うだつの上がらないエッセイ集(2)

思いつきで気楽に更新します。基本的に一話完結なので、お好きなページをご覧いただけると嬉しいです。
月澄狸
月澄狸

おとなしい蜘蛛 / スズメバチの巣材集め / 蜘蛛屋敷な季節

公開日時: 2021年7月20日(火) 20:35
文字数:1,251

 昨日、お風呂に入っていたときのことです。

 シャンプー容器を棚から取って手元に置き、頭を洗い始めたところで、シャンプー容器の裏に隠れていたらしい虫を見つけました。ハエトリグモくらいの大きさの、茶色い蜘蛛(多分徘徊性)です。


 えっ、どうしよう……。私はしばし考えました。


 放っておこうかと思いましたが、このまま頭を洗い続けたら、蜘蛛が歩き出したときにシャワーで流してしまうかもしれません。


 じゃあお風呂の戸を開けて、蜘蛛を洗面所の方に出す? それとも蜘蛛を手に乗せて窓から外に逃がす?

 窓から外に逃がすのが一番簡単そうですが、おとなしく手の上に乗っていてくれるとは思えません。蜘蛛が暴れて、途中で湯船に落としてしまうかも。


 しかも私は超近眼、入浴中は裸眼。小さな虫の姿はぼやけまくり、様子をあまり確認できません。一回落としてしまったら見失うかも。さて、どうしましょう。



 しかし蜘蛛を手に乗せてみると、その子はあっさり手に乗り、おとなしくしていてくれました。蜘蛛を外の給湯器に乗せようとしても、なかなか手から降りなかったので少々焦りましたが、そのうち給湯器に乗せることができました。


 無事に逃がせたようで一安心。


 生き物は繊細ですぐ死んでしまうので、なかなか怖いものがあります。でもおとなしく手に乗っていてくれた蜘蛛の姿はとても可愛らしかったです。蜘蛛を手に乗せると、いつもは嫌がられることが多いのですが、このときはシャワーを浴びたことでこちらの体温が下がっていたのでしょうか。


 なんとなく蜘蛛と通じ合えたかもしれない、そんな出来事に嬉しくなりました。





 今日、外に干した洗濯物を取り入れようとしていると、近くからカリカリ、カリカリ音がしました。

 洗濯物の近くには木材があります。多分スズメバチがどこかで木材を削っているのでしょう。私は緊張しました。


 スズメバチがどこにいるか分からないまま、洗濯物に手を出すのは怖いですね。そこで木材の方を覗き込んでみると……。


 いました、スズメバチ。覗かれたことに慌てたスズメバチは飛び、飛んだスズメバチに驚いた私は走って逃げました。双方ビックリです。



 このあたりのスズメバチはけっこうおとなしい気がします。以前、庭に業者さんが来たことがあったのですが(家の修理だったかインターネット関連だったか……)、スズメバチが飛び交う中、普通に作業をこなして帰って行かれたのを見てすごいなぁと思いました。小さなスズメバチは意外とおとなしいのかもしれませんね。


 スズメバチにも色々種類があり、生態がそれぞれ違うようです。中には人に対してさほど攻撃性のないスズメバチもいるんだとか。私にはハチの見分けがつかないので全部怖いのですが、少し興味のわく存在です。





 わくと言えば、最近家の中に蜘蛛がわいています。特に多いのはハエトリグモの赤ちゃん。

 少し前に、ハエトリグモが命懸けで交尾を試みている様子を2度ほど目撃しましたが、あれからもう子どもが生まれたんですかね。


 外にはダンゴムシの赤ちゃんもいっぱいいます。夏は賑やかですね。




読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート