「とりあえず、俺が風呂の準備をするから飯を……あぁ、いや逆にしよう。俺が材料を見てくるから、ジネットは風呂の準備を頼む」
「は、はいっ。お風呂の準備をしてきましゅっ! 二人分!」
言って、立ち上がるとぱたぱたと厨房へ駆け込んでいく。
風呂場は密室だ。
いつ俺が戻ってくるか分からない厨房にいるより、ゆっくりと精神を落ち着けることが出来るだろう。
何か作業をして気を紛らわせ、ゆっくり時間をかけて平静を取り戻してくればいい。で、落ち着いたら出て来い。
「さてと……んじゃ、食糧庫でも漁りに行くかな」
浴室のドアが閉まる音を聞き届け、厨房を越えて中庭へ出る。
風呂場の前の廊下を歩く時は若干の緊張を覚えたが……さっさと気を落ち着かせるべきだろう。
夜は長いのだ。ずっと気を張っていては、くたくたになってしまう。
中庭に出ると風は冷たく、ここ最近の熱気が嘘のように静まり返っていた。
「静かな夜だな」
その静けさに、少し救われた。
騒がしい鼓動の音が静かな空へと吸い込まれていく気がした。
四十二区には夜が来る。
ネオンも二十四時間営業の店もない。
静寂と暗闇に包まれた、本当の夜が。
そいつはまるで一日の騒々しさを洗い流すように世界を飲み込んで、そして明日の朝を新たな気持ちで迎えるために浄化していくのだ。
最近は、この真っ暗な夜が割と好きになってきている。
とはいえ、俺が移動する範囲は明るい方がいいけどな。
それでも、この深い闇に覆われる夜が訪れることは、案外好ましく思える。
メリハリってもんが大事なんだろう、きっと。
「さて、何があるかな」
食糧庫に踏み入り、中を物色する。
ランタンの薄明りの中、木箱や麻の袋に詰め込まれた野菜を物色する。
こんだけあると、あり合わせって感じがしないな。
なんでもあるじゃねぇか。
「お、大根だ」
立派な青首大根が土付きで壁に立てかけてある。
夜になると肌寒いことが多い四十二区なので、モーマットに言って収穫量を倍にさせた。
寒い夜には、大根の煮物が最高だからな。
女将さんの味を俺がジネットに教え、泊まりに来ていたノーマが覚え、ノーマの家で飯を食ったパウラがハマり、現在カンタルチカで酒のあてとして人気商品になっている。
徐々に肉以外のメニューが増えてんだよな、カンタルチカも。
「あ、大根があるならアレが出来るな」
ルシアとノーマに申し付けられていた『あっさりした朝食』という課題がクリア出来そうだ。
木箱から、青い皮の柑橘系、スダチによく似た香りの果実を手に取る。
俺の中では完全にスダチなので、スダチと呼んでいる。
最初は違う名前で翻訳されていたが、俺が頑なにスダチと呼び続けた結果、現在はスダチで通じるようになった。
『強制翻訳魔法』は学習をするってのは、本当らしい。
「スダチおろしうどんなら、さっぱりと食えるだろう」
早起きしてうどんを仕込まなきゃいけなくなるが……ジネットに手伝ってもらえばどうということはない。
「で、俺らの夜食は、こんなもんでいいだろう」
適当に野菜を見繕い食糧庫を出ると、畑のそばにある鳥小屋へと向かう。
「お~い、手羽先。タマゴ残ってるか?」
陽だまり亭の飼いニワトリ。
こいつのことを、俺は勝手に手羽先と呼んでいる。
前にいたニワトリが死んじまって、こいつは二代目だ。もっとも、俺がここに来てから数えて二代目だけど。
「コケッ! コケー!」
「なんだよ、突くなよ!」
なぜか俺は手羽先に嫌われている。
名前を付けてやったというのに!
手羽先からタマゴを強奪し、厨房へ戻る。
すると、ジネットがすでに厨房にいた。
早い復活だな。
「あ、あの……すみませんでした」
「いや、お互い様だ」
片方が照れれば、もう片方にも伝染する。
これは双方の責任だろう。
「つい一昨日まで、裁縫の時間を取ろうと必死にやりくりしてたってのに、制服が完成した途端、こんなに時間が出来るんだもんな」
「ふふ、そうですね。今なら、何着だって作れそうです」
「ま、作んねぇけど」
さすがに今日は疲れた。
飯を食って風呂に入ったら、さっさと寝てしまいたい。
「ヤシロさん。今晩お手洗いは大丈夫ですか?」
「子供か、俺は」
くすくすとおかしそうに笑う。
緊張の色はすっかり消え失せたが、なんか癪に障るな。
「じゃあ、今晩は子守唄でも歌ってもらおうかなぁ~」
「えっ!? ……今晩、ですか?」
「歌ってくれるんだろ?」
「それは、あの、お昼寝の時で……」
二人きりしかいない今夜、俺の部屋に来るのは無理だろうな。
「今ここでなら構いませんよ」
今寝かしつけてどうする。
「では……舞い上が~れ~♪」
「ちょっと待って! それ、歌詞あってる!?」
子守唄で「舞い上がれ」はないだろう!?
舞い上がってないで寝ろっつー話だよ!
「えっと、すごく幼いころに、まどろみの中で聞いた歌なので、もしかしたら少し間違っているかもしれません」
なるほど。
そういう状態で覚えたから、こいつの子守唄は独特なのか。
「ヤシロさんは、子供の頃どんな子守唄を歌ってもらったんですか?」
「おっぱいがいっぱいで嬉しいな~みたいな歌だな」
「そんな子守唄、ありませんもん!」
いや、あるんだって!
子供向け番組の歌で!
その番組の音楽全集みたいなのを保育園のお昼寝の時間に流してたんだって!
「あとは、こんなんだな」
ふんふふ~んっと、女将さんがよく歌ってくれた子守唄を口ずさむ。
夏の夜のクソ熱い気温と、ベープマットの香りと、腹にかけられたタオルケットの感触と、女将さんの静かな歌声が一斉に思い出された。
あぁ、そうそう。よく歌ってもらってたわ、この歌。
歌いながら、野菜の下ごしらえを始める。
ジネットも黙ってそれを手伝う。
「素敵な歌ですね」
「声が俺じゃなきゃな」
「そんなこと……。では、わたしが覚えて、いつか歌ってあげますね」
「……そだな。そん時は頼む」
「はい」
ジネットの声で聴けば、また違った気持ちが生まれてくるかもしれない。
「ふんふ~ん、んったった、ふふる~ん♪」
「もう違う! メロディーが影も形もないな!? 俺がいつ裏拍でリズム取ったよ!?」
「え、違いましたか?」
まどろみとか幼さとか、関係なかったのか……ジネットの脳内は、一体どうなっているのやら。
インプットがバグってるのか、アウトプットがぶっ飛んでるのか。
「これは何を作るんですか?」
「残り物チャーハンと、あり合わせ茶漬け、両方作っちまうか」
「はい。半分こしましょうね」
夜食は手早く簡単に。
後片付けも楽なら、なお良しだ。
「明日の朝はスダチおろしうどんにしよう」
「わぁ、さっぱりして美味しそうですね」
「うどんを作るのが大変だが」
「任せてください。うどんなら得意です」
初耳だが、得意だというならきっと得意なのだろう。
讃岐の民が度肝を抜かれるようなうどんを期待しておこう。
「なんだか、久しぶりですね」
「ん?」
「陽だまり亭に二人きりだなんて」
「そうだな。少しの間ってのは何度かあったが、二人で一晩ってのはなかなかないな」
「ヤシロさんがここへ来られた当初は、これが当たり前だったんですよね」
最初は、俺が陽だまり亭に転がり込んで、ジネットと二人で生活をしていた。
それから割とすぐマグダを預かるようになったから、二人っきりだった期間はとても短い。
俺がここにいる時間が長くなればなるほど、最初の期間はどんどん短かったと思うようになるだろう。相対的に。
「あの頃のわたしは、わたし以外の人がここにいるというのが嬉しくて、ずっと浮かれていたんですよ」
「そうだったのか?」
「はい。ヤシロさんがいい人で、本当によかったです」
「いい人かどうかは分からんけどな」
「うふふ……、そうですね」
な~にが「そうですね」だ。
顔が否定してんぞ。……ったく。
「でも、こうして久しぶりに二人きりになると……その……ちょっと、緊張しますね」
「最初の頃は本当に無防備だったのにな」
「それは……あ、あの頃と今とでは、いろいろ変わったからです」
「いろいろと…………まさかっ!?」
「違います!」
んばっ! と、胸に視線を向けたら、両手で頬っぺたを挟まれ強制的に顔の向きを変えられた。
くぅっ! 玉ねぎを触ってた手で持たれたから、目に沁みる。
「ヤシロさんがいけないんですからね」
と、怒りながら再度手を洗うジネット。
エステラだったら、にぎった包丁が飛んできてたかもなぁ。
昔のジネットなら、俺の顔を掴むのではなく、自分の胸を隠していただろう。
俺に対してという意味では、ジネットは随分と気安くなっている。もちろん、それはいい変化だ。
いろいろと変わったと、ジネットは言う。
確かにジネットは変わったし、成長もした。
でも、こいつ自身がそれを自覚していたってのは、ちょっと意外だ。
「一番変わったのは、どこだと思う?」
「甘えん坊になりました」
「じゃ、カンパニュラのいいお手本だな」
「それなら、わたしを見習うより、ヤシロさんと一緒にいる方がいいですね」
ぴっぴっと、指先の雫を弾いて、ジネットは言う。
「ヤシロさんは、甘やかす天才ですから」
「そんな自覚ないんだけど?」
「では、もう少し自分を見つめ直す時間を作った方がいいかもしれませんね」
いらんわ、そんな無駄な時間。
それから、イベントや今日の買い物の話をしながら、二人で料理を作った。
どっちも簡単に出来る料理だ。
俺がお茶漬けを、ジネットがチャーハンを担当して、あっという間に出来上がった。
ちょこ~んと並ぶ二人分の夜食を見て、「少ね」っと思った。
いつもはもっと大量に、バカみたいに食い物が並んでるからな。
「なんだか、すごく少なく感じますね」
「お前もか。でも、二人で食うにはちょうどいい量だろ」
「そうですね。……ふふ。すっかり日常が変わってしまいました」
出来た料理をお盆に載せて、フロアへと移動する。
「ヤシロさんが来る前までは、一人分のお料理を作るのもなかなか出来なかったんですよ。……お客さんがいませんでしたから」
一日待って、来客が一人。そんな日もあったのだろう。
エステラでさえ、そう毎日外食できるほどの余裕はなかったはずだ。
「今は、毎日たくさんお料理が出来て、本当に幸せです」
「食うヤツ食うヤツ、みんな美味い美味いって言ってるからな」
「はい。最高ですね」
にっこり笑って、ぺこりと頭を下げる。
「ヤシロさんに出会えて、本当によかったです」
まっすぐにこちらを向く瞳に、……一瞬迷ったが……こちらもまっすぐに言葉を返す。
「こちらこそ」
俺の言葉を受け、穏やかに微笑むジネット。
この空気感は、……うん、悪くない。
「こうして、あの頃を懐かしむように、いつの日か今を懐かしむ時が来るんでしょうか」
「そうだろうな。ロレッタやマグダが一人立ちして、俺もお前も歳を取って、常連客の食が細くなって多少なりとも仕事が落ち着いたら――『あぁ、あの頃は毎日が騒がしかったよなぁ』なんて、こうして二人で飯を食ってるかもしれないな」
まさか、その頃まで今と同じような忙しなさが続いているとは思えない。というか考えたくない。
いつもバカ騒ぎしているオッサンどもも、わざわざ押しかけてくる他区の連中も、年齢を重ねれば相応に落ち着くべきだ。
多少は、客足が落ち着いてゆったりと営業できるに違いないと、俺は信じているぞ。
俺の信頼を裏切るんじゃねぇぞ、愚客ども。
そんなことを思いながら、ジネットの作ったチャーハンを食らう。
「ん! 美味い!」
塩と胡椒、あとは野菜の旨味だけで作られたチャーハンだが、これがまた絶品だった。
俺のお茶漬けは、だし汁でうま味を増幅させてるからな。この素朴さでこの美味さは到底出せない。
チャーハンをジネットの担当にしてよかった。
「ジネットも食ってみろよ」
と、チャーハンの皿をジネットの前に差し出すと――ジネットが茹で上がっていた。
おい、どーした!?
顔が真っ赤だぞ!?
酒!? 酒飲んだ!?
それとも風呂上がり!? 風呂の準備しててのぼせちゃった!?
「お料理していると、なんだかお腹がいっぱいになっちゃうんです」みたいなノリで!?
「お風呂の準備をしていたら、のぼせちゃうんです」って!? ねぇーよ!
「……どうした、ジネット?」
恐る恐る訊ねてみれば……
「ぃ……ぃぇ」
小さぁ~い声が聞こえた。
声、小っさ!?
「ぁの……その頃まで…………ここにいて……くださる…………ん、です、か?」
そのころ?
何の話かと、自分の言った言葉を思い返す。
互いに歳を取って、ロレッタやマグダが一人立ちした後、二人でまたこうして昔を懐かしむ――
って、それ完全に老夫婦じゃん!?
結婚しちゃってますねぇ、確実に!?
「い、いや! あのっ! ど、どーせ、なんだかんだとトラブルが起こって、その度にあっちこっち引っ張り回されて、そしたら時間なんかあっという間に過ぎ去って、俺もお前もジーサンバーサンになっちまうっていう話でだな! だから別に、それがどうとか、じゃなくて…………」
いかん。
何を言っても裏目に出る。
そして、ジネットがどんどん茹だっていく!
あぁ、もう。
今がまさにトラブルの真っ只中だよ。
ホント、今後もいろいろトラブルが舞い込んでくるんだろうな。
で、その度に面倒くさい目に遭って、あっちこっちを駆けずり回るのだろう。
「けどまぁ……」
そして、駆けずり回った後は――
「その度に、こうして陽だまり亭に戻ってきて『あぁ、やっと終わった』って一息つくんだろうな」
――帰るべき場所へ帰ってくる。
そんな場所があることを、ありがたく感じた。
「はい。必ず戻ってきてくださいね」
そして、茹で上がっていたジネットも、顔色を真っ赤からほんのり薄紅色に変えて。
「いつだって、陽だまり亭はここにいますから」
とても嬉しそうに笑った。
うん。
まぁ……
ここに帰ってくると、ほっとするからな。
その後は、口数少なく飯を食べ、交代で風呂に入って、早々にベッドに入った。
翌朝。
「聞いてよぉ、ヤシロ! 酷いんだよ! 大掃除が終ったって言うから見に行ったら、ボクの寝室がお化け屋敷仕様になっててさぁ! トイレに行くのも一苦労だったんだから!」
「シェイラは増長しています。再教育が必要ですね」
日も昇る前から陽だまり亭に駆け込んできて、給仕への不満を漏らすエステラとナタリア。
お化け屋敷、本当に楽しかったんだな、給仕たち。
家をお化け屋敷にしちまったかぁ。
「おっはよ~ございまーすでーす!」
「……あいむほーむ」
「ちょっと聞いてです、お兄ちゃん! お姫様ベッド、あれはいいものですよ!」
「……マグダの部屋のリフォームも検討の余地が生まれた」
ロレッタとマグダはお姫様ベッドでの寝心地について熱く語り、二人で共感し合っている。
楽しかったようだ。
「おはようございます。見てください、ヤーくん、ジネット姉様! 正規従業員の制服です!」
カンパニュラが珍しくハイテンションで飛び込んできて、スカートの裾をふわりと舞わせて一回転する。
「よし! カンパニュラIN、ロレッタOUT」
「アウトしないですよ!? みんなで仲良くウェイトレスするです!」
「……今までありがとう、ロレッタ」
「これからもずっとよろしくですよ、マグダっちょ!」
「おぁよ~ごじゃましゅ!」
「わっ、テレサさんも制服を着てきたんですね! とても似合いますよ」
「かにぱんしゃも、かぁいい!」
「ありがとうございます」
「ありぁと、ごじゃましゅ!」
互いの制服を褒め合い、手を取り合ってくるくる回り出すカンパニュラとテレサ。
「じゃ、今日はみんなこの制服な」
「もちろんです!」
「……マグダは一昨日からこの制服を用意していた」
「あたしも、マグダっちょの部屋に置いておいたです!」
「……着替えてくる」
「ちょっぱやです!」
どどどっと、我先に二階へと上がっていくマグダとロレッタ。
そして――
「来てやったぞ、カタクチイワシ!」
「おはようと挨拶する、私は。そしてすかさず飛びつく、友達のジネットに!」
「ごきげんよう皆様! このワタクシが来て差し上げましたわ!」
「ホント、朝から賑やかさねぇ……」
「ぉはよう、てんとうむしさん、じねっとさん」
「あたしもカンタルチカ戻る前にご飯、ご飯!」
「私も、今朝はお父さんたちにニワトリの世話お願いしてあるから、朝ごはんだけいただいていくね」
「あたいは今日一日手伝ってやるぞ! カンパニュラの初出勤なんだろ? なら、あたいが近くでサポートしてやらなきゃな!」
「カンパニュラの仕事を増やさないように、気を付けなさいね、デリア」
「ひでぇな、オッカサン! あたい、もうベテランなんだぞ!」
どやどやっと見知った顔がやって来る。
おまけに。
「アカン……昨日買い物し忘れて、ウチに食べるもんなんもあらへん……ごめんけど、なんか食べさせてんか」
「ルシアさんから、なんだか美味しいものが食べられると聞きました。期待していますね、ジネット、ヤシロさん」
珍しい二人まで。
いや、ベルティーナに関しては珍しくないかもしれんが、この後教会に行くのに、フライングして来んなよって思いを込めて、な?
「せめて日が昇ってから動き出せっつの」
「この街の人たちは、みなさん早起きですから」
夜が真っ暗だからな。
することもないし、みんな早寝なんだよ。
ったく。
もうちょっと、夜中に遊べる場所があってもいいんじゃねぇか?
揃いも揃って早起きとか、朝から騒々しいっつーの。
昨晩の静けさなどどこ吹く風で、あっという間に日常だ。
「店長さん、着替えてきたです!」
「……身だしなみチェックを頼む」
「私とテレサさんは、着て来てしまったので、ホコリの除去と除菌ですね」
「じょきーん!」
ズラリと陽だまり亭の制服が並ぶ。
従業員も常連客も、俺がここに来た当初より随分と増えたもんだ。
そんな中、代わらずここにいて、この場所を守り続けているジネットが「ぱん!」っと手を叩く。
「では、みなさん。今日も一日頑張りましょう!」
「「「おぉー!」」」
威勢のいい声を上げて、従業員が動き出す。
そしていつもの陽だまり亭へ――ってな。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!