クマゼミとアブラゼミが共存する地域では、両者は「鳴き分け」をしており、朝はクマゼミのみが鳴き、その後はアブラゼミのみが鳴くという情報をウィキペディアで見ました。
私は今までちっともそんなことを知らなかったもので、「本当かな?」と思いながら耳を澄ませていました。するとたしかに、朝はクマゼミのみが、昼からはアブラゼミのみが鳴いているようでした。
セミの鳴き方にそんな文化(?)があったなんて。実際に意識しながら聴いて確かめたことで、感動しました。
しかしある日の朝……5:30くらいだったでしょうか? アブラゼミが鳴き始めました。
あれっ、鳴き分けは? と思って耳を澄ませてみると、朝なのにクマゼミが鳴いていません。どうも、曇天であるからか、条件的にクマゼミが鳴けない(鳴かない?)状態であるらしかったのです。それでアブラゼミが「今なら良いかな」と思って(?)鳴いたようでした。
他種のセミ同士も遠慮し合ったり、コミュニケーションを取ったりしているのでしょうか……。奥が深いです。
奥が深いといえば、ホタルが光る理由はオスとメスが出会うためだと聞いた気がしていましたが、ホタルは卵も幼虫も蛹も光るそうです。つまり光る理由は繁殖のためだけではないらしいです。
そうですよね……。私はつい、クマゼミが鳴かない朝に鳴いているアブラゼミを見て「アブラゼミに、クマゼミが鳴いているとかいないとか判断できるのかなぁ」と思っていましたが、それは人間の思い上がりであり、虫の知能や知恵をナメていたのでしょう。多分虫は子孫を残すためだけに生きているわけではなく、もっと色んなことを認識し、人間には想像もつかない世界を見、何かを考えているのだと思います。
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