだ。世界の輪廻の境界線上の砂時計の交差は交わりきれぬパラレルワールド
Oh逝ってみようぜ!あの世界とAhこの世界に向かうぜ!分からないことがあるんであれば、聞いてみよう迷える子羊は俺達が導くってよ
リアルって未完成は崩れた俺の夢?頭の中?
血だ。鮮血染まる体中が熱い!熱い!燃えるようなハートのリズムを刻んで新しいモノが一つになる。
「オレは未完成を解脱。邂逅」パズルが完成したときに、オレは生まれ変われる!
呑んで喰って飲んで食っておおきにさぁ、まいどって感じ。オレの空いた心が満たされていく
今度こそオレは未完成に鏤められたパズルは完成された。光の先へ・・・幸福は義務だ。覚えとけ!
「完成という名のパーフェクトなリアル」思い詰めた現実の場、オレはその日初めて異国と契る
Ahこれが、思いっきりぶち込んで、オレと彼奴は一つだ。この狂った世界で一つのPEACE。
まさか!一人また一人・・・・実に勇敢な一族であった。オレは握りしめられていた本当のPEACEとパズル。
理屈も理論性が抜けた愚かな愚問な質問でオレは長らく苦しんだ。身も心も泣いている。目から涙がこぼれる。
その日ようやく思い詰めた。オレは自由と博愛と福音的正義の下に未完成だと罵るが、違う。違うんだ!
オレは家畜じゃねぇ!生きてる人間は全てが愛しい。そう思える時が、来るんだ。来るんだ。回るんだ。回るんだ。
同じく繰り返される世界・・・・・・
全てが揃ったこのワードのパズル。勿論自分自身が未完成だ。オレも君も・・・・
さぁ、逝こうぜ!外の世界に足を踏み出て、裸足で走ろうや!
輝く先へ・・・
どんなに辛い苦労の連続もその先に手を伸ばし、オレは前を向いて歩いて行くのさ
M・I・K・A・N・S・E・I人間
M・I・K・A・N・S・E・I人間
M・I・K・A・N・S・E・I人間
M・I・K・A・N・S・E・I人間
・・・・・あぁ、そうだよ!俺達が・・・最凶で最高の未完成人間だ!
世界から閉ざされた欠けた人間さ・・・・
以上の三曲を熱唱した。絶賛発売中のシングルも売り、Hideは大台ヶ原を見渡した。
「蒼空!」
「はい!明日は霧と大雨だ。視界が悪い。影は無さそうだ。シフトで霧のCODEで応戦だ。こんなの誰にも他言無用だ。俺しか知り得ない御前の極秘情報だ。良いな、霧だ。」
「神?」
「へーいほー!」
「明日は大雨に霧だ。塵は分からんがな、水粒などで頼む」
円陣組んで三人は陣に戻った。
「久々に三曲熱唱したよ。お陰で住民の心は鷲掴みだ。」
秀保は水を飲み酒も飲みギターを磨いていた。
「幽華?えぇっーと天神?」
「ん?琥御架!幽華で良いよ。何?何?」
「うん。明日戦だよね。私も戦うよ。幽華も無理しないでね。」
「しないよ。しないって」
二人は自然に手を繋いでいた。
(御免。愛・・・・俺には御前以上にこれ以上に誰も死なせたくないんだ。愛?今度こそ俺は幸せになる。だからこう言っては悪いけど、俺達を護って欲しい!)
心の中ではそう思っていた。
「幽華!わ、私ね・・・本当に自信ないよ。死にたくない。死にたくない。マジで死になくないんだ。」
琥御架をそっと抱きしめて涙を手で拭いた。
「俺もだ。俺は郷土研究会の人を預かっている。それにエンペラーだ。皇帝が弱虫じゃ誰も信頼もない。ハッハハハハハハハハ。うん。じゃぁー」
琥御架の肩をさすり陣に戻り軍事会議(軍議)が開かれた。
天神幽華が変わる前であり、この戦で完全にCODEの強さを思い知る。
「明日は大雨で霧だ。どうする?」
「MIUも同じだ。だが、影秋は要注意だ。彼奴は海だ。全員飲み込まれる。」
友禅が地図を指さした。
「布陣も整いました。五賢帝のお方様がご到着のこと」
亜理寿が言う。
「明日か。今日は一旦宿に行くぞ。」
宿はこの山の上にあるホテルだ。
木の香りが漂うログハウスのホテル。
暖炉や囲炉裏がある。
郷土研究会は、各部屋に行き大台ヶ原は自然の要塞。
幽華はホテルの冷蔵庫から冷えたお茶とナッツを食べた。
《いよいよだな。(Schließlich)ドデカイ戦ってよ。(Ein doh ist riesig der Kampf)いや~俺もワクワクしてきて(Nein wird dabei begeistertich)御前も生き残ろうぜ。(Das Mein Herr wird auch überle)エンペラー、(Kaiser)じゃなくて天神。(Dann gibt es nicht es und Tenj)誰よりも御前に(Mehr als jeder andere in geehr)懸けてるんだよ。(Ich nehme es)》
「サンキューな。俺も自信がある。明日は不幸中の幸いに大雨後に濃霧だ。晴れた時点でKGUは山頂の陣を潰してるよ。逆に・・・・と考える。MIUも仕掛けてくるよ。大将は、安濃津影秋。用心深さだけは良い。海のCODEは全員危険だ。嘉隆の時に味わって攻略も身に付いた。サタン・・・勝つぞ。」
《本当の肝の器じゃね。(Contenitore del vero fegato)天神家の男を(L'uomo della casa di Tenjin)見ていると思うけど、(Sebbene io penso che io guardo)女は強い。(Una donna è forte)御前さては(La fronte a proposito)焔神(Fiamma Dio)に恋してるな。( non essere innamorato)色男メェ。(Bel uomo)行く行くは(Nel futuro)御前のペニスで(Con un pene del caro)焔神を(Fiamma Dio)犯すのだろ?(Lo violi)天神家(Tenjin alberga)に新しい妻じゃねぇか!(Moglie dove è nuovo)私も俄然(Come per me improvvisamente )フルにやる気が(al pieno una motivazione)来たから敵は(Perché venne un nemico)全員ぶっ潰そうぜ!(Tutti i membri lo fracasserann)》
「ハッハハハハハハハハハ。アスモデウス早いよ。琥御架と俺は会って日が浅い。まだだね。本当に彼女が受け入れてくれて俺も彼女を受け入れる。彼女が困ってたら俺が助ける。今回のCODEが劇的に変わる要因は、郷土研究会に訳がある。俺は迷わない。前見てぇなヘボたれった人生とは終止の別れだ。鬼になる。悪で裁けない人間やCODEはCODEで裁く。」
《やるではないか。(Ich mache es)感心だ。(Gut)MIUも気付いてるわ。(MIU merkt auch)新時代の(Eine rauflustige Person)荒くれ者が(des neuen Alters)ルーキーを抑えて(Unterdrücke den Anfänger)今回の(Es ist durch den Krieg von )大台ヶ原の戦では・・・・(diesem Odaigahara)命を消す(Ich lösche einen Befehl)覚悟は相当(Die Bereitschaft ist beträchtl)見受けられる。(Es wird vorausgesetzt)》
「敵は敵だ。だけど、死んで欲しくない。青臭くて良いじゃねぇか。青くて、人間誰だって悪い道に進む者も居る。俺はCODEを持つ者だけど、MIUの三賢者は知らない。どんなヤツだろうな。郷土研究会の部長に恥じずに戦うから気にするなよ。ルシファー」
《明日は大雨に(Sarà nebbia densa per una)濃霧か。(pioggia pesante domani)黒いコートに(Ad un cappotto nero)無効化の(dell'annullamento)焔でコーティング(Io ti permisi di rivestirlo)させといてやる!( con fiamma)俺はサタン様に(Io a Satana)比べて(Io lo comparo)戦闘は浅いが、(e la battaglia è leggera)勝率に関しては(Sulla percentuale vincente)俺の方が上手だ。(Io sono migliore)今回も御前を(Questa durata di nuovo caro)死なせない(Perché io non gli)為に(permetto di morire)一気に最初は(Ad un stiramento l'inizio)サタン様で攻めれば(Se io l'attacco in Satana)道が切り拓ける。(Io posso aprire su un corso)終盤になるに(Come diviene la)つれて(cacciagione di fine)超極大階梯(Scala molto grande e super)の上に(Su)究極限界突破(Ultima scala di avanzamento)階梯(di limite)で大台ヶ原( Odaigahara)事をぶっ潰す。(Io perdo una cosa)この戦で(Da questa guerra)御前は(Il caro)正真正銘(Io mi avvicino ad un )エンペラーに近づく。(vero imperatore)CODEで裁けよ。(Giudicalo in Codice)その腕で(Dal braccio)ガツンと裁くんだ。(Io lo giudico con un tonfo)MIUは敵。(MIU è un nemico)どんなCODEでも(In alcun Codice)御前の腕に(Non si avvera al)は叶わない。(braccio di edificio santo)》
「良いアドバイスだよ。ベルフェゴール。俺だって覚悟は出来ている。誰もその力の限界を超えては居ない。逝こうぜ。俺は明日ガチでリアルな戦場に生きる。」
《じゃあ、(Vediti)メシ喰おう。(Mangiamo un pasto)腹減ったわ。(Io mi sentii affamato)》
「おおう、ベルゼブブ。そん通りやな。今日は寝るぞ。」
電気を消して就寝。
魔神達も寝た。
(その日が近づいてきた。三重史上最凶の大戦の狼煙が上がった)
その日の大台ヶ原に千年に一度の大雨と濃霧に覆われてKGUもMIUも雨の中、戦が始まった。
天照暦21年6月10日午前8:00大台ヶ原の合戦
「全軍進め!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!」
影秋が指示すると北側の艦隊が湾内に入ってきた。
「武吉!砲撃撃て!」
武吉の弟伝六衛門が言う。
「うむ」
武吉と伝六衛門が鐵の巨大艦隊と共に湾内から五十隻の艦隊を統括するのは、黒髪ドレッドヘアーにグラサンのインディアン風のマントに耳飾りの長身の男性が、船に乗っていた。
「影秋に書状を送れ」
船室が揺らぐ中蝋燭の灯で書状を書いた。
《影秋殿申シ立テ候良シ云々我等五十隻艦隊包囲セシメテ三重大軍勢約十万多勢に見込ミ大台ヶ原ノ大戦死シテモ削ラズニトソナタノ三賢者ノ御一人剣聖藤堂佐渡守(藤堂一刀齋ヲ此方ニ回シテ候以後御意ニテ云々天照暦廿一年六月村上武吉・伝六衛門(花押)》
影秋本陣に書状が届き藤堂一刀齋・結城黎夜が集い武装したCODEの軍勢と共に山を下り湾内の艦隊と合流した。
「藤堂殿お待ちしていました。」
武吉所有の艦隊《サルヴァトーレ・サルッジャテェリーノ(saruvatore·sarujjateerino)》号。
世界最大級級クラスの戦艦。
日本国造船の誇りと技術で創り上げた呉の至高の作品。
四〇〇の砲弾・砲台・武器庫・黒を基調とした船。八〇〇〇㌧の巨体の艦隊。武吉と伝六衛門が操縦している。
「はっ、村上様お見えに」
「MIU代表の剣聖の藤堂と申します。」
「同意であり、同じく結城黎夜と申します。」
剃髪姿の男性と金髪の女性が船に乗り込んだ。
「KGUが責めてきます。水責めかと思いきや。うっ!船を旋回!左に舵を取れ!」
黎夜が船の帆を張り武吉が操縦舵を取ると船が宙に浮かんだ。
「氷結氷河期・(Das Lähmen von eisiger Epoche)七人の魔女(Sieben Hexen)」
山頂から白宮が地面の龍脈を頼りに遠く離れた船艦を凍らせた。
同じく先に船に乗り込み人を斬っていた友禅が目を睨み合っていた。
「秘剣・天照剣(Io ritorno tecnica di spada )流(segreta)・鬼天草薙(cielo di orco la)獄返し( prigione di Kusanagi)」
友禅が時空のCODEで船に乗り込み、船員達八万人が囲んだ。
「おおおおおおおおう!野郎共ッ!一人の侍・・・・」
船員は傷だらけで剣を手に麻衣を着て焙烙玉を投げ込んだ。
「死ね!死ね!死ね!死ね!このおおおっ!」
剣と槍を手に鐵級が飛んできて船が頑丈で地響きが鳴った。
「うううううううううううううっ!」
船員達が士気を高めて斧を手に友禅も手に刀を差し伸べて目を閉じた。
「逝こうぜ!おおおおおおおおおおおっ!」
弓矢が飛び剣の音も聞こえてくる。大柄から小柄は手や、長身の男女が銃弾をぶっ放してくるのを友禅は地面に跪き刀を抜いた。
「アンタなんかに何が分かる!海賊は生業。私らは棟梁武吉様に忠義忠誠心を誓って御前等の首を討ち取る!元より死の覚悟!」
女性の赤いショートパンツにドレスの海賊が長剣を振りまして左手から五六口径の銃に銃弾を装填させて友禅は動かずに目を閉じて聞こえない音を聞いた。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!」
船員達が士気を絶頂に迎えて八万人が寄って集っての総攻撃に、友禅は静かに刀を鞘に納めた。
八万人の動きと音が見える。
聞こえる。
空気を斬る音。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ」
サッサッサッサッサッと足早に動き壁を回って壁蹴りして刀で地面に押し当てて手の平をついた。
「野郎ウウウウウウウウウウ!」
血飛沫とうめき声と喘ぎ声が一緒に不気味な不協和音が艦隊に響いた。
「あああああああああああ!」
「ぎゃああああああああああ!」
「うううううわあああああああああ!」
「おおお!うわあああああああああ!」
「あん・・」
「ああああああん」
友禅の秘技が炸裂した。
刀を二本手に全ての空間を呼読み友禅が宙に飛び、人を斬り、血飛沫に視界が遮られるが、友禅は歯を食いしばった。
「天照剣流奥義・魔神煉獄(Io ritorno fiamma Purgatoria )焔返し!( la divinità malevola)Ver5」
爆焔舞う刀が船上に放ち衝撃波が人を海に投げ捨てて、更に神速光速神速の速さで敵を活かしたまま息の根を止める活人剣で船上に飛び、刀を鞘に納めた状態で敵を葬った。
「うぐうぐがああああっううう!」
友禅が地面に足を着いた。
「人斬り天照流(Esecuzione)・大和武尊(Takeru Yamato la )卸し(vendita all'ingrosso)・天神崩し(Io distruggo Tenjin)」
艦隊五隻分が海に沈み友禅が山の山頂の陣に戻った。
船員達を斬り、艦隊は無残にも五隻沈み和紙で血を拭い去った。
一人でここまでの数を蹴散らして、人を斬ったことで神に祈り十字を切りキリストに罪を懺悔した。額の頬の十字傷は十字傷の意味がある。
これ以上の人斬りはしないという意味である。
「何てっこたぁ・・・一人で。」
伝六衛門は腰を抜かしたが黎夜と一刀齋が去ったようだ。
「黎夜様。友禅殿を侮っては成りませぬ。」
一刀齋が長剣を肩にかけて海鳥数羽を斬り、船上からの潮風に一刀齋が海岸に降り立ちKGUのCODEが待ち構えていたが、瞬殺であった。
CODEは主に還り黎夜も降り立ち、秀保が一人待っていた。
「通りゃんせ。通りゃんせ。通りゃんせ。通りゃんせ。通りゃんせ。こっから先に行くのは、逝かせるのは俺ですな。Hideの名にかけて。御免。郷土研究会の誇りに懸けて、俺は音楽で変える。音で変えるのがミュージシャンの性や。」
黒い長髪に黒コートを着てギターを手にして自身が音楽の力で陣と繋がるように、音の周波と音域を設定させた。黎夜も一刀齋も能力を発動させた。
(先ずは究極限界突破階梯・・・・・)
秀保は、音の鎧に身を固めて巨大な大剣化したギター型の剣に巨大な肩の盾に装備して、黎夜が深呼吸した。
「音剣(Sprich Schwert aus)・サウンド・オブ・ミュージック(声音·of·乐曲)Ver5」
音速の速さで剣を構えて斬り込むが、一刀齋が音を斬った。
「見極めよ。空斬り」
一振りで秀保の動きを止めた。
藤堂一刀齋は刀を構えた。
8尺ある刀に長髪姿で背丈がある藤堂に対して、秀保も渋っていた。音が続く限り食い止めると覚悟した。
「オレのCODEは真空のCODE。空を読み蒼空を斬る。真空状態はいつでも作られる環境だ。MIUの三重大の剣豪を舐めるなよ。俺は強い!最凶の剣豪だ!この剣で御前を斬る。」真空状態と聞き秀保はギターで音を鳴らした。音域と音波の設定に、チューニングさせて一刀齋は苦戦した。
「真空斬り!」
「チッ。獄天!(Der Gefängnishimmel)」
ひらり交わしてギターから放つビームを斬った藤堂。
「階梯。銃撃(Schießerei)真空(Vakuum)魔神(Boshafte Gottheit)」
連擊と衝撃波で真空の筒抜けで秀保は耳を研ぎ澄ませた。
(15回の攻撃に衝撃波と銃撃・・・銃か。)
秀保はギターで大音量演奏し、地形自体の周波を変えた。真空をかき消して無音状態に海岸からの砲撃が続く中、山頂付近にいた友禅は息を切らしていた。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・」
友禅はびしょ濡れで意識が遠ざかっていた。新たに腕・額・腿・肩に十字傷がつけられて幽華が尋ねた。
「先生?水?水?濡れたから火の場所に」
「おう!」
琥御架がコップ一杯の水と毛布を渡した。
「ゴクゴクゴククゴクゴクゴクゴグウウウウッ!プハアアアアアアァツ!」
水を飲み毛布に包み将司が出向く中友禅が将司の手を握った。
「出陣前にこいつを御前に託す。武神の心忘れるな」
「分かってますよ。先生。俺はこの剣確かに譲り受け取りました。」
将司は友禅の剣を腰に差して髪を結い髭も剃り大雨の中滑り止めの長靴を履きレインコートを着て出陣前に脩爾と共に伝統の杯を交わして暖かいコーヒーも飲み、幽華も前であった。友禅はベンチに座り海岸沿いを見渡した。
(始まって一時間双方合わせて五千人の死傷者。)
漸十朗はコーヒーを飲みレインコートを着て陣に置いてある刀を手にして山を下りた。
「CODEを舐めるなよ。影秋!」
同じく影秋は書状を何度も読み直して龍脈を頼って海水が湧いた。
「海水擊真剣(Agua de mar es serio)・海神(Kaijin)」
山頂から河岸まで海水が押し寄せてきて荷担隊が岸を越えて平原に侵入した。
影秋は、海も知り海を心得る。
海岸まで来た武吉と伝六衛門が指示した。
「逝け!」
砲撃が飛来して、CODEは吹き飛ばされた。
「海王剣(Espada de mar de rey)・海神迎撃砲丸(Kaijin interceptación tiro)」
海を操り海水からの砲台で良く狙いをつけて幽華達に海の砲丸が飛んできた。
「痛い!いてて・・・・」
幽華の蒼い焔で砲弾を燃やし尽くした。
「蒼焔(Blaue Flamme)紅蓮( rote Lotosblumenblüte)臥龍(Ein sich ausruhendes)剣!(Drachenschwert)」
幽華の最初の技は左腕に巨大な白い蒼い焔の龍が咆哮を上げた。
(リーチ的にも届く!)
大台ヶ原にて蒼と赤の高熱の焔が衝撃波となって平原を燃やし尽くした。
「枇杷!毒よ参れ。チッ。KGUの新時代のルーキー共よ、俺達は屈しないぞ、。」
影秋は馬を手配して最凶の階梯《王の階梯(Escalera de mano del rey):三重の魂(Alma triple)太陽王の(El dios de swordsmanship)武神(del sol del rey)》を使った。
今一度自分の命を削ってまでもこの戦に勝つことを考えた。
スペイン政府から承った至高の王の魂を継ぎ、影秋の姿が変わった。
「海王の御心(Corazón del mar del rey)・我海神(Yo Kaijin)・三重王の(Del Rey triple)武神(El dios de swordsmanship)INMIU(三重大学)マスターVer」
海を象徴する青い鎧に身に固めて強固な鎧に旗に《三重大學(Universidad de Mie)我(Yo)天下無双(Incomparableness mundial)國土(Incomparableness)無双(de la tierra rural)》と津のシンボルを描いた旗を持ち巨大な剣と盾と槍を装備して、鍛え抜かれた上半身で、馬に乗り山を下った。
「武神の(Corazón del dios)心(de swordsmanship):三重(Mie)海神(Kaijin)龍撃破(Dragón derrocando)」
ドガアアアアアアアアアッンンとKGUの兵が海に流され海底に沈んだ。
MIUの兵と艦隊が次々と進みKGUも山の上から動向を探っていた。
龍が舞い海の龍が洪水を呼び、大雨がシンシンと酷く降り注ぎ山が崩れ土砂崩れで、陣が潰れた。
最悪な事態である。
友禅の時空のCODEでホテルの屋上に飛んだ。
(事態が一刻の猶予に問わん。最悪な状況と陣がない。無いんだ。)
友禅が水を飲み刀も抜いた。
まだ血の臭いが残ってる。
友禅も黒衣に纏い傷が癒えぬ状態。
「俺は人斬りで一度この目で地獄を見た。今じゃ、神に与えられし命」と、呟き幽華も出陣に出向いた。
先に、白宮が功を成していた。
「氷河のように凍れ!(Frost wie ein Gletscher)」
黒いコートに氷の血が冷めた剣を振り、CODEを消していた。
白宮は血に飢えた狼だ。
剣で斬り、氷が凍てつき平原から海岸沖合いまで凍り付き艦隊が氷で滑っている。
「餓狼雹剣(Hungriges Wolfshagelschwert)・氷結氷河(Das Gefrieren von Gletscher)紅蓮(Das rot Brennen)」
獰猛に挑み白宮は一人で千五百人倒して、幽華達も遂に動いた。
「KGUの魂見せるぞ!」
それが郷土研究会の部長としての責任だ。
幽華が歩くと、漸十朗が止めた。
「待て、御前等に話がある。俺達と秀保が音域の関係で繋がっている。そこで、KGUの魂を解放する。今持ってるCODEを全て解放しろ!俺は伴家の当主次期伴五十嗣朗の名を継ぐ人間だ。御前等!KGUの階梯だ!伊勢神王の階梯に御前等十三人出来る状態だ。史上最凶の階梯で、三重の武神知らねぇが、この階梯はリスクが大きい。死ぬ気で生き延びろ、幽華!俺が階梯するからそれに続け」
漸十朗が刀を抜き幽華達はKGUの階梯で、MIUに衝撃が走る。
「聞けよ、伊勢の神よ天照に誓え大いなる魂と力を我の器に変えてその闇を切り裂け、光の道に父子の門よ天立御子の祈りに献げよ、願わくば我に階梯の赦しと神に対す畏敬の念と感謝し、KGUに皇學館に繁栄と栄光を。それが我等久乃宮朝彦親王の思いとKGUの理念に我の声よ聞き給え!」
十三人にKGUの魂が宿りCODEの本来能力を目覚めさせた。
幽華は、虹に輝く大剣を構えて漆黒の鎧と大盾を装備し、龍脈をぶった斬った。
「KGUの王!(König von KGU)虹の(Die Welt der Toten)冥府( des Regenbogens)死者の地獄(Hölle der toten Person)焔神(Brenne Gott)」
大台ヶ原に虹に輝く焔が囲みCODEを全員一人残らず燃やし尽くした。
人が灰になり、戦艦も耐えきれず燃えた。武吉と伝六衛門は海岸に降り立ち太刀を抜いた。
影秋も戸惑うが、この階梯は自身の命を削る。
枇杷・一刀齋・黎夜・MIUを創建させた人物影秋よりも前にいた人物で、此の地に眠っていた平家将(たいらのいえまさ)が姿を見せた。
「おう、久々の平原よ。影秋?呼んだからには敵は駆逐する。敵以外に興味ない。俺のCODEは血だ。戦の世を終わらし血で流さずに済む。俺は血に飢えた人間。戦場に流れ込んだ血で、この戦を御前等的全員死ねや!」
嗤いながら両手で地面から血が集まってきて体中に流れ込んできた。
家将は、甲冑を着たまんま黒いコートにロン毛で額に傷だらけの男。
影秋が馬に乗りながら白宮に向かうと、秀保が反響させた。
「ギター&テイク&ドロー、(Gitarre & nimmt & Ziehen)響け!(Klinge)反響の鏡!(Der Spiegel der Reaktion)」
音が反射して耳が痛み頭も爆発しそうに悶えた。
「いてえええぇぇぇぇぇ!」
影秋は馬から落ちた。
一刀齋は真空だが音が全身に伝わり動けずに刀を地面に置いた。
「真空の咆哮(Rugido do vazio)」
真空の衝撃波を放ち口から息を吸い上げると真空が秀保を貫いた、
「真空音斬り零式(Corte um som de vazio 0 jogos)」
真空状態を刀で居合抜きして音で斬り、反響が聞こえずに音がない。
「無音空間(Espaço de silêncio longo)」
音の聞こえない空間で、鞘を抜き上空で飛び刀が秀保の額をかすった。
「真空征服王の(Fim largo de um rei)大剣(de conquista de vazio)」
赤く光る大剣が秀保を押さえ込み押し潰されそうに肩を斬られた。
「真空飛翔天(O céu de vôo de vazio)」
右足で踏み込んで居合抜き状態からの裁いた衝撃波で秀保の音を歪ませて、五回連続で斬り込んで、刀を持ち変えて天に秀保は真空に吹き飛ばされて血を吐き倒れた。
「一刀(Reduzindo com um golpe da)剣(da espada de espada)・真空虎の墓(Sério do tigre de vazio)」
一刀齋が刀一本手にして「虎」の字の描き弧を描き左足を踏み込んで、秀保は避けて音で反響させた。真空状態を利用し、音で刃を潰した。
「虎覇(Predomínio de tigre)」
全身虎の毛皮を纏い王冠を被り鍛え抜かれた上半身が見えて金髪に染まった長髪が地面まで伸びて金に輝く剣を抜いた。巨大な盾が腕を護り、目が睨みをきかせていた。
「龍虎剣(Dragão e espada de tigre)・裏切りの皇帝(O imperador traiçoeiro)走馬灯(Lanterna rotativa)」
連続の斬り+衝撃波+宙蹴り・回し蹴り+連打+闘拳七セット。
耐えきれずに秀保は大台ヶ原の海岸に沈んだが、立ち上がりKGUの魂の階梯に準備的に入った。だが、CODEの開放に時間も係る。
藤堂一刀齋の威勢の総攻撃に秀保は溜息を吐いた。
(あん野郎急激に威力上がった。八回(連続合わせて三十五回)も技やCODEか。自身の体調コントロール出来ねぇ糞野郎よ。俺もかといって人ンことを棚に上げられない。マジで苦しい。)
ズタズタボロボロの秀保はギターを握りしめて地面に突き刺して一刀齋は地面に跪き刀を鞘に納めた。真空のCODEも上がりその隙に、武吉勢と伝六衛門が銃を手にして、進軍させてきた。
「音獄・音戒!」
秀保はギターを剣に変えてボロボロのコートで、全身傷だらけだがイケメンでも傷ついてもヴィジュアルが格好いい。音のCODEで音の地獄全体に強烈な爆音で、耳を壊し、音で戒めを命じて相手のCODEを音に変換させた。この場合一刀齋のCODEを音に変えた。
「真空(Limpe com aspirador de )龍牙( pó dente de elefante de dragã)」
一刀齋が刀を十本引っ掻くようにしてきたが、秀保が隙を突きギターの剣が一刀齋の懐を突いた。血が湧き出てこぼれ落ちて、体型を崩して一刀齋が俯せで刀を構えながらも、真空CODEも限界を迎えた。
「KGUの魂!KGUの階梯!俺はロックでKGUの階梯を見せてやるよ!ハッ」
秀保の回りに大量の莫大なCODEの粒子が寄ってきた。集まり合い音となり、秀保の姿が変わり、「SONY」とロゴが描かれた鎧に「YAMAHA」のロゴの盾に全体が、紅く緋色の鎧に身を固めて、音の戦士となってギターが数十本背負い、秀保はゆっくり目を開けた。
「KGUの階梯(Leiter von KGU)俺様音楽魂(Musikseele von mir)超巨大解放(Super riesige Befreiung)階梯!(Eine Leiter)」
郷土研究会副部長の実力。
音のCODEで全てを支配し、回復から攻撃までを担う。
秀保が佳境を迎える頃、その他のメンバーも臨戦態勢に入っていた。
将司と脩爾は、黎夜が相手だった。
「某(それがし)がぁ、俺は月乃将司!お手前は?アンタは名乗れよ。」
「ハッ?私は結城黎夜。政府の神髄がアナタを永遠の犠牲となれ。私のCODEは煙。だから私は単純明快な攻撃は無意味。無意味。」
将司はゆっくりと刀を抜きKGUの階梯により銀に輝く鎧に刀も青い刀身に金の鞘の長剣を手に全身から剣の覇気を感じる。
「煙だろうが、俺の剣に斬れるモノはないぜ。スサノオ!」
笠を被り着物袴姿の男が剣を抜き睨んだ。
「将司か。俺の剣は万物を斬る剣文字通りだ。脩爾嬢ちゃん重力がここを凹んだら合図だ。俺も時間的に限られる。脩爾嬢ちゃん!さぁ」
スサノオが剣を握り将司が地面に触れて剣が浮かび上がった。脩爾は海岸の重力で浮き上がらせて、地面から灼熱のマグマが噴いてきた。溶岩と氷に覆われる大台ヶ原に、黎夜が頷いた。
「煙の斧(Eine Leiter)」
煙が巨大な斧で、将司と脩爾は刀で抜かずに斧が二人を砕いた。
「煙の盾(Escudo del humo)」
黎夜は回りに盾でCODEを回避した。
自身も煙で攻撃を避けやすい。
「煙の壁(Pared del humo)」
同じく海岸と平原に壁が出来てKGUの階梯が煙を吸収して青い刀身の剣に溜まり将司は、煙に触れて剣を掴んだ。
脩爾は重力で空気圧を圧縮させた。
「煙の剣(Espada del humo)」
黎夜の一撃を食い止めた将司は歯を食いしばり、刀を鞘に納めた。
目を瞑り深呼吸した。
「煙の墓!(Una tumba del humo)」
十字に重く二人に黎夜のCODEが大きく膨張して煙を咳き込んだ二人に視界が遮られた。
煙だらけで胸が痛み苦しんできた。
煙は有害なスモークガスである。
「MIUの階梯(Escalera de mano de MIU):鋼鉄の魔女(Bruja del acero):鋼鐵剣龍虎(Acera el tigre del stegosaur)・堕妖精の尾(Cáete la cola del hada)」
煙が鋼鐵のような鋼に変わり全身強固な鋼に身を纏い、片手で持つ大剣にその剣は、龍も虎も刈り取る魂すら狩る魔剣。
真紅の鎧に黎夜が金髪に真紅の鎧の美人。
MIUの階梯の一つは、CODEを無限に出せるメリットと敵のCODEを無効化して字ぶんんおたいりょくを回復できる。
(アホだな。私は完全無敵の戦乙女。(Guerra la muchacha joven)悪いが、御前等の魂を送らすぞ)
二人に襲いかかる猛攻に斬擊と衝撃波と爆風で完全打つ手無し。
ボロボロで、傷だらけの将司に脩爾はそれでも刀を抜いた。
鞘を置いた。
「将司!ヤバイよ、こっちもKGUの階梯で何とか応戦だけど、KGUの魂見せるつってもヤバメな勝負。将司!私が重力で将司をあの女まで飛ばすよ。」
「止めや。脩爾・・・・千本松家は元より四条小路家は赤松家の人間。赤松や!脩爾、今じゃ。階梯により本来なら亀山の覇気を出来る。逝こうぜ、互いの未来に」
将司と脩爾から五㌔先。
枇杷と白宮・権六が相手であった。
「磁場が弱い。回りが毒々しい。毒が金属に影響する。」
和泉権六。この男もKGUの魂で粉々艦隊の金属を集めさせて、磁場で地形を探り入れていた。
「磁場砲(Magnetische Feldpistole)・飛翔天狼牙(Flughimmel verschlingt Stoßzah)」
艦隊の鉄くずが強固な六十七口径の砲台を枇杷が槍を握り白宮も虎視眈々と容姿を見ながら音楽を聴きながら立っていた。
「毒の女王の咆哮(Ruggito della Regina velenosa)」
毒に塗られた短剣を握りしめて深呼吸し叫ぶと耳の奥まで響き権六は怯んだ。
白宮は無効化で、睨みを効かせて毒を避けつつ権六は電柱に目をつけた。
「毒の剣(Spada velenosa)」
毒の剣が枇杷の閃光の一撃に、重く深くのし掛かる。
白宮は氷で毒を遮断。封じられて行き場のない権六を助けたが、剣が白宮の肺に突き刺さり猛毒が体内に侵入した。
「毒龍の槍(Lancia del dragone velenoso)」
毒龍(ヒュドラ)の長槍に権六の肩を抉り、枇杷が毒で大地を穢し援軍無しの状態で、枇杷が白宮を狙った。
イヤフォンで音楽を聴いていながらも枇杷の動きを捉えて、MIUの軍が押し寄せて、「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」と敵の屍も潜り抜けていた。
「毒牙の翼(Ala del cattivo disegno)」
犬歯に咬まれた権六はKGUの魂の階梯で強力な磁場を枇杷が電流で体中に六十万V受けて全身麻痺と皮膚が電気を浴びた。
「毒蛇の(Anima passata del)亡霊(serpente velenoso)」
死者の魂が毒の蛇が集まり白宮は宙に飛び氷の槍が蛇を撃ち、両腕で氷の衝撃波で敵を吹き飛ばし、全員凍らせた。
「毒王の(Grande pistola di )巨砲(un re di veleno)」
枇杷の腕が毒の砲弾が飛び、権六も窮地に追い込まれた。
「魔神(Divinità malevola)鉄槌(che viene in giù duro)征服王の(Di un re di conquista)毒剣(Avvelena spada)」
無限のトライアングルに阻まれたその時に、蒼空と神が駆けつけた。
愕く事に、大戦五時間後雨が止み虹も照らされ、影が出来て水蒸気や砂塵や風塵が出て来たタイミングでの登場である。頭を下げつつも神や蒼空が、白宮も権六も四人が枇杷と対峙した。
「神の罪(Crimine di Dio)背徳の(Dell'immoralità)愛毒(Veleno di amore)」
枇杷が服を脱ぎ裸一貫で麻衣一枚、背徳の愛に興味が無い白宮は睨み、氷の剣を構えた。幸い血中濃度と猛毒を氷で冷凍消滅したが、蒼空は日陰を槍に変えて影を縛り付けて範囲を枇杷に絞った。
「闇の深淵(Abisso dell'oscurità)ゼロとレクイエム(Zero e requiem)」
影ですら冥闇に消え去った。
「毒の安楽死(Eutanasia velenosa)」
蒼空が息苦しく血を吐き倒れた。
「三重大学(Università di Mie)最高の(Del migliore)毒擊(Veleno)」
権録が毒の刃に貫かれ全身死の毒が流れ込み意識が遠のき死にかけた。
枇杷の槍を手にして白宮も権六も辺りは毒に犯されて生物は死んでいき、磁力も薄くなり、壊れた艦隊の鉄くずや大台ヶ原の金属・電気・磁力を武器に、権六は歯を食いしばった。状況も遅れてしまい白宮は深呼吸した。
「氷壁(Eisberg läßt ungestümen )・雹剣乱舞(Tanz 1000 Aufstandseisberge)・千乱氷山( niederprasseln Schwert)」
白宮は大雨の空気中の水分から莫大な氷の壁を作り地表から氷の剣と氷山が無数に枇杷はそれを槍で壊しつつも足場を見つけて座り込んだ。
あぐらを掻いて冥想した。
(流石親のDNAを継いでいる。魔柄應神本名は白宮和馬。)
権六は地べたを這いつくばり、磁力が暴発した。
「磁力大破壊!(Es ist eine magnetis)磁力電極超極電磁砲!(Machtmassenvernichtung)」
KGUの魂が其処にあった。自分は師と仰ぐ漸十朗に拾って貰い、漸十朗主催するCODE育成塾《SPIAO》に筆頭で卒業した。
白宮はイヤフォンを外し、氷が大台ヶ原を囲むと、船で大台ヶ原に向かっていた五賢帝の船ですら行き届いた。
「お客さん近づけられん」
「え?ホンマに?どうしようなー」
エンペラーが腕を袖に通して水夫が困っていた。
「ここで良いですよ。ありがとうな」
龍纖が船を下りて澪が船を跨ぐと、突然船が揺れ動き波飛沫が船を遅い船が転覆した。
「あっ!」
「来たか、神の軍勢野郎共、十万。およそ数が多いが、楽だ。」
エンペラーがコートから腕を出して、蒼い焔が天まで燃え上がり神の奴隷に成り下がった犯罪者・CODE・足軽を燃やし尽くした。
「燃えろ!魔神大罪(Es ist sofort Aussterben )中日(der Drachenflammenhimmel)蒼龍焔(der blau großes Verbrechen )天即(mittleren Tag auf der )滅!( boshaften Gottheit ist)」
数を減らして神の奴隷が消え去ると時空の歪みが生じて現れた神の四王。
エンペラー、應神・ジョー、龍纖、澪が四王相手の頃、幽華は影秋と死闘を繰り広げていた。
幽華と琥御架が居る大台ヶ原後半の陣では、影秋班の勢力に押され気味で、漸十朗がその剣を抜いた。
「天即(Immediatamente è)滅!(l'estinzione il cielo)」
CODEの超え上を遙かに凌ぎ漸十朗が肩を出した。
(伊勢の御御霊に宿る神々よ汝に求め汝に貸せ汝に命じるKGUの魂よ!)
伴漸十朗のCODEとは、「魂」である。影秋は目を閉じて海が押し寄せて山を削り去った。
「海流(Océano el descanso )激震(del terremoto severo )崩れ(actual)」
潮の流れが速くなり、幽華は琥御架の手を握り木の幹に繋がって、力一杯引き寄せると空が黒く染まった。
「天歌天使の( Druckwelle des Liedes )斬擊( des )・衝撃波(Himmelsengels)」
幽華と自分にCODEを回復と天使がその場にいる場合に発生する天使の聖剣を握り、地面を裂いた。
「天空の道(Weg des Himmelsgewölbes)」
大きく空気を吸い込み空気の咆哮と腕で十字に切り魔法陣が開き軌道上に、影秋に天の裁きを受けて鎧を壊した。
「空撃の剣槍(Schwertspeer von)」
空気の剣と槍が飛来する中影秋は露骨に腕を出して海中に引きずり込んだ。
琥御架は人類史上の「天」のCODEを持つ人間。
天使が舞い降りて純白の翼が舞う中、影秋は馬を引き返した。
「まだ早い。絶望の末に御前等郷土研究会が此の地で全滅する。」
「無いぞ、ンナこったぁー無い」
漸十朗の刀が影秋を斬り込んだ。
「魂の共鳴!(È l'impulso dell'anima la )魂の衝動(risonanza dell'anima)」
全員の魂を共鳴させると、漸十朗が刀を構えた。
郷土研究会の魂を共鳴させて、自分は深呼吸して鞘に納めた。
「魂よ死者に(Versprich dir Leitung zu )導き汝に誓え(einer toten Person eine Seele)魂の千乱剣舞乱舞(1000 Aufstandsschwerttanz )グランド&(ungestümer Tanz lief auf)リバース・(Grund & kehrt eine)ア・ソウル(Seele von der Seele um)」
天地雷鳴に轟き大台ヶ原の歴代の神を召喚させた。
「厄介事を、人斬り稼業から不気味な呪術稼業に依り代となったか漸十朗よ」
「答える切りがないな。KGUを背負ってぶった切る。」
幽華は琥御架を連れて影秋を挟み撃ちした。
「無限完食!(È su morso di anima)魂喰(mangiando infinito)」
ベルゼブブの翡翠の焔で屍を喰らい影秋は後ずさりして刀を置いた。
「来るな、神よ!カオルが邪魔するなと申し立てた筈だ!!」
「退けよ。カオル様の御命令に非ず。」
カツヤが来た。
「私はカオル第一柱の者。霊妙院カツヤと申す。以後お見知りおきを」
茶髪の青年でメガネのリクルートスーツの男に影秋が刀を抜き押し当てた。
「これはKGUとMIUの戦。他言他者の出る幕はない」
カツヤが指を鳴らすと、神のカオル七十二柱が出現した。
「お出ましの用や。カオルの最上級クラスの隷奴このメス隷奴ブタめ!神を一撃に沈めや、俺はMIUの安濃津家二十五代当主影秋!津市民を護る覚悟と犠牲に惜しまず、俺は心から三重県で生まれて死ぬ気がある。カオル!ここで、終わらす!」
影秋がタバコを吸い双剣も抜き、カツヤも睨んだ。
「では死ぬんだな。」
「黙示録の(Ein Schiedsrichter)審判!( vom Apocalypse)」
影秋に戦車が向けられて、海のCODEで海水に沈ませているが、カツヤが短剣で四人の天使が舞い降りて影秋に「死」「戦争」「疫病」「?????」と記憶が埋められ更には、影秋に下された裁きによって、CODEを失うダメージを負った。
「革命の惨劇(Tragödie der Revolution)」
見かねた漸十朗が影秋に手を差し伸べた。
カツヤは七十二柱の奴隷が一気に攻め込んでくるのを、幽華が一網打尽に灰に燃え散らした。
一切の痕跡遺さずに、虹の焔が燃え上がった。
幽華は“エンペラー”に近づいた。
周りがカツヤしか残っていなく、残念そうな顔で見つめていた。影秋は立ち直り、剣を握った。
「岩窟の(Die Heilige Mutter)絶望に(die in der Verzweiflung )哀しむ聖母(der Höhle trauert)」
光無き岩窟の空間に閉じ込められて影秋の海の力でこじ開けると、平原は一面異臭と血の臭いで鼻を刺激するが、カツヤの残忍性に漸十朗は呟いた。
「俺は失敗しないんだよ。(Ich scheitere nicht)阿呆、(Dumm)ゼッテェーに(Nie)失敗しないのが(Das was nicht scheitert)俺の流儀だもんで(Mein Stil )」
嘉永四年に産まれて人斬りの人生を歩み現在はKGUの学長を務めている漸十朗は、常日頃から失敗しない道を歩んできている。
同期に影秋・友禅・カオルが居る。
同期の生まれで、後に神となるカオルも乱世に産まれた。漸十朗は、魂のCODEで、其の人斬りの経験を活かして剣術に長けている。
「死の恐怖に蔑め!(Aussehen entlang in Angst )我が奴隷による(vor dem Tod ist der Marsch )行進曲(von unserem Sklaven)」
革命軍の狼煙が上がりカツヤが両手を挙げて黒い次元の歪みから出現した異形の怪物達の行進に影秋が先頭を切り、伊勢湾が押し寄せてカツヤを飲み込み、山が崩れ去り、MIUは三十七時間という時間で、一時停戦が持ちかけらrたのであった。
「カツヤ・インマイ・ラブVer2060(Katsuya im Mai liebt Ver2060)」
傷ついた兵士を全回復させる治癒。カツヤは立て直しを図り、三王の下に下った。
「ヨハネの斬撃(约翰的斬撃)」
最期に見えぬ斬撃を喰らい、影秋は出血が止まらずに歯を食いしばって、平原に跪いた。
「オレのCODEは『革命』だ!思い通りに血に怯えろ、人類よ」
「ハッハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
カツヤが高笑いしてその頃、エンペラー達も大台ヶ原の沿岸部に到着したが、壮絶な景色に目を疑った。大抵屍となり一部息がある人間が居る。
「こらぁ、ヤバス」
ジョーが頭を掻きながら屍に祈り息がある者を助けた。
敵味方関係無しに、家族が待っている人間をジョーが助けた。
「死の(Redenzione del mondo )救世。(della morte)現実マジ(100000% di frutta esistente)リア充(seriamente ri-amalgama)100000%(ripieno)」
息がある兵士を助けたジョーは泡盛を飲みイヤフォンをつけながら音楽を聴いていた。CODEを使うのにも限度がある。
「無理な話かは分からんが、カオルをぶっ殺す覚悟に変わる気は無い」
應神は黒いコートで地面を歩き本部が置かれてある大台ヶ原城趾に蔵がある。蔵内は狭く郷土研究会が集まり、策を練った。
「この剣が護るんだよ。私は組長だぞ。三王の首刎ねてやるよ」
「おっかない話しだ。」
龍纖が熱いコーヒーを飲みKGUとMIUの停戦協定を見直して、幽華達も来た。
「負傷者の手当終了。来るぞ」
地割れが聞こえてきて、外に出ると三王とカツヤとカオルが居た。
「さぁ、血染めの戦慄だ。私に勝てるとでも思うなよ!人間が!」
「おめぇみてぇーな人殺しの神様を放っておくつもりはない。俺は天神家の男として御前を殺す。クミカの墓前で誓い、CODE:ZEROの仲間の分まで戦うとな」
エンペラーが腕を出して蒼い焔が天を燃え散らすと、カオルが焔を片手で受け止めた。
「はっ!!」
カオルは黒衣のコートを着て焔を吸収した。
「神の啓示!(revelation of God)神による戦争と(It is war by God and the )最終鎮魂歌(last requiem )」
震え上がる神の軍勢の容赦ない殺戮に、エンペラーが蒼い焔で全てを燃やし散らすと、應神が氷河で瞬間冷凍させた。
「くっ。魔神氷結(Malevolent deity freezing)グランド・エンディング・ゼロ(ground ending zero)」
攻防が続く中、幽華達の目の前に一人の男が近づいた。
「この時代はもう大台ヶ原が終わる。」
「誰ですか?アンタ急に何言うのですか、俺達が護りきってやる」
「済まん。策士は居るか?」
全員黙り込んで数分後に、男が初めて名乗った。
「俺は神天暦五十年から来た(飛ばされちまった)天神家最期の末裔事に、天神幽臥だ。俺の爺ちゃんに助けでもと思ってわざわざ友禅が俺を案内してくれた。郷土研究会の今居る新時代のルーキーは後に、CODE:ZEROと呼ばれ人類史上最凶のCODE集団と早変わりだ。勿論俺が居る時代は、郷土研究会も存亡の危機とCODE自体が抹殺されている。カオル・・・・。なぁ、俺も力を貸すよ。」
「ああ・・・あああ・・・・・あああありがとうございます!幽臥さん」
頭を下げる幽華に肩をあてて策士が居ない代わりに幽臥が指揮を執った。
「俺はこう見ても神聖KGU三重キャンパスでは割と頭が良いし、策士になる養成講座も受講しているからな・・・・カオルと三王とカツヤか。んじゃぁ、手始めに目障りな三王はこの時代でチェックメイトだ。」
肩からオスのストロビングが出てきて長い尻尾を腕に巻き付いて幽臥が黒コートで、外に出て三王に挨拶した。
「よっ、俺は天神幽臥だ。この戦争を終わらせに参ったぞ。」
二十代後半の男性で肩に動物が乗っていた。
「無駄な争いは意味なくねぇか。俺はラスト・エンペラーだ。エンペラーの歴史も途絶える。三王に申す!」
友禅が来て三王を見ていた。
「ゆな殿!誠の名を村岡雪柊。うた殿!誠の名を村木隷奴!みひろ殿!誠の名を鵜方鳳留であるか。さて、俺が終わらすよ。」
背中の大剣を抜き首元の十字架をセットした。
「開始!十字剣・(der Flammenkönig ein Anfang)焔王の(Fegefeuerpremierministers)煉獄(eines bösen Schwertes)宰相の爆発!(Es ist die Explosion des )」
十字架をセットした時に、ベルフェゴールとサタンの焔が合わさり交わり業火に纏う剣を構えてストロビングが肩に抱きついたまま斬り込んだ。
「うぐっ!」
雪柊・隷奴・鳳留の王達は爆炎に巻き込まれて幽臥の剣先から、王達を斬り、CODEが元々の神に還った。
(マジ、ハンパネェー、よ。俺の子孫・・・・)
幽臥は元の時代に戻った。
「言い忘れた。幽華?アンタは俺達天神家最高最凶の人間であり、エンペラーに相応しい。あっ。これを受け取ってくれ。これさえ在れば、自在に剣本来の持ち味を活かせられる。十字架の刻まれた七人の罪王の魂を継ぐ人間にCODEが目覚める。幽華。俺は神天暦今から五十年後の未来・・・・もう世界という意識ですらない。あの戦争で、カオルと人類の終わりであり、俺達生き残った人間は倉田山に城壁を築き生きて居る。俺は御前等をここで会えて嬉しいよ。友禅御前にはいつも度肝を抜かされる。ヘッヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ・・・・俺は地獄のCODEを持つ人間だ。幽臥の名は代々家の者は『幽』の字が付く。臥は・・・・自分らしくという意味だ。幽の字でも御前は自分らしく生きろって意味だ。天照暦21年6月14日大台ヶ原にて一つの物語が終わる。KGUは二百年の歳月を得てMIUは津市を手に入れる。ハッ。KGUの野郎は最高の仲間が多くて俺が好きだ。愛は生きて居る。愛は・・・・俺のお袋は今も生きて居る。背中と腹部に銃弾の跡が残るが、生きて居る。生きて居る。幽華!この十字架を託すのは、地獄のCODEを御前の持ち味でガンガンンガンガンガンガンガンガンガンがっついてこーや、おうよ、俺は少々先の時代で見ている。この時代に来られて嬉しい。」
黒コートを着た長髪の黒髪の男性でビーチサンダルを履きながら元に戻った。受け取った十字架をしっかり握りしめてふとカツヤを見上げた。
「オレは撃つ。うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
青い刀身の金の鞘の剣に幽華はサタンの焔とベルゼブブの焔を纏った。
「俺式流儀。(Ich-Stil-Stil)地獄剣(Höllenschwert)・煉獄紅蓮(Spieße Explosionsflüssigkeit )蒼聖槍(im Gehirnschwert Ver2021)爆裂(davon auf wo Purgatory)脳漿剣(rote Lotosblumenblüte)Ver2021(ist blau)」
幽華は深呼吸して紅・蒼・翠・黄色・橙という順の焔が刀身に纏い、剣が生きてるかのようにドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンと心拍数の鼓動が聞こえる。天神の魂は此の地にある。また深呼吸した。
「何してるんだ。」
「フッ。今からど派手を咬ますのに準備と郷土研究会のぶっ込む魂が俺を呼ぶ!」
幽華が変わり、琥御架の手を握って深呼吸した。
「天立つ神の(Of God whom the sky stands)主よ汝の声に(Un padrone per una voce del tu)聞き届け大天使の(Grant dell'arcangelo)可の者に(Ad una possibile persona)剣聖を与えよ!(Da' un grande spadaccino)」
天のCODEとは天使を従属させて「空気」「正義」「祈り」「創世」「天使」のカテゴリーが含まれている。カオルが懸念するのは、自分を殺せる(遣れる)十字架を創れる人間が存在すること自体を怯えているのだ。
「来るのか。怯えろ、革命は血で清算だ」
幽華は神速の速さでカツヤを斬り込んだ。
「皇帝の(L'uccisione l'un l'altro )殺し合い!(dell'imperatore)剣闘士の(La spada dedicò al dio )神剣(del boloman)“自由”と“解放”("E" la liberazione "libero far)然れど絶望の(Ma della disperazione)衝撃波(Onda di colpo)」
カツヤが腰から剣を抜き戦場に散った血から黒い衝撃波を錬成して、幽華は避けきった。
が、焔には黒い衝撃波を吸収して無効化になった。
カツヤの力が膨大しつつ、幽華は十字架をセットマモンの焔で黒い空間を破った。
「十字剣(Kreuze Schwert)・幻影の(Todesflamme des )皇帝(hellseherischen )閃光の(Kaiserblitzes)死焔(des Lichtes)」
剣で十字に閃光の如く斬り込み斬撃の衝撃波で空間を破り、カツヤの首に剣を押し当てた。
数㍉でカツヤの首を貫くスピードとカオルは手を下ろした。
「殺せ!(Ermorde)殺せ!殺せ!(Ermorde ihn und töte es )殺せ!( und töte es)殺せ!殺せ!(Ermorde ihn und töte es)殺せ!殺せ!(Ermorde ihn und töte es)殺せ!殺せ!(Ermorde ihn und töte es)殺せ!殺せ!(Ermorde ihn und töte es)」
耳元に何回もループしカオルは何度も呟き幽華の心に殺意を引き出そうとしたが、剣を了い拳でカツヤをぶん殴った。
「人を殺すよりも使え命とは儚き者よ。」
これが天神幽華のやり方である。
「神に従え。私はこの世界の覇者となる!」
「止めてやる。この十字架に誓って御前を殺すのを一族の悲願であり、世界の自由と平和に繋がる。俺は生き抜いてやるよ。」
「ハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・粋がって御前等クズは全員来るべき日に死ぬ。この手で・・・大好きなKGUと共に滅べ!」
カオルは消えた。
停戦を終わり、引き続き行われた。
「俺等別の案件で離れるわ。」
五賢帝は早朝早くに大阪に向けて出航した。
同時期の大阪では、関西帝國としてその首都大阪は全ての国内に通じる道とされて、その中心に阿倍野ハルカスが聳え立つ。
関西KGUターミナルでは全世界主要CODEが待っていた。
関西帝國第四十五代皇帝松田黎士(マツダ・ハーヴェウェリウス・オーゲサンウス帝)の統治に、KGUの天領地でもあるが故に、年に二回も主要の大臣や宰相が集まる会議を関西と決めている。
大阪は最大の経済と政治の場として、東京陥落後に総統府を置き、天皇陛下・首相の政(まつりごと)の場とするが実権を大阪に移して五賢帝達の先代の先々代の歴代の創始者もKGUに携わる者全てが、京の都の寺に手厚く供養されている。
松田も大昔は、KGUの者であったが、故郷の大阪の知事・士長・宰相を歴任後に史上最年少の若さで皇帝に即位。
松田のCODEは「金」。
触る者見る物全てを金に出来る。
現在は阿倍野ハルカス最上層の高層マンションに住んでいる。
CODEを積極的に擁護し、ヴァチカンやロンドンなどにも顔が利き融通も利く。
大英帝国から《ロード》の爵位を持ち、ヴァチカンからは、《シュヴァリエ》の位を持つ。
(今では触れられない話だが、松田帝の元カノがカオルと噂をする者も絶えない。
カオルを愛した者でも松田帝の現在の后瀬志梨愛(セシリア)公を娶ったというのがKGUでも割かし知られている話し)
話しを開けると、大台ヶ原では影秋が戦場に赴き、幽華も剣を構え直した。
「白宮!い・・・居ねぇか」
白宮は枇杷との戦闘に氷の殻に籠もり力を温存していた。
(どんな攻撃も俺の氷には効かぬ。俺自身の氷は万物すら通さぬ)
白宮に宿る混沌すら貫き神を射貫く氷に枇杷の毒を完全に抑え封じた。
「散れ!(Wird zerstreut)死の(ist Kanpi Ehe-arrangierender )皇帝の神(Gottesspeer des Kaisers )氷結の神槍(des Todes)」
天を割き地裂く神を貫き永遠の命ですらその氷の槍に貫かれた者は死す。
枇杷は叫び喚いた。
「いやああああああああああああっ!きゃああああああっ!痛い!痛い!痛い!痛いアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・・・・・・・・・」
枇杷死亡。
毒のCODEは神に還った。
「片付いたか。」
権六も一安心だが、駆けつけた蒼空と神は跪いた。
「良ければお引き受け致しませんか?関西帝國で行われる来月の七日にて国中のCODEが集まり、皇帝殿下の御前で試合をする場に特別招待を思い・・・如何?」
蒼空も神も初代試合の優勝者であり、皇帝陛下と親しい関係だからこそKGUに行けて郷土研究会も入れた。
手前をしたのは友禅である。
友禅はKGUに置き《天才教授織乃坂友禅ProfessorX》と呼ばれている。
自由を求め、フリーランスで確実に失敗せずに群れを嫌い、教授職の柵を捨てて元の姓である「岡野」も人斬りの時に改めて先祖伝来の土地で開祖された「織乃坂」の姓を名乗り友禅も幽齋も同名で「幽」と「友」の字は僻名で一字だけを与えるという習わし。
友禅は関西帝国内に行われるコロシアムの管理者である。
白宮は思い詰めた。
人を殺めた時点で二度と極楽に逝けぬと覚悟も腹を潜り、握手して蒼空と神に申した。
「引き受ける。此度の茶番な戦が斯様なことが片付け次第に関西に行くと申せ。」
白宮は氷を地面に滑らせてスノボーで滑って秀保に駆けつけた。
「黎夜。どうやら援軍だ。ハッハハハハハハハハハ」
シエルが先に来て急患の患者を運び終えて次第に、盗みのCODEで黎夜は顰めっ面で刀を抜き軍神の最期を見せた。
「軍神の最期!(Es un ataque grande últimos )大進撃( momentos del Ares)」
黎夜が神速の速さと剣の振りを避けて秀保がギターで斬った。
「バイ。」
黎夜を倒して、一刀齋は逃げた。
「終いだ!」
影秋が降服したのは、6月15日の朝のことだ。
「漸十朗よ。MIUの土地にKGUを認める。俺達も別々で生きる。死ぬなよ。」
そう言い影秋は嗤いつつも涙を流して大台ヶ原を後にした。
「御前等苦労をかけたな。」
労う漸十朗に郷土研究会も戦場での経験は大きく活かされた。
「俺達は明日と明後日休むわ。」
KGUに休暇を届けて全員寮に戻り寝た。
「ああ。長い五月に六月だった。」
友禅が落ち着いて自室の部屋に戻り刀を置き髪を解き髭も剃りロン毛でサングラスをかけてパソコンのデータを読み込んで「論文」作成と「小説」連載と「ボカロ」の作詞作曲編曲と忙しい日々で、これにて六月は終わる。
翌月。テストシーズンと関西帝國と舞台に移してKGUが神聖と名乗る道が開いた。
KGUは、郷土研究会の憂鬱な七月八月を送りしよう。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!