異世界ハローワークへようこそ!

――スキルもチートもありませんが、ジョブは見つかりますか?
ハマカズシ
ハマカズシ

第一章~第六章 あらすじ

公開日時: 2021年1月5日(火) 18:30
文字数:2,005

第一章『俺のスキルはなんですか?』

 

 目が覚めると、そこは異世界だった。


 真っ裸で転生してしまったケンタは、異世界ハローワークの所長と名乗るシャルムに保護される。


 ケンタは自分が全く何の能力もなく役立たずな存在、アイソトープであると告げられ、ハローワークへと連れて行かれる。


 この異世界で生きていくためにはスキルを身につけ、ジョブに就かなければならないと言われる。

 それがアイソトープの生きていく唯一の道であると。


 そのためにはここ、ハローワークで訓練を受けるという契約を結ぶこととなった。


「俺はモンスターなんかと戦うようなジョブには就きたくないからな! 宿屋のフロントとか、そういうまったりジョブでスローライフを送りたいんだ!」


 時を同じく転生してきたシリウスとともに、二人で最初の訓練を受けるために、謎の洞窟に放り込まれることになったのだが……。


 無力でひ弱でスキルもチートもないケンタとシリウス。


 果たして二人は訓練を受けて、スキルを身につけることができるのでしょうか?

 

 

第二章『お嬢様は異世界の夢を見る?』

 

 異世界ダジュームに転生してきたケンタとシリウスは、それぞれの適性スキルを探すためにハローワークで訓練を続けていた。


 ハローワーク所長のシャルムはドSで厳しく、ケンタに与えられた訓練は、裏山での薪拾いだった。


「モンスターと戦いたくないけど、こんなのただの雑用じゃねーか!」


 文句を言いながらも薪拾いを続けるケンタの一方で、勇者パーティーに入ることを目標に戦闘訓練を受けるシリウス。


 異世界での生活に慣れ始めたころ、またも新しいアイソトープが転生してくる。


 転生してきたのは、いつも笑顔を絶やさないカリンというお嬢様だった!


 三人になったアイソトープたちは、ハローワークで訓練を受けながら、それぞれの目標に向かって動き出す。


 それぞれの過去を背負って、異世界で新しい生活を得るために!

 

 

第三章『勇者が街にやってきた!』 


 この異世界ダジュームは、勇者がおり、魔王がいるファンタジーな世界である。


 そんなバイオレンスな世界には絶対に足を踏み入れたくないケンタが、薪拾いの次に与えられた訓練は配達であった。

 簡単にいうと、パシリである。


 アレアレアの町にいるスネークという人物に配達を頼まれたケンタ。

 そのスネークは勇者パーティーにいたことがある超有名な魔法使いだった。


そんな魔法使いスネークに会いに、今度勇者がこの町にやってくるらしい。


 勇者パーティーに入りたいシリウスと、町に憧れるカリンとともに、勇者パレードを見に行くこととなったケンタ。


 遠足気分で勇者のパレードを見る予定だったが、町の中で爆発騒ぎが起こってしまって、事態は急展開!


 何のスキルもないアイソトープの三人は、アレアレアの危機に巻き込まれ、その騒動の裏に潜む大きな秘密に触れることになる。


 果たして三人は生きてハローワークに帰れるのだろうか?

 

 

第四章『シリウスの憂鬱』


 カリンはお料理の訓練に励み、なぜか魔法を使えるようになってしまった。


 そんな中、薪拾いと配達しかしていなかったケンタに、なぜかジョブのオファーが届いてしまう。


 戦闘訓練を続けても成果がなかなか出ないシリウスは、身も心もボロボロになって、焦りが出てしまう。


「せっかくこうやって転生してきたんですから、モンスターと戦ってダジュームの人々のために働きたいんです!」


 シリウスは決心する。勇者にパーティーに入れてもらえるよう直談判しに行くと。


 それぞれの目標を持って動き始めたアイソトープ三人。


 だがそのシリウスの焦りが、悲劇を招いてしまう。

 

 

第五章『異世界が前提のラブコメ』


 国際ハローワーク協会の会議が行われるらしく、もちろんシャルムも出席することになっているらしい。


 しかし合コンと会議をダブルブッキングしてしまったシャルムは、自分の代わりにケンタに会議に出席するよう命令する。


「合コンと会議のどっちが大切なんだよ!」


「合コンに決まってるでしょ! 相手は戦士なのよ! 考えるまでもないわ!」


 ケンタはシャルムの代わりに所長代理として、なぜかカリンと会議に出席することになる。


 まさかの二人きりで一泊二日の出張に行くことに!


「なんだ、このラブコメ展開は!」


 果たしてケンタは無事に所長代理として会議に出ることができるのか?


 それよりも同じ部屋でカリンと一夜を共に過ごせるのでしょうか?


 どうなるんだ、俺のラブコメ?

 

 

第六章『魔王は闇に嗤う』


 魔王ベリシャス。


 この異世界ダジュームのモンスターを統べ、勇者と戦う悪の権化である。


 この魔王に仕える執事のジェイドは、魔王直々にとある密命を受けてケンタを調べていた。


 モンスターらしくなく考えすぎで心配性なジェイドは、魔王の真意を量りかねながらもケンタに接触する。


 絶対に勇者だ魔王だの争いにはかかわりたくなかったケンタの周りでうごめく不穏な影。


 何も持たざるはずのケンタを中心に、魔王、勇者の存在が物語を予期せぬ方向に展開する!

 


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