うだつの上がらないエッセイ集(2)

思いつきで気楽に更新します。基本的に一話完結なので、お好きなページをご覧いただけると嬉しいです。
月澄狸
月澄狸

闇耐性が低すぎる

公開日時: 2023年7月27日(木) 15:49
文字数:820

 私は「人の闇を見た」とギャーギャー騒いでいますが、「ペットを飼っている人は、もっと多くの人の闇を見たのかもしれないな」と、眠りから覚めた後くらいにふっと思いました。


 私は虫が好きなので、「虫なんて」とか「虫は……」とかいう言葉に反応しやすいですが、それでも虫と私の間には距離があります。ハエトリグモとは同居しているけど。


 ペットは家族。「ペット」という言葉にでも違和感を抱く人も少なくないでしょう。動物と暮らしたことがない人とは、「命」や「魂」についての感覚に圧倒的に違いがあるかもしれません。



 私はある一部に関しては「分かっている側」であったかもしれません。でも99.9%分かっていなくて、無神経なんだろうなと思います。

 人は無神経な言葉に傷つき、死んでしまうこともある。だから私は誰も悲しませたくないと思いたいのですが……怒りが沸いて止まらなかったり、冷静に考えようとする上でも逆に無神経なことを言ったりしているだろうなと思います。



 穏やかな人はいる。けれど私はまだ、そっちになれませんでした。小さい頃はわりとポヤーンとしていたけれど、「ポヤーン」では生きていけなかった。


 自分の生き方を模索するため、私はこれからも誰かを傷つけるんでしょう。年齢のこと、性別のこと、生き物のこと、死のこと。分からなくて嘆いて、それを文章にぶつけて。ぶつけた地点でこっちはわりとストレス発散になっているのですが、受け取った人がモヤモヤするようでは、正しいストレス発散方法とは言えませんね。



 私は無神経。やめられない。

 ならばせめて誰かの無神経にも、ちょっとは寄り添いたいです。

 分からないこともある、止まれないこともあるよね。理解しようとして、一生懸命考えたものの、理解不足で軽はずみなことを言ってしまうこともある。



「これから起こる嫌なこと」とは全力で戦いたいです。絶対許さない。

 けど「起こってしまったこと」は、いつか全部許したいです。私自身に、許されたい願望があるから。




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