狂気という言葉が好きです。現実で狂気を発揮されるとろくなことがないでしょうが、創作上では狂った感じのキャラが好きです。
しかし私は最近「ゴキブリ かわいい」とかのワードでばかり検索しており、奇蟲を愛でるような人々こそが普通であると、脳に刷り込まれつつあります。
最初は「世の中には色んな変わった人がいるんだな~」と思って見ていましたが、もう、変わってるとか普通とかそんなものは存在せず、どの人にとっても、自分の生き方というのは息をするように自然なことなんだなと……。個性だなと。そう思います。
狂気というのは「変わってる」のさらにぶっ飛んだバージョンでしょうか。何らかの危害を加えてきたり、被害がありそうな感じがしますね。
個人的に、おとなしく穏やかに、説明したり人の話を聞いたりしつつ話すような雰囲気の方であれば、どんなぶっ飛んだことを言っていても「狂気」とは感じない気がします。
逆にずっと叫んでいるとか笑い続けているとか、意図の分からない言動を繰り返されると怖いと思いますが、街中で叫んでいる方もたまにおられますね。そういう方は障がいを持っておられるのかなと思うのですが、そこが詳しく分からない私は、人に対する知識と理解が足りないのだと思います。
となると、狂気というものは実際はどこにあるのか。何を指すのか。恐怖を覚える事件などには狂気を感じますが、狂気というより悪意である気もします。
特に恨みや悪意がないのに「人を殺してみたかった」だとか、無感情な感じがする動機は怖いですが。それもそういうタイプ、いわゆるサイコパスの人とかであり、障がいを持った方であるのかもしれません。分からないのはこちらの理解不足かもしれません。
「理解できないもの」に接したとき、人はそれを狂気と位置付けて片付けてしまうのかも。「すべて理解したい」あるいは「どんなことも存在しうる」という考えに至れば、狂気という概念は消えるのかもしれません。
変わっているものを恐れたり、自分が変な人になりたくないという気持ちの裏返しからなのか、そう珍しくなさそうなタイプの人をもやたらと変人扱いしようとする人もいますね。しかし個性を抑え「普通」にこだわることもまた、一種の狂気である気がするのです。
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